森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.02.16
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カテゴリ: 行動のポイント
樹木希林さんは次のような持論があるといわれています。

女の適性というものがあるとすれば、やっぱり身体を目いっぱい動かすと、女の嫌なものが出ないで済むなと、考えているの。
私の場合、子育ての時に、仕事で忙しかったので、女の嫌なものを出す暇がなかったというのはありがたいことだった。ゆとりのある人は、いやな醜い面が出ますよ。
私の子育ては、とにかく、どんなに忙しくても、「手ずくりのご飯だけはきちんと食べさせる」ことだったの。子供をこういうふうに育てなければということを考えるゆとりがないのよ。
娘になにかを買ってあげたという記憶もないのよ。

基本的に女というのは、余計なことを考える時間があると、余計なことをしてしまうと思うの。
生きるのに精いっぱいという人が、だいたい見事な人生を送りますね。
(一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋 149ページより引用)

これを見るとゆとりある生活は理想のように思えますが、あまりにも短絡的かもしれません。

でもこれは別に女性だけではないと思います。男性もそうです。
特に定年退職して一日中テレビのモリをしているような人は要注意です。
「小人閑居して不善をなす」ということです。

普通の人は、日常茶飯事、勉強や仕事、趣味、夢や目標、他人との付き合い、地域活動などで忙しいのです。それらに真剣に取り組んでいないとどうなるか。
まず、注意や意識が自分の言動の方に向けられてきます。
本来外向き、物事本位になるべき注意や意識が、自分を厳しく監視して、批判するようになるのです。
そして自己嫌悪、自己否定に陥ってしまいます。
次に、子どもや他人の言動に向けられます。
やるべきことに手をつけていないと、言葉を使って観念優先の世界に入り込んでしまいます。
現実、現状、事実を軽視して、「かくあるべし」で価値判断して、その考えを子どもに押し付けることになってしまいます。過保護、過干渉、挙句の果ては無関心、放任状態になります。

そうならないためには、まずは日常茶飯事に真剣に取り組むことだと思います。

規則正しい生活のことです。さらに、これをものそのものになって行うことです。
毎日の繰り返しの中で、小さな気づきや発見、喜びやうれしさが生まれてくればしめたものです。
ものそのものになって行動していると、自然発生的に出てくるものです。
私は、これを「凡事徹底」という言葉にして大切にしています。





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Last updated  2020.02.16 06:20:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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