森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.12.03
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カテゴリ: 行動のポイント
宇野千代さんの「幸福の言葉」(海竜社)という本の45ページに次のような文章があった。

「忙しい」というのは追いかけられるということではない。
朝から晩まで、何かに追っかけられているというような気持ちで暮らすことは禁物である。
いつでも、こっちから追っかけるような気持ちでいることである。
それがどんな仕事であっても、仕事を追っかけていると、とても気持ちがよい。
ストレスを感じるような暇がない、という状態になったら、しめたものである。

今日は仕事に追われるのではなく、仕事を追いかけていくために大切なことを投稿してみたい。
私は以前、多くの仕事を抱えていた。その重圧で大変なストレスを感じていた。
イライラするために、人間関係にも影響が出た。胃潰瘍にもなった。


森田理論学習からヒントを得て、この問題は収束に向かった。
それは、今まで取るに足らない小さな仕事だと思っていたことを丁寧にこなすことだった。
それまでは、雑仕事をバカにして、いい加減に取り組んでいたのだ。
森田理論では、日常茶飯事、雑仕事などを丁寧に取り組んでいくということ学んだ。
これを自分の仕事に応用してみようと考えたことが転機になった。

ちょうどその頃、インテリアの卸会社で買掛金の支払い業務を担当していた。
膨大な量の納品書や請求書を取り扱っていたのだ。
メーカーの請求とわが社の仕入れ額を一致させて、支払額を確定させる仕事だった。
仕入れ商品に対して、値引き交渉や返品、クレーム案件が絡むと仕入れ金額と支払い金額に乖離が生じる。そんなことが頻繁にあるため、とても面倒で難しい仕事であった。

私が改善していたのは、その月の違算を次月に繰り越さないという事だった。
その月の問題は、その月のうちに処理して解決すると言うことに力を入れた。


その次に取り組んだのは、膨大な量の納品伝票をメーカー毎、日付ごとにきちんとファイルしていくことだった。こうすれば、何か問題が発生したとき、すぐに納品伝票と突合することができた。
それまでは一旦処理が終わった納品伝票は、処理済みと判断して、ダンボールの中に入れていた。
こうすると、違算が発生したときに、お目当ての納品伝票を探すのが一苦労であった。
当然、無駄な時間を消費していた。

私が仕事をしていく中で感じた事は、一枚の納品伝票をお金や宝物のように大切に取り組んでいけば、無駄な仕事を作り出さないで、ゆとりのある仕事ができるということであった。

2013年1月12日に投稿しているので、関心のある方は参照していただきたい。
ゆとりが出た分は、他で気になる仕事の改善や他人の仕事の手助けにあてた。
ゆとりが生まれて精神的に楽になり、みんなからも喜ばれるようになった。
会社からも仕事ぶりを評価され、昇進にも結び付き、ボーナス査定も最高評価をされるようになった。
大きなプロジョクトのリーダーに抜擢されたこともある。
「凡事徹底」は、こんなにも好循環が生まれてくるのである。





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Last updated  2018.12.03 06:30:06
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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