森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.06.30
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やましたひでこ氏は、「断捨離」の提唱者です。
「断捨離」は 人間関係の改善につながる と言われています。

面白いことに、家が片づかない、片づけられないという人たちの多くは家の断捨離を進めていくうちに、 モノが片づかないのは人間関係に問題があったのだ という気づきに移行します。
それは、断捨離によってモノとの関係を問い直す行為を通じて、人との関係を問い直すことになるからです。

ということは、対人恐怖症、社会不安障害を抱えている人は、断捨離に取り組むことで、症状や障害が改善する可能性があるということではないでしょうか。

断捨離は、不要なものは買わない、長らく使っていないものは処分する。
物欲や所有欲から離れてシンプルに暮らすということです。

必要に応じて、必要な時に、必要なだけ関わるようにする。
これは森田理論でいうと「不即不離」のことだと思います。

新しい家に引越しした時は、必要最低限なものに囲まれて生活しています。
ところがその後どんどん物が増えてきて、どんどん部屋が狭くなってきます。
再び着ることのない衣類、二度と読むことがないと思われる本、二度と使うことのない道具、文房具、家電製品、家具、遊戯具などで一杯になります。
物があふれかえり、自由自在に行動するスペースが狭まり、息苦しさを感じることもあります。
それでも、いつか役立つことがあるかもしれないと思ってしまう。
捨ててしまうと、後で後悔することになると思っています。

でもほとんどそんなことは起こりません。
それよりも、持っていることを忘れて、何年も放置したままにしていることが多いのではないのではないでしょうか。
物にしてみれば、自分の活躍の場所、居場所、存在価値を与えられないで、無為の時間を過ごしているのではないでしょうか。


その価値を見出して、陽の目を見させてあげることを考える。
自分が活用できなければ、他の人に預けるか任せて、居場所を確保させてあげるということになります。

森田理論に「己の性を尽くす」「他人の性を尽くす」という考え方があります。
いずれも、存在価値を持っているので、それを見つけ出して、適材適所に配置して、命ある限り活用し尽くすという考え方です。
この考え方になりますと、「かくあるべし」という観念中心の考え方を自分や他人に押し付けるということはさけられるのではないかと思われます。





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Last updated  2022.06.30 10:29:29
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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