森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.11.06
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森田理論の「純な心」を生活の中に応用できるようになったら生活は一変する。
ポイントを書いておきたい。

まず問題のある出来事が発生する。
たとえば自分の不注意で仕事のミスが発生したとしよう。
普通の人の初一念は、やってしまった。どうしよう。気が動転する。ショックで放心状態になる。ところが、この初一念で感じることはほんの一瞬で消え去ってしまう。
そういう特徴があるということをしっかりと理解してほしい。
この理解が不十分だと次へ進むことができない。

引き続いて初二念、初三念というものが湧き起ってくる。
ミスをしたことは仕方がない。人間だれでもミスはする。

自分だけのせいではないのだ。でも上司から罵倒されるだろうな。
同僚からは能力のない奴だと軽蔑されるだろうな。等など果てしがない。

つまり初二念は観念の産物でありどんどんと拡大していく。
それを野放しにしていると、精神的に苦しくなってくる。
そこで言い訳を考えたり、ミスを隠したりすることを考えるようになる。
あげくの果てには暴言を吐いたり、破れかぶりになって暴力に訴えたりする。

「純な心」ではどう対応するか
1、 初一念、初二念で感じたことは自然現象である。
どんなにイヤな感情であっても、味わう気持ちが大切である。
解釈や対応はしてはならない。ただ素直に味わうことだ。

2、 初一念はすぐに消え去ってしまうという特徴がある。

しまった、心配だ、悲しい、苦しい、残念だ等である。
この感情を大切に扱うのが「純な心」の精神だ。

3、 初一念を思い出したら、そこに軸足をおいての言動に心がける。
積極的にその気持ちを相手に伝える。その時に湧き起った初一念を口に出してみる。
私はこう思った。こう感じた。こうしてくれたらとてもうれしい。


4、 間髪をおかずに湧き起ってくる初二念はどう扱うか。
その時の感情をよく味合うことが大切である。味わうだけにする。
それに基ずいた、対策は立てる必要はない。
ここでなすべきことは、初一念を思い出すことに注力する。
エネルギーはそちらの方に振り向ける。憤懣やるかたない感情が増悪してしまうのではないかという疑問が湧いてくるかもしれない。
そう感じるとすればそれは美しき誤解である。
それはあなたが初二念に基づいてやりくりを始めたために、精神交互作用で果てしのない泥沼に陥っているのである。
感情の法則を思い出してみてほしい。どんなつらい腹立たしい感情であっても、放置しておけば一山昇って下降してくる。自然の流れに任せておけば終息してくるのだ。

まとめてみると、問題のある出来事が発生した場合、いろんな感情が湧き起ってくるが、初一念の感情と初二念の感情を明確に区別すること。
そして肝心なことは初一念に基づく言動を心がけていくということである。
これを身につけることであなたの生活は瞬く間に一変することを確約したい。





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Last updated  2024.04.07 10:37:21
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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