今日は私メッセージについて考えてみたいと思います。
私メッセージは、自分の「かくあるべし」を相手に押し付けることを回避できます。
「 〇〇さん。タバコは(あなたの)体に良くないよ。(あなたは)やめた方がいいよ。心臓にも悪いし、ガンになる確率も上がるらしいよ。(あなたは)すぐやめた方がいいよ」と言ったとしたら、相手はどんな気持ちになるでしょう。
おそらく「(そんなこと100も承知だよ)ほっといてくれよ」と思って気分を害するでしょう。
これが「あなたメッセージ」です。
今度はこういう言い方をしたらどうでしょう。
「 〇〇さん。実は私ね、タバコの煙は苦手なんですよ。できれば外で吸ってもらうと、(私は)ありがたいのですが」
「 〇〇さん、私、煙草苦手なんです。外で吸ってもらえると(私は)嬉しい」
伝えたい結論は「タバコやめてください」ということなのですが、言い方1つで受けとられ方が全く違います。
母親が子供に、 「こんな寒い部屋にいたら体に毒ですよ。エアコンの温度を上げなさい」と話すとします。
反抗期の子供は「あなた、寒いでしょう」と言われると「いや、僕は寒くないよ」と言いたくなります。
さらに「あなたのためを思って言っているのよ」とほのめかされると、余計にカチンときます。
これがあなたメッセージです。
その代わり、 「 〇〇くん。お母さん、ちょっと寒いわ 」と言われたら「いや、お母さん、寒くないでしょう」とは言えません。これが、 「私メッセージ」です。
「私メッセージ」とするには、目の前の出来事、私の気持ち、その理由の3つを言うことがコツです。
理由というのは、私がどうしてそのように感じたのかを説明することです。
「なぜなら」 「だから」という言葉が続きます。
「 〇〇くんは納期を守ってくれると、私は非常に助かる。なぜなら、お客様の信頼も高まるしね」
「私はタバコは苦手なんです。煙を吸うと、ちょっと辛くて・ ・ ・ 。だから外で吸ってもらうと助かる」
(五感で磨くコミュニケーション 平本相武 日本経済新聞出版社 165頁より要旨引用)
私メッセージの伝え方は、訓練次第で誰でも身に着けることができます。
これが身につくと、事実本位の生き方に近づいているのです。
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