森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.02.07
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カテゴリ: 物の性を尽くす
やましたひでこさんのお話です。

断捨離イコール捨てることみたいに思われがちなんですが、本来は自分とモノとの関係を見つめ直して選び抜くこと、モノの片づけを通して自己を深く探究し、心の混沌を整理して人生を快適にするツールなんです。

断捨離は実は、モノを通した思考の片付けなんです。
そしてそれをするためには、モノの片づけ以前の価値観の問い直しが必要なんです。とっておこうという気持ちがあるのは、そのモノに価値を感じているからですよね。ではその価値について、本当にきちんと思考しているだろうか。
どういう価値を感じてそれをとっておこうとしているのか。
(1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 藤尾秀昭監修 致知出版社 370ページ)

断捨離できないのは、「いつか役に立つときがあるかもしれない」「せっかく買ったものだから、処分するのは忍びない」などという気持ちがあるからだと思います。では新しいものに買い替えるときの気持ちはどんな時でしょうか。
型が古くなり流行遅れになった。
性能や機能面で最新のものと較べると見劣りがする。


以前森田の「物の性を尽くす」を実生活に大いに応用されている方がいました。

・家電量販店では大画面のテレビを売っているが、我が家は昔からある小さなテレビを見ている。

・スマホは持っていない。パソコンはあるが、ワードやエクセルで使っている。メールはできない。

・音楽は昔からあるラジカセにカセットテープを入れて聴いている。

・我が家の貯えはそんなにない。うちは子どもがいないのでそんなにお金を必要としていない。年金だけでささやかな生活している。

・本は図書館で借りる。映画は市の映像ライブラリーで見る。

・自家用野菜や加工食品はいろいろと作っている。
料理は魚の粗などを買ってきて、絶品の味に仕上げることが楽しい。

・田舎に住んでいるので車は必需品である。現在の車は10年以上乗っている。定期的にメンテナンスを心がけて動かなくなるまで乗り続けたい。

この方の考え方は、現在所有しているものを、壊れて使えなくなるまで、修理しながら使うという考え方なのです。
すぐに性能や機能がよいものに買い替えるという発想ではない。


朝の洗面も洗面器一杯の水で済ますように心がけておられた。
野菜市場に落ちている野菜のクズを集めてきてウサギなどのエサにしていた。
捨てられていた古下駄は風呂の焚きつけに利用する。
原稿は新聞広告の裏を利用する。

森田先生はその物が持っている価値を見つけ出して、最後の最後まで活用されていた。

物にとっては命が尽きるまで大事にされ、活躍の場が与えられるので本望である。
これは物だけではなく、人間においても存在価値を認めて、その能力をとことん活用していくということになる。





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Last updated  2025.02.07 06:33:28
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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