森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.03.16
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カテゴリ: 森田番外編
社会一般の人に「森田療法」というのは残念ながら見向きもされていない。
心の問題を抱えている人はどんどんと増えているのだが、薬物療法が主流だ。
薬で簡単に回復を目指すことが主流だ。しかしこれではまた再発する。
生きづらさは解消されることは、まずないだろう。失意のうちに人生は終わってしまうだろう。
仮に精神療法を受けるとしても、認知行動療法が主流で「森田療法」を選択されることは少ない。
このままでは「森田療法」の中心は中国に移ってしまうかもしれない。
そして、日本人は、中国や世界各地で普及して、初めて「森田療法」「森田療法理論」素晴らしさに気づくのかもしれない。

森田先生は人間の気質を7種類に分類されて、その中の一つに「神経質気質」を持った人間があるといわれている。日本の人口は1億2000万だから、どんなに少なく見積もっても、神経質性格を持った人は、1000万人は下らないだろうと思っている。そういう人が、森田療法という精神療法の存在を知り、学習のきっかけをつかむことは大変に意義が深いことだと考えている。
森田療法理論を少しでも学習すれば、その後の人生が輝いてくるのだ。


私は森田の魅力をあらゆる機会を見つけ、あらゆる広報媒体を使って、広く一般心の人に広報する必要があると感じている。そこで私が目をつけていることがある。
私は神経症で苦しんだ時に、長谷川洋三先生の「森田式精神健康法」で森田理論との出会いがあった。
そして森田理論を学ぶ自助組織に参加することができた。
そうしたきっかけ作りを多くの一般市民に提供してあげることである。
その場合、「心の健康セミナー」「出前森田」などの開催は役に立つだろうと思う。
森田療法を知るきっかけ作りになるはずだ。

その時にいきなり森田を前面に出してもみんなの関心を引くこともできないし、かえってしり込みされるだろう。しかしそういう人でも、心の関係する悩みはたくさん抱えているのだ。

例えば考えられることを上げてみよう。ガンや難病で苦しんでいる人。不登校・ひきこもり・出社拒否、家族の人間関係、会社での人間関係、いじめ、子供の虐待、介護、愛着障害、発達障害、うつ病、全般性不安障害、多くの精神疾患、慢性疼痛、慢性皮膚病、慢性的に生きづらさを抱えている人。さらには強欲資本主義で最低限の生活を強いられてストレスを感じている人たち。
そういう人たちは薬物療法、精神療法、カウンセリングなどを受けられていると思う。

森田療法の立場から言えば、そういう人達に薬物療法などとともに森田療法を組み合わせることで立ち直りのきっかけが生まれているという事実を伝えていくのだ。
私は、心の健康セミナーを何回も受けているうちに、森田の新たな展開に入っていると感じている。

慢性皮膚病に森田療法を応用されている皮膚科の先生も大きな成果を上げておられる。
慢性疼痛、気分変調性障害、慢性のうつ病などにも森田療法を応用されている医者もおられる。
摂食障害やリストカットなどに森田療法を応用して、子供たちの心の問題に対応しておられる臨床心理士の先生もおられる。

私たちは、あまりにも神経症と森田療法の結びつきが自明の理のような感覚にとらわれている。
森田はそのような井の中の蛙のような世界でのみ有効なのではない。





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Last updated  2019.03.16 06:41:32
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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