これは、今や世界の医学最先端の常識となっている。
がん患者の心の状態と生存率の関係についてのイギリスでの研究によると、ガンに対して闘争心で対応した人々の13年後の生存率は80%であるのに対して、絶望感に陥った人々は15%と5倍もの差が出ることが明らかとなっている。
ちなみに、冷静に受け止めた人と、病気を否定した人々はそれぞれ25% 、 50%であった。
なぜこのような現象が起こるのか。
それは心の持ち方とナチュラルキラー細胞の活性化の関係についての研究から明らかとなってきた。
悲しみ、不安、恐怖、抑うつ、ストレスなどにとらわれて、ネガティブで消極的な生き方を続けている人は、ナチュラルキラー細胞というガンを捕食してくれる免疫機能が落ちている。
毎日3000個はできるというがん細胞を攻撃する能力が落ちてくるのである。
その力関係ががん細胞優位に傾いて逆転したとき、人間は容易にガンになるのである。
神経症で不安や恐怖に翻弄されている状態は、身体に大きな負荷をかけているのである。
特にうつ病の人はナチュラルキラー細胞の活性化が正常の人に比べて、 64%にも低下していたそうである。
がん治療中、うつ病になる人は、欧米での調査によると、 48%から98%と驚くほど高率なるという。
神経症の場合でいえば、うつ状態が続いているというのが問題になる。
抑うつ神経症、気分変調性障害である。この場合も免疫機能に悪影響を起こしていることが考えられる。
元々ガンになった人は、免疫機能が落ちている。
それに加えて、うつ病になることでさらに免疫機能が低下してくるのである。
したがって、ガンとうつ病になった人は、ガン治療だけに取り組んで、病巣を取り除いても自然治癒力が回復しないのである。多くの場合は再発や転移につながる。
現在、うつ病には薬物療法が有効である。そしてまずストレス・過労を避けて、睡眠を十分にとり休養本位の生活をすることが大切である。その後うつ病が治ったあとがもっと肝心である。
悲しみ、不安、恐怖、抑うつ、ストレスなどの対処方法を森田理論学習によって学んで、日々の生活の中で実践していくことが大事である。
つまり不安や恐怖を持ったまま、外向きに仕事や日常生活に精を出すことである。
そうすれば、ナチュラルキラー細胞が増えて免疫機能が正常になってくる。
がんが完治するということは、心身両面からの治療が大切なのだということがわかる。
そうしないと自然治癒力が発揮されることがない。
森田理論は心身一元論であるといわれるが、ガンの成り立ちを見ていると、そのことがよくわかる。
(絶対あきらめないガン治療・ 30の可能性 伊丹仁朗 三五館 28ページより要旨引用)
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