森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.09.08
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カテゴリ: 感情の法則
集談会では上司や同僚から理不尽なことを言われて腹が立って仕方がない。
どうしたらよいのでしょうかとい話題がよく出る。その腹立たしさを何日も抱えてイライラしている。
なんとかいいかえしてやりたいがあとのことを考えると我慢するしかないのか。
幼児のように泣きわめくことができればさぞかし楽になることができるだろうに。等々。
森田ではどう考えているのか。

森田先生は腹が立つときは殴ってやろうか、それとも嫌味の一つでも言ってやろうかとか、その感情をそのままにしておけばよいと言っています。
腹立たしさは自然現象であって人間の意思の自由はない。
そんなものをやりくりしてスッキリしようと思うこと自体が間違いである。
不快な感情はそのまま味わうしか方法がない。

感情の法則1では、どんなに腹立たしい感情でも、放っておけばひと山越えておさまってくるという。
この法則を知っておけば、何もしないでじっとしておくことです。

さらに早くしようと思えば、その腹立たしさは横に置いておいて、その時のなすべきことに手をつけることです。本来はこれでだいたい方がつく。
その時にいくら腹が立っても、後で考えるとたいしたことではなかったという体験は誰でもしていると思います。これは実際に生活の中で実験してみることが大切です。

次に精神拮抗作用の考え方も大切です。爆発したり、殴りかかったりしたい気持ちはやまやまだが、そのようなことをすればその後の人間関係が一挙に破壊されてしまうという気持ちも自然に湧き起こってくるようになっています。大人の人間の心の仕組みはそのようにできている。
そのバランスをとる必要がある。どちらかに態度を決めてしまうと、融通はきかなくなります。
臨機応変に動くことができなくなるのです。

それともう一つは、3日たってもまだ怒りが収まらないようだと、それは腹が立つだけの理由がある。
そういう時はたまには準備周到にして闘いを挑むことも必要だと森田先生は言っている。
そうしないとストレスを抱えたままになる。また相手は自分を見限って、以後軽くあしらうようになるといっておられます。だいたい腹立ちは口に出して愚痴として発散すると割合小さくなる。
その場合、「あなたメッセージ」ではなく、「私メッセージ」が有効だと思う。


さらに「純な心」も生活の中に取り入れたい。注意点として、腹が立った時に、「ちょっと待て」その腹立ちは初一念だろうかと考えてみることである。
よく考えてみると、腹立ちは初二念であり、その前に初一念が隠れていたという場合が多い。
初一念から出発すればけんかになることはめったにないのである。





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Last updated  2017.09.08 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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