森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.12.09
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何かを身につける「時期やタイミング」はとても大切なものです。
それを無視して、大きくなったときにあわてて身につけようと思っても難しいのです。
身につけるために、時間もかかりますし、完全には身に着けることはできません。

例えば、
ウグイスはある時期を逃すと「ホー、ホケキョ」とは鳴けなくなります。
小さい頃に鳴き方を覚えなければ、大人になってからウグイスの最大の美点である鳴き方を身に着けることができなくなるのです。

私の経験では、クロールを大人になって身につけようとしましたが、完全には身につけることはできませんでした。ところが全く泳げなかった子供が、1か月もしないうちに上手に泳いでいました。
このことから、ある時期には身につけることが容易だが、その時期を逃してしまうと非常に難しいということがあるということが分かります。

このことは、森田先生も、ヒナが卵の殻を破って出てくる時期と、親が外から殻をつつく時期が一致していないと、まともなヒナは生まないと言われています。


そんなことに注意を払わないと思いますが、子供にとっては、自分の人生にかかわるとても大事なことです。1歳半から2歳半ぐらいの時期といわれています。少なくとも3歳までです。
この間、自分が身につけた順番にとてもこだわる時期だと言われています。

例えば自分一人で服を着るときに、どういう順番で着ていくのかというようなことです。
スボン、Tシャツ、靴下をはく順序は自分なりにこだわっているのです。
帽子を先にかぶって、その後でTシャツを無理やり着ようとすることなどもあります。
親がそんな子どもを見ていると、順序が逆でイライラすることがあります。
モタモタ、ゆっくりと試行錯誤しているように見えます。
特に出かける時間が迫っていると、つい叱ってしまうことがあるかもしれません。

こういう時期だと分かっているお母さんは、子供の行動を見守ることができます。
でも一般的には、「時間がないのよ。早くしなさい。そのやり方はダメ」と言ってしまいます。
順序にこだわっている時期の子供は、泣き叫んで精一杯の抵抗をします。

大人になって目標達成のためのしっかりとした段取り力を発揮することはできなくなります。
小刻みな実践目標を立てて実行し、目的を果たす力や能力が獲得できていないのでどうすることもできないのです。それどころか、何でも親にすぐに依存してしまうようになります。
親の言いなりになって、自分の気持ちや意見を伝えることができない人間になってしまいます。
精神的な面でも親の顔色を窺うようになると、生きていくことがつらくなります。

このように見てくると、育児や子育てにかかわっている人は、子育ての基本を学び、さらに仲間と情報交換をしながら対応する必要があるのではないかと思われます。

(モンテッソーリ流 自分でできる子の育て方 日本実業出版社 神成美輝 参照)





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Last updated  2024.04.07 17:55:05
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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