森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.10.02
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私はアルトサックスで仲間と一緒に老人ホームの慰問活動を行っています。
人様の前で演奏するときは、とてもプレッシャがかかります。
特に運指(指使い)の難しいところは、うまくやれるのだろうかという不安で押しつぶされそうになります。特に私がソロで演奏する部分に、指使いの難しいところがあると大変です。

今まではその部分だけを何回も何回も練習して不安を払しょくするというやり方をとっていました。
すると、練習ではほぼ100%近く問題なく練習できるようになります。
ところが本番では、金縛りにあったようになって、途端にぎこちなくなる経験をたくさんしてきました。
見事に気にしている部分で失敗してしまうのです。

あるときハッと気づきました。
気になる部分だけを取り上げて、何回も繰り返して練習するということは、注意や意識をその一点に振り向けるという結果になっているのではないか。

一旦は不安がなくなったかに見えるが、実際には注意と意識がその部分に張り付いたままになっている。
そんな練習方法をとっていると、いつもは問題なくできる箇所で、ついうっかりミスをしてしまう。
そういう練習は私にとってはよくなかったということに気がつきました。

それからは練習方法を変えました。
気になる箇所の練習は2回ぐらいは繰り返すが、基本的には曲全体の中で行う。
ことさら気になる部分だけを取り上げて、繰り返して練習はしない。
そして本番に向けての演奏曲が5曲、6曲とあるので、その通し練習を約50回ぐらい繰り返す。
その練習の中で自然に、気になる箇所の練習を50回は繰り返すことになる。
その部分をことさら取り上げて50回繰り返すよりも、全体練習の中で50回繰り返す方が、注意や意識がその部分に集中しなくなる。
本番直前でも、その気持ちは持ち続けている。ここでずっこけていては本番が思いやられるのだ。
そして本番では、これから演奏する曲は、これまで50回は練習を繰り返してきたという変な自信のようなのに支えられて、金縛りにあうようなことが随分と薄まる。






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Last updated  2019.10.02 06:20:06
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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