森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.01.23
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最近の学校ではいじめが後を絶たない。
職場でも陰湿ないじめが横行しているという。
弱々しくて反発してこない人は、すぐにターゲットにされてしまう。
そして孤立して居場所をなくしてしまう。
仲間内から排除され、危害を加えられる事は生死にかかわる問題である。

普通は理不尽なことをされたり、攻撃されると反撃をするものです。
いじめられる人はいじめられるだけでなすすべがない。
そんな人でも幼稚園児のところは、泣き叫んでも抵抗していた。
対等に渡りやって喧嘩をしていたのである。

これは幼い頃から子供の周りにはいつも大人がいて、喧嘩をするような場面は、親が仲裁に入っていたのではないでしょうか。
その場は何とか収まっても、お互いに傷つくような喧嘩の経験不足は、大人になってそのツケが、子ども達にのしかかってきた。

当然経験しなければならない人間関係の持ち方を学ぶ機会がスポイルされてきたのである。
幼い頃に喧嘩をする経験は貴重なものです。
まず自分の気持ちや意志を相手にぶつけるという意志や積極性を育む。
相手に徹底的にやり込められてしまえば、自分が大いに傷つくという経験も持てる。
相手を徹底的に痛めつけてしまえば、罪悪感も味わうことができる。
そして数多くの喧嘩の経験を積んでいると、お互いに喧嘩の頃合いがわかってくる。
これ以上暴力をふるっては相手に怪我を思わせてしまう。
これ以上の暴言を吐くと相手にダメージを与えすぎてしまう。

それなのに、周囲の大人達はどうして幼児の喧嘩に対して止めに入るのだろうか。

他人を自分の思い通りにコントロールすることはできない。
相手には相手の意志がある。自分には自分の意志がある。
そこには当然深い溝が横たわっている。自分の一方的な気持ちを相手に押し付けるのではなく、話し合いによって歩み寄っていく努力をするというやり方が自然に身についてくるのだ。

幼児期に喧嘩を経験していないと、いじめに発展しやすい。
支配と被支配の人間関係に陥りやすいのだ。

自分より弱い人を見つけては、いじめに走るのである。
そういう人は自分より強い人からはいじめられるようになる。
支配される人は、自分の気持ちや意志を封印して防戦一方である。
肉体も精神もむしばまれて、生きていくことが苦痛になる。
子供の頃の経験不足は大人になって大きな問題となって表面化してくるのだ。

自然や相手を自分の思い通りにコントロールしようとする「かくあるべし」は結局自分に降りかかってくる。理想と現実とのギャップに苦しむようになる。
その苦しみから逃れるためには、森田でいう思想の矛盾を解決することである。
つまり「かくあるべし」ではなく事実に根を張った生き方をすることである。
「事実本位」の生き方に切り替えていくことが大切になる。

そして、次に大切なことは、少しでも自分の気持ちや意志を大切にすることだ。
「純な心」を大切にして、自分の感情、気持ち、 意志を前面に打ち出していくことである。
私メッセージで、少しでも相手に自分の気持ちを伝えていくことだ。
他人の言動に振り回されるだけでは生きていくことが辛いばかりである。
自分の気持ちや意志を前面に押し出す、自分中心の生き方が事態を変えていくと思う。





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Last updated  2019.01.23 06:30:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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