森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.11.16
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中学生ぐらいの娘が夜の10時ごろに帰宅したとします。

1、親として瞬間的に湧いてくる感情は、「大丈夫だろうか、なにかあったのだろうか」と心配になります。居ても立っても居られないことでしょう。森田で言う初一念です。
ところが引き続いて初二念がでてきます。「今何時だと思っているのだ、遅くなるときは家に連絡しろ。家族に心配かけるのもいい加減にしろ」などです。
これらはどちらも自然に湧きあがってきた感情ですから、素直に味わってみることが大切です。

2、次に初一念がなんであったのかをよく思い出してみましょう。
「かわいい自分の娘が何か事件に巻き込まれているのではないだろうか」
「どうか無事に帰ってきてほしい」「心配で居ても立ってもおられない」等です。

3、初一念を思い出したら、そこに軸足をおいた言動を心がけるようにしましょう。
娘が帰ってきたら、「お父さんは無事に帰ってきてくれてうれしい」「お母さんはあなたの身に何かあったかもしれないととても心配だった」等。

「私はこうしてくれたらうれしい」などと発言する。

4、続いてでてきた初二念はどう取り扱うか。
「今何時だと思っているのだ、遅くなるときは家に連絡しろ。家族に心配かけるのもいい加減にしろ」この気持ちも偽らざる素直な気持ちです。
自然に湧きあがってきた感情はそのままに感じておくことです。
どんなに娘に対して怒りの感情が湧き起ってきてもやりくりしてはならない。
ただそのままに感じておけばよいのだ。

でも初二念は帰って来た娘に言動として吐き出してはならない。
普通は理由も聞かず親の不快感を一挙に娘にぶっつけてしまいます。
この対応で娘はふてくされます。親から遠ざかるようになります。
親子の人間関係が壊れていく原因になります。
この方向は親が、自分たちの不快感をすぐに取り去りたいという気分本位の行動となります。


どんなに激しい怒りの感情であっても時が経てば必ず小さくなっていく。
怒りの感情がピークに達した時点で、怒りの感情を解放させることはいかにも愚か者がすることだ。
このことをしっかりと分かっていないのは悲しいことだ。初二念はそっと眠らせておく。
そして「今なすべきこと」は初一念を思い出して、その気持ちをどう娘に伝えていったらよいのかを考えてみることだ。
「純な心」を活用しての言動を取り入れればいい争いには発展しない。

どうして連絡できなかったのか。今後このようなケースがあった時どう対処するのかを考えて話してくれるのでないでしょうか。





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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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