森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.10.02
XML
カテゴリ: 行動のポイント
再び、青山学院大学陸上競技部の原晋監督のお話です。

箱根駅伝で優勝するためには、体力だけを鍛えることや、運動能力を高めることだけが指導のすべてだと思われている人が多いと思う。
原監督は、それに加えて、部や個人の目標を明確にすることが欠かせないといわれる。

個人の目標達成のために「目標管理シート」を取り入れている。
これは、A4用紙一枚に1年間の目標と1か月ごとの目標、その下に試合や合宿ごとの具体的な目標を書き込んだものだ。
ここで大切なのは、自分自身で考えて目標を決め、自分の言葉で書き込むことだ。
これが、選手の自主性につながる。

これには、「もう少し速く走る」といった抽象的な目標はダメで、必ず具体的な目標を書かせている。どんな小さな試合でも目標を設定させ、到達度を確認させる。
原監督が目を通したあと、寮の階段の壁に貼り出している。


目標管理については、「一歩先」の目標ではなく、「半歩先」の目標を設定するように指導している。少し努力すれば実現可能な、できるだけ具体的で小さな目標を設定することだ。

例えば、5000mのタイムを1分縮めるなどという目標は、妄想でしかないといわれる。
ある選手は、小さな目標を8個設定していた。
例えば、クロスカントリーを週3回取り入れる。
体幹を鍛えるトレーニングとして2種目を週4回やる。
手洗い、うがい、外出時マスクを守る。など。

その結果については、月1回6~7名のグループ分けした班でミーティングを行っている。
それぞれが設定した目標の進捗状態、目標を達成するための改善点や改良点を話し合っている。
これは選手に任せて、自主運営させている。

この考え方は、人間である限り、すべての人が取り入れる価値があると思う。
自分の現在の状況をしっかりとつかんだ後は、少し努力すれば達成可能な目標設定することが大切になる。目標は人それぞれ異なる。

小さな目標は、日々の生活の中でいくらでも頭に浮かんでくる。
まずそれを忘れないようにメモすることが大切になる。
これを実行可能なものや急ぐものなどから、片っ端から片づけていく。
仲間の協力がいるものや期限があるものは別途メモしておく。
その結果を日記などに書いておく。

60%から80%達成できれば十分だと言い聞かせることである。
その結果を集談会の体験交流で発表すれば、いろいろとアドバイスがもらえるはずだ。
これが軌道に乗ると、とりあえず、当面の神経症とは縁が切れると思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.10.02 06:20:04
コメントを書く
[行動のポイント] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: