森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.01.18
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カテゴリ: 感情の法則
今日は感情の特徴と対応方法について考えてみました。

今とらわれている感情は、時間の経過とともに、形を変えていきます。
同じところに留まることはありません。動きながら変化しています。
しかし神経症の人は、いつまでも不安などの感情を手放そうとしません。
感情の特徴に反発しているのです。

感情は行動に伴って、全く別の感情が湧き上がってきます。
凡事徹底に取り組んでいると、感情はスクリーンを見るように常に流れていくのです。

つまり感情は、シリトリゲームや連想ゲームのように、いつまでもどこまでも流動変化しているものなのです。
いつまでも一つの感情にとらわれていることはできません。

宇宙という大自然は常に流動変化しています。
これに逆らうことはできません。
もし逆らえば、宇宙そのものが成り立ちません。

感情は、人間の意志の力で、引き留めることはできません。
自由に操作することもできません。
ドパミンかいっぱい出て、めくるめく恍惚感で一杯になった感情も、このままいつまでも続いてほしいと願ってもすぐに逃げて行ってしまいます。
そんな虫のよいことを考えていると、いずれ何らかの依存症に陥るでしょう。

反対に、不安や恐怖でいたたまれない感情に取りつかれても、そのままにしておくと、一山登って、すぐにピークアウトして下降線をたどります。
不安や恐怖にとっては、相手が戦いの場に出てこないかぎり、試合にはならないのです。空気の抜けた風船のように、すぐにしぼんでしまいます。
反対に相手がけんかを売ってくると、不安や恐怖にとっては、働き場所を与えられて、うれしさを隠しきれなくなります。
勝負に持ち込めば、最後は勝てるという自信満々なのです。

それなのにあえて勝負を挑むことは、ドン・キホーテの愚を選択するようなものです。

感情は過熱したときの水のようなものだと思います。
鍋に氷をいっぱいに入れて、加熱するとどうなりますか。
氷が解けて水になります。そして暖かい水になります。
そのうち沸騰してブクブクと泡立ちます。


氷ー冷たい水ー暖かいお湯ーグラグラ煮えたぎる熱湯ー水蒸気というふうに次々と変化していきます。その変化を見極めて、その状態のままありがたく利用させえもらえば万事うまくいきます。
氷は水割りなどの飲み物を冷やす。かき氷を作る。
冷たい水は、暑いときやのどが渇いたときは何よりのごちそうになります。
暖かいお湯は、シャワーやお風呂に使っています。トイレの洗浄にも使っています。グラグラ煮えたぎるお湯は、うどんやそばやパスタを茹でる時に役立ちます。
レトルト食品を解凍するときにも役に立っています。
水蒸気は蒸気機関車を動かすことができます。
タービンを回せば発電もできます。
変化を見極めて、その状態のままで活用方法を考えれば、いくらでもアイデアが湧いてくるのです。

感情も同じです。
これはいい感情、これは悪い感情と価値判断していると、非難・否定するばかりで活用することができなくなってしまいます。
感情は選り好みをしないで、良いも悪いもそのまま素直に受け入れて、仲良くしておくことがセオリーなのです。
感情をあるがままに受け入れることができるようになると、生の欲望に向かう出発点に立つことができるようになるのです。
感情の取り扱い方は、国家試験にして、合格した人には、「感情の取り扱い有資格者」として厚遇してあげるだけの価値があるものなのです。
試験には理論編と実技編の2科目をクリアする必要があります。
森田理論学習は感情の特徴と活用方法を教えてくれる有難いものなのです。





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Last updated  2024.06.03 09:38:50
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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