森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.08.24
XML
わがままで自己中心的な子どもは放縦児といわれている。

放縦児はどんなことをしているか。
子どもたちが電車内やレストランなどで通路などを走り回っている。
コンサートに来てお菓子をむしゃむしゃ食べながら、話をしている。
普段お菓子をたくさん食べているので、食欲がなく、食べ物を突きまわして食卓や床にこぼす子ども。
買い物に行くたびにお菓子をせがみ、買ってくれないと床に寝っ転がって手足をバタバタさせる子供。等など。

親は子どもの人格を尊重し、注意をしたり、叱りつけたりすることを敬遠している。
腫れものを触るような扱いなのである。

子どもと親は対等であり、友だち同士のような人間関係を理想としている人もいる。

その結果、親子というのは上下関係ではなく対等でありたいと考えました。
親子といえども平等で、家庭のなかでも民主主義が貫かれました。

その教育方針は、そのまま団塊の第二世代へと引き継がれていったのです。
やがて親となった子どもたちは、家庭の中にあっても、子どものことを大事に思えば思うほど、厳しいことを言わなくなる。
叱らなくなる。子どもにこびる態度を示すようになる。

その結果我慢ができない、耐えることができない、欲望を抑えることができない。
刹那的な快楽をひたすら求める人間に育ってしまったのです。
これは子どもにとっては大変不幸なことではないのか。

幼児期、小学校低学年までは、子どもは自己中心的でやりたい放題です。
それは一面で好奇心の発露で、自主的、自立的な大人になっていくために最優先して身につけさせる教育です。
ところが行き過ぎに対しては、見逃してはならないと思います。

怒鳴るか、お尻をひっぱたくぐらいにしないと効き目はありません。
特に父親はそういう役割を果たすことが必要です。

ここでの注意点を精神科医の高橋龍太郎氏は次のように指摘されています。
子どもたちの衝動を封印するには、適切な年代というものがあります。
中学生になり第二次反抗期に力を加えれば、親子関係は悪化してきます。

それ以前の平穏な幼児、学童期という時期に躾という力を加え、子どもたちの衝動を抑え、大人への道筋を歩まさせる。
これが親の果たすべき役割なのです。

子育ては、森田理論で言うように、まずは子どもの好奇心を発揮して何事にも挑戦的な子どもに育てることが重要です。
でもそれだけでは放縦児を生みだします。
子どもの暴走には制御を加えてバランスを意識することも重要であると考えます。

これは1歳6カ月までの「愛着の形成」が問題なく完成されてからの次の課題となります。
いづれにしても子どもを育てる親は、立派な子どもを育てるために、先人たちの知恵を学習することが大切だと考えます。
(あなたの心が壊れるとき 高橋龍太郎 扶桑社文庫参照)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.04.07 10:17:00
コメントを書く
[子育て、しつけ、教育] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: