森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.04.18
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形外会で早川氏が森田先生に次のように質問した。
「人間は一度は煩悶したほうがいいですか」

これに答えて、森田先生は次のように発言された。
「煩悶したことのない人に、偉い人は一人もいない。
しかしこれを切り抜けないで、一生煩悶から脱することのできない人は、憐れなものである」

「神経症になって20年も30年もたって、治らない人は、もはや治したいという気力がなくなってしまう。将来の希望がなくなり、無理な骨折りをするよりも、このままに、どうかこうか、日を暮らしたほうがよい、という気持ちになってしまう」
(森田全集第5巻 183ページより引用)

神経症で苦しんだということは、神様から人生の課題を与えられたようなものです。
神様から人生の課題を与えられないで、その日を楽しく過ごせば十分だと思っている人は人間としては哀れというほかない。

それに向かい合うことで、生きがいも生まれてくると確信しています。
私たちは幸いなことに、神経症という難題を乗り越えるために「森田理論」という武器を持っています。これを使って、神経症を乗り越えていくのがまっとうな生き方になると思います。

それにつけても神経症は20年も30年も経ってやっとよくなるということは避けたいと思います。短期勝負でものにするのがセオリーだと考えています。
私はまともに取り組めば約3年で、森田的生き方は身に着けることができると考えています。
その手順は何度も提案しています。このブログでも取り上げています。
基本を正しく理解して、あとは実践しながらさらに深めていけばよいのです。
一旦身につけると、一生の宝物になります。
自信を持って生きていくことができるようになります。
生活に張りが生まれ、生きがいを感じるようになります。
そのための援助は生活の発見会の仲間や先輩会員に頼めばいいのです。
森田的人生観を身につけた人は、親身になって援助してくれるはずです。


ところが人生90年時代を見すえて、人生観の確立まで視野に入れた精神療法は森田理論以外には見当たりません。ここが森田理論学習と他の療法の大きく違うところです。
森田理論学習はもっともっと普及させていく必要があると考えています。

日本で神経質性格者が、仮に1000万人いるとして、その中の1万人から3万人の人が、森田のに関心を持って学習を始めるようになると世の中は変わっていくと思います。
理想は10万人ぐらいにならないかなと考えています。
そのためには、森田で恩恵を受けた人が、森田を知らない人に対して、あらゆる機会をとらえて、広報活動をしていく必要があると思います。

これが2000人、3000人と増加してくるような投稿を心がけたいと思います。
そして1人でも多くの人に、森田理論学習に関心を持っていただきたい。
神経質性格者の1000万人が森田理論を意識した時のことを想像してみてください。
世の中が大きく変わってくると思いませんか。

広報の手段としては、you tubeの活用、英語などでの発信、集談会活動、スカイプの利用などさらなる充実などが考えられます。
それ以外にもテレビ、新聞、SNSの活用などいろいろとあるでしょう。
あるいは森田療法が普及している中国や外国から逆輸入するといったことも考えられます。
森田で恩恵を受けた人はぜひとも広報に関心を持ってもらいたい。
そうしないと森田理論が宝の持ち腐れになってしまう。
そして歴史の遺産として埋没してしまうのではないかという危機感があります。





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Last updated  2020.04.18 06:20:05
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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