これらのナチュラルキラー細胞が、日々発生する3,000から5,000 個のがん細胞を探し出しては攻撃し、破壊してくれています。
しかし、このナチュラルキラー細胞は、精神的ストレス、食べ物などの影響を非常に受けやすいという特徴があります。
神経症に陥っているときは、物事を悲観的、否定的にとらえる傾向があります。
そうなるとノルアドレナリンなどの神経伝達物質が多量に放出され、ナチュラルキラー細胞の活性を低下させるそうだ。対人恐怖症の人は、子供の時に愛着障害を受けている可能性が高い。
そうなると、他人に対して常に防衛的になり怖れを抱くようになる。
このような傾向が長い間続くと、癌を発症しやすくなる。
森田療法の両面観の物の見方や愛着の修復を行うことががん予防につながる。
では、具体的にどのようなことを心がけて生活していけば良いのか。
まず、運動するとナチュラルキラー細胞の活性が高まることが知られている。
東京ガス健康開発センターが発表したデータでは、社員9,000人を16年間追跡調査をしたところ、毎日1時間の歩行と週末に運動している人は、ほとんど歩いていない人に比べて、常にナチュラルキラー細胞活性が高く保たれており、がんによる死亡のリスクが半分になるという結果が得られている。
次に、笑うということも、ナチュラルキラー細胞の活性を高める方法としては有効だ。
これは生きがい療法の伊丹仁朗先生が、吉本新喜劇を見る前と見た後の血液を採取して検査した結果、見た後の方がナチュラルキラー細胞の活性が高まっていたという報告がある。
普段からダジャレ、川柳、ユーモア小話、漫才やコントの番組を見ることで、容易にナチュラルキラー細胞の活性が高まるのだ。
次に、良いことをイメージすることで免疫力は高くなる。たとえば、 30分間目を閉じて、沖縄のサンゴ礁をイメージしてみるという実験を行うと、きれいなサンゴ礁に美しい熱帯魚が泳いでいる様子をイメージするだけで、ナチュラルキラー細胞の活性化につながる。
これはアメリカを中心に、サイモントン療法というイメージ療法があるが、これの応用である。
がん細胞が出現すると、活性化されたナチュラルキラー細胞が近づき、パーフォリンという物質を出してがん細胞に穴を開け、そこからがん細胞内の水分と塩分を消失させ、がん細胞を数分で死滅させるのだが、サイモントン療法では、受けている治療の中で、がん細胞が破壊されるイメージを思い浮かべるのである。
これに加えて、森田療法理論の学習と実践ががんに打ち勝つ免疫力を高めると確信している。
このように、 「運動をする」 「楽しく生きる」 「ポジティブな思考をする」 に努めることで、ナチュラルキラー細胞の活性化を図り、ガンにかかりにくい体質になることができるのである。
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