森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.12.31
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先ほどWBO世界スーパーフライ級の試合を見た。
世界チャンピオン井岡一翔と同級一位のジェイピエール・シントロンの対戦だった。
力が拮抗していて面白い試合だった。
井岡選手は、試合後今までで一番プレッシャーを感じていたと語っていた。

体重はほとんど差がなかったが、身長で5.5センチ挑戦者が上回っていた。
さらに両手を広げたリーチでは、12センチも相手が上回っていた。
井岡167センチに対して、挑戦者179センチだった。
この差は大きすぎるのではないかと見ていた。

挑戦者は2012年ロンドンオリンピック、2016年リオオリンピックのチャンピオンである。

ところが、結果は判定に持ち込まれたが3対0で井岡が勝った。

私はこの試合を見ていて感じたことがある。
リーチが強いということは、離れて打ち合いをすれば井岡選手のパンチは挑戦者に当たらない。
そこで井岡選手は常に相手の懐深く飛び込む作戦をとっていた。
当然激しいバンチを受ける確率は強くなる。それよりもメリットの方が大きいのだ。
相手にとっては、常に井岡選手と接近して打ち合うと、リーチの長い事がむしろ不利になってしまうのだ。これは挑戦者にとっては思いもしないことだったのだろう。
相手の力が最大限に井岡選手にダメージを与えるのは、離れて打ち合っているときである。
その時は腕が延びて最大限の力が加わる。さらに井岡選手のバンチは届かない。
ところが接近戦に持ち込まれては、腕が伸びきっていないので、十分な力が出し切れないのだ。
つまり挑戦者のリーチが長いという長所が、むしろ力を弱めてしまうという結果をもたらしていたのだ。
反対にリーチの短い井岡選手は、相手の懐に飛び込んで、短所を逆手に取って一挙に長所に変えてしまったのだ。無敗を誇った挑戦者が防戦一辺倒だったので、安心して観戦することができた。


長所は一瞬のうちに短所へと変身してしまうのだ。
反対に短所は見方を変えれば、とてつもない強みを発揮するのである。
長所にしろ短所にしろ、自分の持ち味を発揮することに専念すればよいのだと思う。
年末によい試合をみせてもらいました。
それではみなさまもよいお年をお迎えください。





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Last updated  2024.04.07 17:50:56
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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