森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.05.11
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あるがままの自分、あるがままの他人を認めて受け入れることが森田理論が目指しているところです。
これは不安と欲望の調和を図ることと並んで、森田理論の大きな2つの永遠のテーマです。
あるがままの自分を認めるということは、揺るがない自己信頼、自己肯定感を高めていくことである。
実現できれば、他人に振り回されなくなるので、葛藤や苦悩が激減するでしょう。
そのためには、森田理論学習によって「かくあるべし」の弊害に気づくこと、さらに「事実本位」の生活態度をいかに高めているかということに尽きると思います。
今日は、自己信頼感、自己肯定感が揺らいでくるとどうなるのか、その弊害について考えてみたい。

1、常に他人と対立関係に陥る。常に勝つか負けるかということに注意や意識が向いてくる。
これは自分に対する信頼感、肯定感が持てないので、相手と争って勝つことによって、精神的な優位性を保とうとするのである。しかし喧嘩腰の人間関係のために、精神的に大変疲れる。
また、相手に喧嘩を売ったり、いじめを繰り返すことになるので、助けたり助けられたりという共存共栄の人間関係は築くことができない。


そのために、自分の気持ち、感情、意志などが後回しになる。抑圧するようになる。
相手から存在、容姿、行動、性格、境遇などで批判や否定の対象とならないように、都合の悪い事実を隠す、逃げ回る、ごまかすことに躍起となる。
また賞賛を浴びようとして、無鉄砲な行動に走ることも発生する。
いづれも理想通りに進展することは少なく、ストレスだらけとなる。
最後は心身共に傷だらけになることもある。

3、そのイライラを鎮めるため、ストレスを発散するために現実逃避して、快楽追及に走る。
アルコール、薬物、ギャンブル、ネットゲーム、買い物、グルメ三昧などである。
あまりにも依存しすぎると、身体や精神の不調に陥る。
自分だけならまだしも家族を巻き込んでしまう。
そして経済的な破綻を招いてしまう人もいる。

4、地位、名誉、出世、権力欲、名声、財欲、独占欲、支配欲、自己顕示欲などにとりつかれる人もいる。これらの欲望は、一旦暴走を始めると始末がつかなくなる。

今までの歴史が示している通りである。

5、そのようなエネルギーのない人は、観念的な悪循環、行動の悪循環のスパイラルに陥る。
考えることは、ネガティブで内向き、行動は引っ込み思案となる。
無気力、無関心、無感動、無作法となる。
生きている意味を見失い、生きることは苦しいものだと考えるようになる。


このブログで紹介しているように、森田理論には、そのためのヒントが宝の山のようにあります。





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Last updated  2019.05.11 06:30:10
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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