森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.03.17
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宇宙の法則を見ていると、2つのことに気が付きます。
一つは、静止してじっとしているということはなく、常に動き回っているということです。
常に流動変化しているというのが宇宙の法則の1番目です。
すべての物質は原子と電子からできていますが、電子は原子の周りを絶えず回っているのが事実です。

もう一つは、他者とのバランスのとれた関係の中で、はじめて自分という生命体が存在できているということです。地球という天体が単独で宇宙の中に存在しているわけではないのです。
月や太陽、他の天体とのバランスの上に地球という惑星が存在できているという事実があるのです。
月は地球の周りを常に移動しています。
地球は1年かけて太陽の周りを1周しています。
その太陽は銀河の中心にあるといわれている、ブラックホールの周りを秒速300kmというスピードで、2億年かけて1周している。

将来は私たちの住んでいる銀河系とアンドロメダ星雲は、合体して一つの銀河になるそうです。

この2つの宇宙の法則は精神世界にも貫徹されているものと考えています。
どんな悩み、葛藤、不安、恐怖も、時が経てば、流動変化の流れの中に飲み込まれていくということです。それに抵抗するということは、川の流れに逆らって泳いでいくようなものです。
どんなにエネルギーのある人でも、すぐに精根尽き果てて無残な敗北を味わうことになることでしょう。
川ではそのような愚かなことをする人はいないでしょう。
しかし精神世界の問題となると、その流れに合わせて生きていくという方法をとらない人が多いのです。神経症になって、不安、恐怖、違和感、不快感などがあると取り除こうとしたり、逃避してしまうのです。これは自然の法則に立てついて反逆を企てているようなものです。
自然の法則に反対する人は、その存在さえも許されないのだということを宇宙の法則から学ぶ必要があるものと考えます。

次に、自分と他者の関係についてみてみましょう。
宇宙の法則でいえば、お互いの引き合う力と遠心力のつり合いがとれた場合のみ、お互いにその存在が許されているということです。
そのバランスが崩れると、力の大きい天体に力の弱い天体が飲み込まれてしまいます。
この法則は人間関係の中にも貫徹されているものと考えます。

まず人間関係は、自分の素直な感情、気持ち、意志を相手に向かって明確に打ち出すことが前提になります。ただ相手は他者に対して自分の素直な感情、気持ち、意志をぶっつけてきます。
そこには絶えず言い争いのもとになる見解や意志の相違が生じてきます。
その違いをまずお互いが十分に認識することが大切になります。
次に話し合いや、交渉によって、溝を埋めていく作業に二人して取り組むことが欠かせません。
それを怠り支配、被支配の関係になってしまうと、自然の法則からは大きく逸脱してしまうのです。

自然の流れに沿って生きていくことができれば、また人間に生まれ変わってみたいという気持ちになると思います。





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Last updated  2019.03.17 06:30:07
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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