森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.08.17
XML
渡辺和子さんのお話です。
人間関係を和やかにするためには、相手の立場に立つことが欠かせません。
例えば、夫が会社から戻ってきて、「ああ今日は疲れた」と言ったときに、知らん顔をする、その言葉を聞き流すのは論外です。
「私だって、1日結構忙しかったのよ」と自己主張したのでは、二人の間はうまくいきません。
その時に、「ああそう、疲れたの」と、相手の気持ちをそのまま受け入れてあげることが大切なのです。

友人が、「私、海外旅行に行ってきたの」といえば、「あら、私もよ」と相手の出鼻をくじいたり、「どこへ、誰と」と尋ねたりする前に、「そう、旅行してきたの」と おうむ返しに相手の発言をそのまま繰り返して、相手と共感することが、相手への真の優しさとなります。
私たちはとかく自分本位になりがちで、共感する前に、自己主張をしがちです。
相手が感じていることを、そのまま受け止めてあげる前に「私だって」とか、「私なら」と比較してしまいがちになります。
(目には見えないけれど大切なもの 渡辺和子 PHP文庫 )


「私の仕事」「私の友達」「私の夫」「私の妻」という言い方は、上下の対立関係よりも、横の対等な関係性を連想させます。
「私と仕事」「私と友達」「私と夫」「私と妻」という言い方は、両者の関係が対立的になりやすい。対立するとグチや不平不満が発生して、批判や否定の態度に陥りやすい。
対立関係というのは、森田でいえば「かくあるべし」を自分にも、相手にも押し付けることにつながります。
神経症に陥る原因にもなりますし、自分が苦しくなるばかりです。
枡野俊明氏は、すべての物事と向き合うときに「の」の心で向き合うことを勧めておられます。
(2020年10月6日投稿記事より)

樹木希林さんは、相手から気に障るようなことを言われたとき、「さいですか」というのが口癖だったそうです。
腹がたつ。憤りを感じた時、すぐに反論するのではなく、最初に「さいですか」と言って、相手の発言を受け止めておられたのです。
「売り言葉に買い言葉」的な言動の弊害をよく理解しておられたのでしょう。
(2020年2月10日投稿記事より)

今年は梅は不作でしたが、栗と柿はたくさん実がついています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.08.17 06:20:09
コメント(0) | コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: