森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.03.29
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せっかく森田理論を学習したのですから、コミュニケーションで取り組んでみたいことがあります。

1、事実は具体的・赤裸々に取り扱う。
2、事実の一般化をしない。
3、事実をごまかさない、隠さない、人のせいにしない、ということです。

1ですが、抽象的であいまいな言い方はしない。
できるだけその時の状況を具体的にありありと表現するように心がける。
いつもいつもは面倒ですが、そのほうが相手には正確に伝わるという言う認識は持っていたほうがよいと思います。
例えば、「あそこのスーパーは安い」というよりも、「白菜が別のスーパーよりも50円も安い」と表現するほうが言いたいことがより正確に伝わります。

2ですが、「客はみんなわがままなものだ」「みんながそういっています」「いつも失敗する」「自分には一つも長所がない」「あの人はいつも自分のことを馬鹿にする」という言い方は、一つの事象、一人の言動を、軽率にもすべてに拡大して、先入観や決めつけが起きているのです。

「みんながそういっている」というのを、誰がそういっているのか確かめてみると、実は一人の人がそういっているだけだったということもあります。
一人の人がそう思っているのなら、きっとほかの人もそうに違いないと決めつけているのです。
「いつも」「絶対に」「みんな」「すべて」「一度も」という言葉を安易に使うことは要注意です。
一般化を止めて、個別案件として取り扱うことが、事実本位に近づいていきます。

3ですが、自分が責任を取らされる、自分のことを批判、軽蔑されるようなことが予想されると、事実をごまかしてしまう。隠ぺいしようとすることが起こります。あるいは責任転嫁をします。
交通事故が起きたとき自分は交通違反をしていない。落ち度はないと主張する人がいます。
ところが相手のドライブレコーダーの画像を見ると、そのように主張していた人が、交通違反をして、人や物を傷つけていたという場合があります。
その事実が判明した時点で、その人自身は信頼できない人間だとみなされてしまいます。
そしてテレビで一部始終を報道されて、社会から糾弾されてしまいます。

髪が薄い人でかつらをつけている人もいます。
本人はうまくごまかしているように思っていますが、隠せば隠すほど周囲の人は気づいています。

周囲の人も腫物を扱うようにとても気を使います。

事実をごまかしたり、隠して、どこかにほころびが出てくると、それを正当化するためにまた別の嘘をつくことになります。
そうなりますと、その人の人間性や人格に問題ありとみなされるようになります。
自分も相手もイヤな思いをすることになります。百害あって一利なしだと思います。
正直に事実を認めて、包み隠さないで公表していく方が精神的に楽な生き方ができると思います。





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Last updated  2019.03.29 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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