森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.08.29
XML
形外会(主に退院した人たちの森田先生を囲む懇話会)はだいたい午後3時ころから始められている。出席者はとても多い。地方からの参加者も多い。
50名は普通だった。森田先生の弟子といわれる医師の参加者も多かった。
終了時間は夜中になる。9時とか11時に及ぶこともあった。
途中で夕食をとることになる。準備も大変だったことだろう。
森田先生は全員で会食をすることで、よりアットホームな雰囲気を演出されていたのかもしれない。

それと特質すべきことは、余興が数多く取り入れられていたことである。
それも機会を作って、何度となく行われているのである。
そのために、出演者は相当の練習や準備をされたのだと思う。
神経症で苦しんでいる時間は残されていないといった感じである。


夕方の7時から余興に移る。入れ替わり立ち代わり、その後4時間に及んでいる。

1、まず会員の番外飛び入り。
あやつり人形一座。水谷・石井・長谷川の諸君。
屏風の内に、身体を隠し、指先の操り人形にて、東京音頭・大島おけさなどあり。
皿回し 布留文学士。どこで覚えたものか、なかなか手に入ったもの。

2、落語 根岸病院・田村氏
話は、「八百屋お七は、地獄の活躍」で、満座、腹の皮をよじらせて笑い転げた。

3、漫談 秀粋君
轟き渡る獅子吼と大辻司郎ばりのナンセンスに、満座笑いの爆発。

4、芸者衆の手踊り

5、落語 都々一坊扇歌君

力あまって、女房が戸外に放り出される。
お巡りさんがやってきて、「博打をやっていたろう」という。
その証拠には、「サイが転がっている」で落ち。

6、尺八・琴合奏 佐藤先生・山田夫人

番外 長谷川君の俚謡、山野井君の一口話、水谷・多田両君の謡曲あり。


最後に形外会のそろいの浴衣・赤手拭いの盆踊り。
東京音頭・木曾踊り・大島おけさ・房州よいとこ・港の灯などレパートリー豊富である。
大先生、野村・古閑両先生はじめ、会員の大団円。(11時散会)

この中で、私自身も皿回しを得意にしている。
みんなにもやらせてみるが、上手にできる人はまずいない。
手本を見せても、すぐにはできないのである。
ちょっとしたコツを会得すれば、すぐにできるようになる。
これは理屈ではだめだ。それこそ体得こそがすべてなのだ。
そのうちだれでも両手で4つの皿回しができるようになる。

それにしても、そろいの浴衣を取りそろえるほどの熱の入れように驚いた。
私は森田先生の「鶯の綱渡り」という宴会芸の話を聞いて、一人一芸に取り組んだ。
アルトサックス、獅子舞、浪曲奇術、ドジョウ掬い、腹話術などである。
一心不乱に取り組んで、老人ホームや地域のイベントなどで披露してきた。
これらは上手にやるよりも、わざと間違えたりする方が受けがよいことが分かった。
これを徹底すれば、神経症は克服できるという感触を持つことができた。
楽しみながら神経症が克服できれば、望外の喜びである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.04.07 20:04:11
コメント(0) | コメントを書く
[野菜作り、花、風景、川柳、面白小話など] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: