森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.02.08
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
2023年WBC侍ジャパンのヘッドコーチ白井一幸氏のお話です。
日本はこの大会で世界一を達成しました。

白井コーチは目標と目的は違いがあると言われている。
侍ジャパンの選手たちは、世界一という目標は明確だったものの、目的は曖昧だった。
そもそも何のために野球をやっているのか、野球を通して何を成し遂げたいのかという目的を持っている選手は少ないですね。
野球が好きでやっているくらいにしか思っていないので、目標ばかり追いかけているんです。
そうするとホームラン王を取ったら終わり。
次の目標がないからなかなかエネルギーが湧いてこない。

ただ、例えば大谷翔平選手は違います。

世界で最も影響力を与えられる選手になりたい。
そういう目的が明確です。
だから、彼はホームラン王になって目標を達成しても燃え尽きないんです。
目的を追いかけている選手は終わりのないゴールを進んでいるので、伸び続けていくんですよ。
(人間学を学ぶ月刊誌 致知 2025年3月号 10ページ)

白井コーチは、野球選手の最終目的は、野球を通じて見ている人にいかに多くの感動を与えられるかどうかだと言われています。
たとえば、平凡な内野ゴロでも全力疾走をする。
守備では面倒でもこまめにバックアップに入る。
それが感動を呼ぶのです。

侍ジャパンに選出される選手は、チームに戻ればスター選手ですよ。
その選手たちの当面の目標は、全世界の人が注目している大会で大活躍をして注目を浴びたいわけです。しかし、個々の選手たちがそういう個人プレーを優先すれば、チームはバラバラになり、世界一になるという目標は達成できません。


目標だけではなく、それ以上に目的を意識して欲しいと伝えたのです。

スポーツの場合、当面の目標は勝負に勝つということです。
ところが相手が自分よりも強い場合は負けてしまいます。
目先の目標ばかりにとらわれていると、押しつぶされそうなプレッシャーとも戦わなくてはなりません。

大谷翔平選手のように、野球に取り組むことによって自分は何を目指しているのか、どんな感動を与えることができるのか、どんな貢献をすることができるのかを明確にしておく。

これが曖昧なままだと、目標を追いかけているときに迷いが出てくる。
想定通りに進行しないと意欲が減退してしまう。途中で挫折してしまう。
また仮に目標を達成しても、燃え尽き症候群に陥ってしまいます。
白井氏は、しっかりした最終目的を持つことが何よりも大切だと言われている。
その上で当面の目標に全力で取り組むことが肝心だと述べておられます。

私たちは神経症を克服したいと思っています。これは目標だと思います。
では森田理論学習の目的にあたるものは何か。
森田理論を活用・応用して神経質性格者としてより良い人生観を確立することだと思います。
森田療法で神経症が克服できれば、普通森田から離れていきますが、神経質者としてのより良い人生観の確立を視野に入れると、生涯に渡って森田と関わり続けるということになります。





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Last updated  2025.02.08 06:34:52
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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