森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.05.16
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30年ぐらい前はガンの告知をしない場合があった。
つまり、医師も家族もガンになったという事実を本人に知らせないのである。
事実を隠し通そうとするといろんな面で弊害が出てくる。

まず闘病上の問題である。
ガンになったことを本人は知っていると、自分の意志で納得いく治療を選択できます。
もし本人に病名を知らせないと、ガンの最高の治療が出来る病院に行きたくても、本人にガンの専門病院だとわかってしまうので連れていけない。
また、つい忘れがちな飲まなければいけない薬があるにもかかわらず飲まない。
検査もなかなか受けない。手術や特殊な治療もなかなか取り組もうとしない。
その他、食事とか睡眠、運動など生活の中でしなければならない闘病に真剣に取り組まない。

ガンを告知していない人は、いつまでも吸われる。
タバコを吸うと、ガンに対しての免疫力が低下し、ガンの再発率が非常に高くなる。
ガンを告知しないと、家族は言葉の端々で、本人に病名は知られてしまうのではないかと1日中ビクビクしている。
家族のエネルギーの半分ぐらいは、 病名を隠すことに注がれてしまう。
病名を知っていれば、家族が心を合わせ、自由に話し合って闘病に取り込めるので、家族のストレスも減ってくる。

次に実生活上の問題である。
病名をきちんとしていれば、もしもの場合に備えて、今すべき準備をすることができる。
例えば、遺書を書いておくとか、仕事上の引き継ぎとか、遺産の分配とか、ローンや保険を整理しておく。身の回りの不要なものも処分しておくことができる。
また、生きている間に、ぜひともやりたいことを実行するチャンスが得られる。
ガンの告知をしないと、やりたいと思うことも退院してからでもよいと安易に考えて、うかうかと毎日を過ごしてしまう。
そのうち病状はどんどん悪くなる。退院もできない。結局亡くなる間際になって後悔することになる。


自分の人生の中の最大の問題を本人に告知しないで済まされるのであろうか。
事実を隠蔽してしまうことは許されることではない。

最後に、身体的利益の棄損である。
自分がガンに侵されていることを知ってショックを受ける面は確かにある。
しかし反面ガンに冒されていることを知って、ガン克服のために懸命に頑張ろうと決意する人もいる。

どちらに傾くかは本人次第であるが、生きがい療法や森田理論はその対応の仕方にヒントを与えている。
(生きがい療法でガンに克つ  伊丹仁朗  講談社  49ページより要旨引用)





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Last updated  2018.05.16 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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