森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.11.24
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
世界最高峰のエベレストの登頂を目指す登山家には、登る前に、必ずやっておかなければならないことがあるそうです。
それは 「次の目標を立てること」 なのです。

エベレストは登山家にとって、最も厳しい山です。
山頂までの登山行程があまりにも苦しいために、山頂に立ったときに、もうこれで思い残すことはない、と思ってしまうことがあるそうです。
そのため、この山で亡くなる登山家の8割は、下山のときの遭難です。

ですから、下山のときこそ、必ず生きて帰るという強い意志を持つことが必要になります。生きて帰ったら自分の体験を本にするとか、自分の記録を塗り替えるような次世代の登山家を育成する学校をつくるとか、まったく新しい冒険に挑戦するなど生きて帰る理由をきちんと持ってから登らないと、頂上に着いたあと、すぐにバーンアウトしてしまうのだそうです。
(1日1分元気になる法則 福島正伸 中経出版 42ページ)

次の目標を明確にしていないと、すぐに緊張感が弛緩状態に変わり、その後の生死さえも支配するということだと思います。



冬に風邪をひくというのも、外の寒さで緊張していた状態から、帰宅して、炬燵に潜り込んでつい転寝をするというようなときが危ない。

緊張状態から弛緩状態に切り替えるときは、徐々に切り替える必要がある。
ソフトランディングを心掛ける必要があります。
精神状態だけ急に切り替えても、身体面は急には切り替わらないということだと思います。

森田理論では、やるべき課題や目標をより多くストックしていることが大切だといわれています。
誰でもやったらいいなと思うことはいくらでも思いつきます。
それをきちんとキャッチすることが大切になります。
忘れないようにメモしておくことです。
私たちは小さなことが気になるという特徴を持っているわけですから、その性格を活かすためには、雑事や雑仕事、日常茶飯事などに丁寧に取り組むことが必要になります。凡事徹底です。
神経質性格を活かすということはそういうことです。

朝起きて、今日はどんなことをして過ごそうかというのは問題だということです。退屈だな、何か面白そうなことはないかなと思うようになると問題です。


しんどいこと、気が向かない、面倒なことでも、安易に人に頼らないで自分で行う。そのためには、毎日決まった時間に決まったことをするというルーティンワークに丁寧に取り組むことが大切です。
その中から小さな楽しみや喜びを見つけることができるようになればしめたものです。





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Last updated  2024.06.03 23:50:20
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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