森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.05.28
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カテゴリ: 森田番外編
5月27日17時過ぎ、オバマ大統領が広島にやってこられた。
私は会場の平和公園近くで会議が同時刻にあったため交通渋滞に巻き込まれた。
オバマ大統領は岩国の米軍基地から旧広島西飛行場にヘリコプターで来られた。
安倍総理は旧広島市民球場にヘリコプターでやって来られた。

その間広島電鉄はストップ。道路規制もされた。原爆ドーム前は完全封鎖であった。
そのため大渋滞になったのである。
各県の警察官の応援体制はすごかった。
なかには熊本県警、警視庁の制服を着ている人もいた。
熊本県警の人は地震対応で忙しかったでしょうが、応援要請がきたのでしょう。


さて、オバマ大統領の広島滞在時間は50分であった。その日のうちに帰国するという。
50分の中身は、原爆資料館の見学に10分、演説に17分、その他献花、原爆被害者との会話などであった。あっという間の出来事であった。

ともあれ現職のアメリカの大統領が、国内の軍人の反対を押し切って広島を訪れたことは驚きだった。
来年1月任期切れとなるので思い切った行動ができたのだという人もいる。
オバマ大統領は核なき世界の実現をプラハでおこなってノーベル平和賞をもらっている。
その一環なのだろうか。

しかしロシアと並んでアメリカは最大の核兵器保有国である。
それ以外にもイギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルが保有国となっている。
またアメリカはドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーに核弾頭を実戦配備している。
日本は使用済みプルトニュームを多量に抱えているし、アメリカの原子力潜水艦が日本の港を母港としているところを考え合わせると実戦配備されているのと何ら変わりがない。
そして一番の問題は、それ以外の現在戦闘地区の国などが核保有国になっている可能性があることだ。


どこかで暴走するという可能性は大いにあるということが非常に不気味である。
仮に一発大都市に向けて発射されれば、必ず報復措置を受ける。
すると人類の滅亡はにわかに現実味を帯びてくる。

これほど核保有国が増えてくると核を持たない国は交渉で不利になってくる。
交渉できないということは、その国に経済的にも精神的にも支配されてしまうということである。

現実的ではない。もう核を持ってはならないということを宣言しても何の意味もないと思うのである。

だったら核が暴発してもよいというのか。そうではない。
そうなれば70億ともいわれる全世界の人が絶滅してしまうのである。
そういうジレンマの中にわれわれは生きているということである。

私はオバマ大統領に原爆資料館を時間をかけて見てもらいたかった。
10分だけでは短すぎる。外相会議後にケリー国務長官は時間をかけてみておられた。
あそこに入り時間をかけて見ていると、原爆の悲惨さがよく分かる。
出たときには、誰でも核戦争は絶対に起こしてはならないという気持ちになる。
原爆で亡くなった人は、命をかけてその悲惨さを今に伝えてくれているのである。
原爆慰霊碑には、「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから・・・」と刻まれている。
本当に過ちは決して起こさないと約束できるのであろうか。
このことを実践するためには、核保有国の大統領や首相等が広島や長崎の惨状を直に見学して決意を新たにすることしかないのではないかと思うのである。
それ以外にも全世界の人に原爆資料館を見て核爆弾の恐ろしさを感じてほしいのである。





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Last updated  2016.05.29 08:15:17
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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