森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.09.08
XML
子育てで悩んでいる人は多い。
夫婦や会社での人間関係で悩んでいる人も多い。
また管理職になって自分の課を統率することに悩んでいる人も多い。

どうして子どもを設けたり管理職になって死ぬほどの苦しみを味わうことになったのか。
それは一つには先人の知恵を学習していないからではないだろうか。
一部の人は個人的に子育て、管理職の仕事について学んでいるだろう。
でも大部分の人は子どもができたからと言って子育てについて学ぶ機会はない。
管理職になるにあたって管理の仕事を学習することはない。
先人の知恵を仲間とともに学んで、活かしていこうという気持ちになる人は少ないし、社会的にもそういう方向には向いていない。


学習していても多くの困難が出てくるが、学習していない場合は右往左往することになる。
気が付いたら自分も相手も疲労困憊して、皆目解決の手がかりが見出せない。
そして心身ともに病んでしまうのである。

この状態は太平洋を横断する船にたとえてみると分かりやすい。
船には羅針盤やGPS機能が搭載されている。
また正確な気象情報を得るためにレーダーも搭載されている。
そういう設備なしに太平洋を横断することができるだろうか。
自分の位置がわからない、暴風雨に巻き込まれて右往左往して、不安や恐怖で疑心暗鬼になってしまう。そういう状況に追い込まれることは最初から分かっている。

さて生活の発見会の集談会の場合はどうだろうか。
森田理論学習続けても神経症がよくなるとは思えない。
どのように森田理論学習を進めたらよいのか分からない。

このような状態は羅針盤のない船で、太平洋を横断しようとしている状態によく似ているのではないか。

それでは羅針盤にあたるものは何か。2つあると思う。
森田理論学習にあたっては、基礎的な学習を終えた後は、「森田理論の全体像」を学習することだと思う。
これは何度もこのブログで取り上げている。
森に入って木ばかりを見ていた状態から、飛行機に乗って森全体を眺める状態になれば、視界が開けてくる。

新しい視点で再度森田理論学習に取り組めるようになると思う。
「森田理論の全体像」の学習は、その後の学習を左右するきわめて大切なものである。

体験交流は集談会では森田理論学習と並んで大きな柱である。
体験交流の目的は、参加者がそれぞれに自分なりの気づきや発見を得ることである。
決してアドバイスを一方的に受ける場はない。
水飲み場まで連れていくことはできるが、最終的に水を飲むのは本人である。
本人になりかわって水を飲んでも何の意味もない。
そのためには幹事、世話人、ベテランの方は傾聴、受容、共感の技術を学習する必要があると思う。
そして実際に応用できる技術を身につけてもらいたい。
つまりカウンセリングマインドの習得に組織をあげて取り組まないと、いずれ新しい人は集まらなくなると思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.09.08 07:16:20
コメント(0) | コメントを書く
[生活の発見会・集談会] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: