森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.11.25
XML
生活の発見誌10月号に面白い記事がありました。

ドイツ参謀本部の人材登用の基準は4つに分類されているという。
優先順位1 能力あり 野心無し
優先順位2 能力なし 野心無し
優先順位3 能力あり 野心あり
優先順位4 能力なし 野心あり

ドイツの参謀本部といいますとナチスドイツの軍事政権を思い出させます。
この組織は独裁政権で、組織内の上下関係が明確でした。
為政者や上官に逆らうことはタブーとされていました。
ここでのポイントは能力の有無よりは、野心の有無が重要視されているということです。

それよりも上司に反旗を翻すような野心家は許せないということになります。
為政者や上官のやり方が間違っていても絶対服従が求められる。
イエスマンや太鼓持ちや腹心の部下達で周囲を固めることになります。
その方向は最終的に組織を弱体化させることになることに気づいていない。
自分のやり方を批判・反対するような人材は好ましくない。
そういう人間を見つけると、反逆者としてすぐに組織内から排除する。

「野心家」という言葉はあまり良い意味では使われません。
今いる権力者や上司を押しのけて、自分がそれにとって代わろうと虎視眈々と狙っているような人だからでしょうか。
自分が他人を自由自在にコントロールするか、あるいは他人に絶対服従のどちらかしかないと考えているからでしょうか。
基本的に人間関係は支配するか支配されるしかないと考えているような人です。
プライドが高い人と言われている人がこれに該当します。


「かくあるべし」を他人に強引に押し付けている人はタテの人間関係の中で生活している人です。
こういう人は人間関係は勝ち負けをかけた権力闘争だととらえています。
負けず嫌いで相手の上に立って称賛されることを考えています。
まわりの人から一目置かれる存在を目指しています。
相手がミスや失敗、スキャンダルを起こすと嬉しくなる人です。
そんなとき徹底的に相手が立ち上れなくなるまで攻撃してしまう。


太古の昔人間は力のある肉食獣と生死をかけて生活していました。
身体能力で劣る人間は社会をつくり協力し合ってこの難局を切り抜けることを考えました。
人間同士が助け合い援助し合うことは、種族保存のための強力な武器となりました。そのDNAは現在も引き継がれています。

人間同士はそれぞれ能力の差があります。
自分の得意な面で他の人の役に立つこと、適材適所の仕事を分担することで、より豊かな社会を目指してきたのです。
​人間関係の基本はもともとヨコの人間関係だったのです。​
森田でいう「己の性を尽くす」「他人の性を尽くす」という人間関係を目指していたのです。

現代の人間は、人間関係の基本を忘れて、特定の人間がその他大勢の人間を自由自在にコントロールしようとし始めたのです。
このままでは人間同士の戦いが加速して、人類が消滅するということになります。早くそのことに気づき、基本に立ち返ることが大事です。

今年は秋野菜が大豊作でした。白菜の代わりにキャベツを使った鍋も絶品です。
現在白菜やキャベツが高いので隣近所や友人におすそ分けしています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.11.25 06:42:07
コメントを書く
[人間関係、不即不離] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

メダカを飼っています New! 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: