森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.08.10
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その1は、感情と行動はきちんと分けて対応するということでした。
これができれば、やたらと敵を作ることは抑えられるはずです。

これにもう一つ付け加えたいと思います。
森田では自分の気持ち、思い、考え、要望、方針、理想を相手に押し付けてはいけないと学びました。
自己中心の態度を前面に押しだして、他人を意のままにコントロールしようとする態度の事です。「かくあるべし」押し付ける態度のことです。

相手には相手の気持ち、思い、考え、要望、方針、理想があります。
自分の意志を打ち出す前に、相手のことを第一優先に考える必要があります。
それらを押しのけて、観念的な自己中心性を押し出すと、人間関係はうまくいかなくなります。
相手は、自分のことを敵と判断して、反撃するようになります。


自分の「かくあるべし」を相手に押し付ける態度は抑制しなければなりません。
そして、相手の気持ち、思い、考え、要望、方針、理想に寄り添う態度を身につけることが大切になります。

まず、相手の話をよく聞く。相手の言動をよく観察する。
傾聴、受容、共感、許容、感謝の気持ちで接する。
事実を確かめないで、過去の記憶を基にした対応は控えるべきです。
先入観、決めつけ、マイナスのレッテル張りなどをしてはいけません。
相手に欠点や弱点があっても、その裏には長所や強みが隠れています。
欠点や弱点、ミスや失敗は寛容な気持ちで許容してあげる。
相手の長所や強みを評価して、それを活かすための居場所を作ってあげる。

森田では「純な心」という教えがあります。
これはある出来事が起きたとき、最初に湧きあがる感情、素直な感情、一次感情、初一念などのことです。

これを基にして相手と対応すると、気まずい関係になりがちです。
最初の素直な感情に立ち返って対応できるようになれば問題は解決します。

そして、相手と話しするときは、「あなたメッセージ」ではなく、「私メッセージ」の手法を使う。
このやり方は、相手に行動の選択権を与えることになります。
「かくあるべし」を押し付けることから逃れることができます。


森田理論を学習した者としては、以上2点を自分のものにすれば、敵を作り出さないだけではなく、自分の周りに人が近づいてくるようになると思います。
人間関係に問題を抱えている方は、ぜひ生活の中で検証してみてください。





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Last updated  2022.08.10 08:29:27
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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