森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.04.29
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石原加受子さんの「自分中心」の生き方というのは、自分の感情、気持ち、意志、五感、身体感覚を大切にする生き方です。

この反対の生き方は、「他人中心」生き方です。
湧き上がってくる自然な感情を無視、否定する生き方です。
自分の感情や気持よりも、他人の言動に振り回されて生活している状態です。
自分の意志を抑圧して生活しているので、生きていくのが苦しくなります。
それは行動と自分の感情や気持との間でミスマッチが起こり、たとえ行動していても勇気を奮い立たせて動いているので、かえって息苦しいのです。

「自分中心」の生き方は、森田理論でいうと、事実、現実、現状を受け入れていく「事実本位」「あるがまま」の生き方ということになります。
「他人中心」の生き方は、「○○しなければならない」「○○してはならない」という「かくあるべし」を前面に押し出した生き方です。
「かくあるべし」を前面に押し出した生き方・考え方は、事実、現実、現状を無視、否定するので、苦しみや葛藤が生まれてきます。神経症の発症の大きな原因となっています。


どう思うのか。どんな気持ちがするのかというような感性が働かなくなります。
自分中心の視点で捉えないと、自分の欲求や気持ちや感情に気づかなくなっていきます。

感度が鈍くなると、五感で味わう気持ちよさや、快感、満足感、充実感、幸福感といった「生きる喜び」や好きなことに夢中になっているときの興奮や好奇心、探求心といった「心の躍動感」も喪失していくのです。
(最近、心が休まらないと思ったとき読む本 石原加受子 中経出版 92ページより要旨引用)

私たち神経質者は、生まれながら豊富な鋭い感性を持っているのです。
ところが、自分の感情、気持ち、意志、五感、身体感覚を粗末に扱い、無視し続けていると、その最大の長所が徐々に失われてしまうということです。
ヤスリをかけて優れた長所を削っているようなものです。
実に残念な結果となります。
そうならないためには、「自分中心」「事実本位」「あるがまま」「自然に服従、境遇に柔順」の生活態度を身に着けることが大切になります。
森田理論を学習していくと、そのための道筋が幾つも用意されていることに気づきます。
あとは、生活の中で積極的に応用し活用していくことが大事になります。





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Last updated  2019.04.29 06:30:09
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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