森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2018.12.05
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法律の「法」という字は、一般的には、社会で人が守るように定められた取り決めと言う意味があります。
注目したいのは、それ以外に、「ある事柄のもととなる普遍的な原理」という意味があります。
その普遍的な原理をこの言葉自体が表しています。
この字を分解すると、水偏(いわゆるさんずい)に「去る」になります。
これは自然界のあらゆる出来事は、絶えず水のごとく変化して流れていくということではないでしょうか。

この話を聞くと、鴨長明の方丈記の一節を思い出します。
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。

人生の中では、自然災害に遭遇したり、思わぬ事故に巻き込まれたり、大病をしたりします。
その度ごとに悲観的になって生きる勇気を挫かれてしまいます。
人間関係や理不尽な出来事に遭遇して、腹立たしい感情が絶えず沸き起こってきます。
道端で猛犬やヘビに出会ったり、山でイノシシや熊に出会うと、生きた心地はしません。
このような危険に遭遇すると恐怖心でいっぱいになります。

そんなときに、その嫌な出来事や感情にいつまでもこだわる生き方は、自然の流れに反する生き方ではないでしょうか。
川で流された時、必死に岩などにしがみついて、流されないようにありったけの力を振り絞っているようなものです。
川の流れに沿って、川の流れに身を任す方がまだ助かる可能性が高いのではないでしょうか。

世の中は自分の思い通りにならないことばかりですが、それでも大自然は大河や銀河の流れのごとく、絶えず変化し流れてゆきます。一時も同じ場所にとどまっていることはありません。

​​ 「岩もあり 樹の根もあれどさらさらと たださらさらと水の流るる」 ​​ という古歌があります。

この古歌の意味は、岩や木の根のような煩悩やしがらみの娑婆世界にありながらその中に埋没せず、さりとて超然ともせず、空、無の境地で水が流れるように、あるがままの姿で生きるという意味です。
その流れを止めようとしたり、逆らおうとしたり、無理に流れを変えようとすると苦しくなるのです。

私たちはサーファーのように波を捉え、波に乗ることだけに集中して生きていければ、葛藤や苦悩は少なくなるのではないでしょうか。
私たちもこのような楽な生き方を森田理論によって学び身に付けたいものだと思います。






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Last updated  2018.12.05 06:30:10
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Re:自然の流れに合わせた生き方(12/05)  
三四郎 さん
はじめまして。初めて書かせていただきます。

数ヶ月前にたまたまネットでこのブログを知り、毎日楽しみにしています。7年前位に森田を知り、発見会にも入会し、本やセミナーなどで勉強していますが、理解力がないせいかよくわからないまま、時間ばかりか経ちました。

このブログは説明が分かりやすく具体例もあり、とても勉強になっています。ありがとうございます。

さて、今回読ませていただき、思うところがあり、何かの機会に教えていただければと思い、書かせていただきました。

会社組織のなかでも、嫌がらせやいじめみたいなものがあり、組織的に行われたりすることもあるかと思います。会社に訴えられないような場合です。
私も経験があり、本当に悩みました。森田をしって、自己受容などにより、なんとかやりくりしている感じです。

こうした場合も、今回のブログにあるような対応でよろしいのでしょうか。

よろしくお願いいたします。

追伸
メッセージの仕組みがわからず(内容が公開されるのかわからないので)、ペンネームにさせていただきました。
また、詳しいお聞きしたいのですが、同様の理由であいまいな書き方になっていてすいません。 (2018.12.07 07:39:45)

Re:自然の流れに合わせた生き方(12/05)  
森田生涯 さん
三四郎さんへ

私のブログを熱心に見ていただいているようでありがとうございます。

さて、ご相談内容ですが、「会社組織のなかでも、嫌がらせやいじめみたいなものがあり、組織的に行われたりすることもあるかと思います。会社に訴えられないような場合です。」ということですね。

ある特定の人に、会社の人が束になって、嫌がらせやいじめをしているということでしょうか。

そうでしたら、その内容をもう少し詳しく聞かないと、適切な返答は難しいなと感じています。

このブログの右のほうにカテゴリーという欄があります。
その中に「プライベイトメール希望の方へ」というのがあります。
そこからメールをいただければ、安心かと思います。

会社の中での人間関係がうまくいかないということでしたら、森田理論の思想の矛盾を打破して、事実本位の生き方を身に着けることで大きく改善すると思います。
そのための参考図書として、石原加受子さんの「もう、他人にふりまわされない」(大和出版)をお勧めしておきます。
石原さんは、ご存知かもしれませんが、「他人中心の生き方」が葛藤や苦悩を招いているといわれています。
それを改善して「自分中心の生き方」に転換することを勧めておられます。
自分中心の生き方は、自分の素直な感情、気持ち、五感、身体感覚を大切にして生きていく考え方です。
森田先生が純な心で説明されている内容そのものです。
具体例が多くすぐに職場での人間関係に応用できることと思います。
私が説明するよりも、この本を読みこむことで、人間関係の改善のヒントがすぐに見つかると思います。 (2018.12.07 21:47:56) (2018.12.07 21:50:07)

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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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