森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.07.01
XML
自分や他人を非難、否定することが習慣になっている人は、いくら自分では正しいことをしていると思っていても、側から見ているととても見苦しい。
短期的には相手との争いに勝利しても、将来に明るい展望が開けるものではありません。

森田では相手に対してどんなに言いたいことがあっても、自分の是非善悪の価値判断を押し付けてはいけないといいます。それは、相手の気持ち、考え方、行動を否定し、自分の「かくあるべし」を押し付けることになるからです。

ではどうすればよいのか。
相手の気持ち、考え方、行動に至った事実を観察して、できるだけ正確につかむように心がけるようにするのです。森田理論で身につけた事実唯真の立場に立った行動をとることです。
こういう立場に立つと、相手と対立しません。

これには2つの利点があります。
まず無駄なエネルギーの使い方を防止できます。
また、事実唯真の立場は、次の目標や課題、夢や希望への出発点に立つことになります。


相手に「かくあるべし」を押し付けることを防止するために、今日は3つの提案をします。
1、相手の長所、強みを20個ほど紙に書いてみる。

2、配偶者、子供、両親の長所、強みを考えてみる。
過去お世話になったことを20個探してみる。
集談会では配偶者の誕生日に妻への感謝、妻の長所を100個書いて、額に入れてプレゼントした人がいました。

3、欠点や弱点だと思っていることを手あたり次第書き出してみる。
性格でも行動でも、欠点や弱点の裏には長所や強みが隠れています。
欠点や弱点の裏に隠れている、長所や強みを探し出してみる。
無理にでも絞り出してみることです。
これは森田理論の両面観という考え方です。

片寄った考え方は、バランスを欠いて、不自然になります。

神経症は欲望と不安のバランスが崩れた状態です。
不安に過度に偏り、生の欲望が蚊帳の外になった時、アリ地獄の底へと落ちていくのです。
バランスを欠いたときはその存在さえ許されなくなるというのが森田の考え方です。
バランスを取り戻すためには、両面観を活用して、今までとは違う考え方を大きく膨らませていくことにあります。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.07.01 07:54:31
コメント(0) | コメントを書く
[不安の特徴と役割、欲望と不安の関係] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: