森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.08.09
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人間関係で躓いて、敵を作っている人がいます。
自分のことを非難、否定する人は、他人にうわさ話を拡散していきます。
それが自分を窮地に追い込みます。

デール・カーネギーは、「人を動かす」という本の中で、人に好かれる方法を6つほど紹介している。
1、誠実な関心をよせる。
2、笑顔を忘れない。
3、名前を覚える。
4、聞き手にまわる。
5、関心のありかを見抜く。


これらを生活信条として、取り組んでいらっしゃる人がいます。
実践できれば確かに人に好かれる人になることと思います。
私も取り組んでみたが、習慣化することは出来ませんでした。

その原因を考えてみた。
私は、人に好かれたいというよりも、人から非難、否定、無視されることに耐えがたい苦痛を覚えるのです。
その不快な感情を取り除くために、相手と戦ったり、逃げたりする。
他人と接触すると、いつのまにか喧嘩腰の対応になる。
他人と接触すればするほど、不快な気持ちが膨れ上がる。
その結果、自分一人の世界で生きていく方が楽だと思うようになりました。

この問題については、森田理論が解決策を提供してくれた。
森田理論学習は、敵を作り出さない人間関係作りを教えてくれたのです。

感情は自然現象であるので意志の自由はないという。
一方行動は意志の力でコントロールすることが可能であるという。


私はこの理論を活用させてもらうことにしました。
普通誰でも、不快な感情や本能的欲望のままに行動をする傾向が強い。
つまり、感情と行動は一連の流れとして連続しているのです。
森田理論では、このやり方はまずいと言っているのです。

感情と行動はきちんと分けて生活することが肝心だといっているのです。


感情は暴れ馬のようなもので、制御できないものなのです。
仮に制御しようとすると、蹴とばされたりして大けがをしてしまう。
ですから不快な感情は、そのまま放置しておく方が理にかなっているのです。

たとえば、義理の母親との人間関係が最悪だと家に居るだけで息が詰まりそうになります。その不快な感情はどうすることもできません。
そんなときは、腹が煮えくり返るほど憎んでも構いません。
殺したいほど怒り狂っても大丈夫です。
感情と行動は水と油のようなものということを理解して、破れかぶれの行動を慎むことができればOKです。

でも買い物に出かけたときの行動は別ですね。
いくら憎んでいても、おばあちゃんの好きな大福もちを買ってきて、「おいしいと評判なので遠回りして買ってきました。おひとつどうですか」と言うことは出来ますね。
これが感情と行動を区別していくということになります。
小さな気遣いを積み重ねていると、そのうち状況が変わってくるかもしれません。

感情のままに行動することは、客観的にみると幼児並の行動パターンです。
感情は感情、行動は行動と別物と考えて、切り分けることができるようになった人は、素晴らしい能力を獲得したことになります。
これができるだけで、人間関係は大幅に改善できます。

神経質者は感情に影響をされて、気分本位の行動をとる傾向があります。
一旦約束をしても、気が向かなくなったのでドタキャンする。
日常茶飯事に取り組むことは、しんどいからといって放棄してしまう。
仕事はやる気がしないから、さぼってしまう。
冠婚葬祭の付き合いも、気が重いからと、パスしてしまう。
これらは感情と行動が区別できず、一連の流れとして取り扱っていることに問題があります。森田理論に学び、生活への応用を目指してともに頑張りましょう。





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Last updated  2022.08.10 08:32:03
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Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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