森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.03.11
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
平昌オリンピックで高梨沙羅選手が銅メダルを獲得した。
今現在の持てる力を存分に出し切っての結果であった。
前回のソチ大会では金メダルの最有力選手であったにもかかわらず 4位に終わっていた。
高梨選手はすでに53勝もしているが、最近は外国の女子選手のレベルが上がっており、なかなか勝てなくなってきた。その原因は、外国の選手との体重の差であるという。
体重が軽いために、どうしても飛び立つまでにスピードが出ないのだという。
そのために、前傾姿勢をとって、空気抵抗を少なくするしか方法がないという。
試合後、目標がはっきりしたので、その目標を乗り越えられるように頑張りたいとコメントしていた。
高梨沙羅選手は、元来負けず嫌いであり、今後もがむしゃらにその目標を目指していくことであろう。

私たち神経質者も、高梨沙羅選手に学んで、常に夢や目標を持って生活して行きたいものである。

谷川にかかっている丸木橋を渡るとき、下の方を見たら、足がすくんでしまってとても渡れるものではない。こんなときどうすればよいだろうか。
向こう岸の1点を見つめながら渡ると、案外すらすらと渡れるものである。
サーカスの芸人が綱渡りをする時も、真向こうの1点に目標を定めている。
身体はいろいろに動かしても、目だけは必ずその目標を見ているのである。
このような場合、もし何か他のことに気を取られて目標から目をそらしたとしたら、たちまち身体のバランスを失い、つい落ちて大怪我をすることにもなる。
我々の人生は、あたかも丸木橋渡りや綱渡りをやっているようなものである。
神経質の症状のために職業放棄したりする人は、この綱渡りを怖がって家の中に引っ込んでいるようなものである。
引っ込んでおれば危険は少ないかもしれないが、なんら社会のお役に立たず、一生を酔生夢死で終わることになる。
一生を無意義に過ごすことが嫌であるならば、社会に出て綱渡りをやるほかはない。
要は、上手に綱渡りができるようになる工夫をすればよいのである。
綱渡りのコツは、目標をハッキリ定めて、それを見つめながら進むことである。

もっとも、その場合の目標は、具体的で実現可能なものでなくてはならない。
(生活の発見誌 2018年2月号 16頁より引用)

最初のうちは、大きすぎる目標を持つ必要はない。
むしろ日常生活の中で見つけた小さい課題や目標を数多く持つことが大切である。
その中で関心や興味、工夫や発見なとが自然に出てくればよいのである。





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Last updated  2018.03.11 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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