森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.26
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カテゴリ: 感情の法則
マイナス感情には、不安、おびえ、怒り、不快、憤慨、憂うつ、嫌気、イライラ、心配、悲しみ、嫉妬、恥辱、惨めさなどがあります。

プラス感情には、嬉しい、楽しい、愉快である、ワクワクする、ウキウキする、晴れやか、満足、しあわせなどがあります。

誰でもマイナスの感情はできるだけ回避したいと思いがちです。
そしてプラスの感情は数多く味わいたいという気持ちがあると思います。

マイナスの感情を避けていると、次のような問題が生まれてきます。
目先の短絡的な快楽や刺激を追い求めるようになります。
絶えず気分が高揚するような快楽や刺激を求めるようになります。
一時的にカンフル剤的な高揚感はありますが永続性はありません。
高揚感が途切れた時は虚しさが襲ってきます。


快楽や刺激を追い求める生活は欲望が暴走しやすくなります。
ある一定限度を超えると、自ら制御することはできなくなります。
ブレーキの壊れた自動車が坂道を疾走するような状態になります。

さらに他人から与えられる快楽や刺激に注意が向くようになります。
自分で課題や目標を設定して努力した結果得られるような喜びや達成感は、しんどいばかりでつまらないと考えるようになります。
自ら努力することを放棄して、他人から与えられる快楽や刺激をより多く求めるようになります。

特に面白いことは何もない、何も興味が湧き起こらない、とにかくやる気が起こらないというのは、他人から与えられる快楽や刺激を追い求めている人の特徴です。
そういう人は、神経質性格者であっても感性が鈍化しています。
さらに感情の動きが停滞気味です。
本来感情は、谷あいを勢いよく流れる小川のような状態が理想ですが、お城の堀の水のように淀んでいます。

その結果ますます、無気力、無感動、無関心な気持ちが強くなっていきます。


この悪循環に陥らないためには、仕事や日常生活の中で、小さな課題や目標を設定して丁寧に取り組むことが大切になります。
目標としては、規則正しい生活の継続と凡事徹底です。
小さな成功体験の中に無上の喜びや感動を味わうことができるような生活習慣を作り上げることがとても重要になります。

熊本 五高記念館(森田先生や水谷先生が在籍されていました)





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Last updated  2023.09.26 06:20:08
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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