森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.04.24
XML
3月号の生活の発見誌に、「初一念ノート」をつけている人の話が紹介されていた。
これはかって「生き生きワークショップ」という学習会で取り組んでいたものだ。
この方はスマホのメモ帳を活用しておられます。
私は100均で売っている「メモ帳」を利用していた。
これは「純な心」を意識する。身につけるためにとてもよい方法です。

その話をする前に、森田理論でいう「純な心」についての理解が必要になります。
「純な心」とは、理屈や判断が入り込まない感情のことです。
素直な感情のことです。第一に感じた感情といった方が分かりやすい。
これを「初一念」と言っているのです。

そして次に「初一念」を無視して、怒りなどのマイナス感情や言い訳・責任転嫁など他人を否定するような感情が立ち上がってきます。
森田ではこの感情のことを「初二念」「初三念」と呼んでいます。

例えば、森田先生の入院患者が兎小屋の手入れをしていた時、突然野犬が入り込んできて兎を噛み殺してしまったというエピソードがあります。
このとき、「しまった。かわいそうなことをした」と思うのが初一念です。
ところが、この方は森田先生の前で、「入口の作りが杜撰だったために野犬が入り込んできた」と弁解された。これは初二念です。
初一念の感情を無視して、「自分に非はありませんので、どうか許してください」というような自己弁護的な発言をされた。
森田先生はその入院生をきびしく叱りつけたそうです。
これがもし「かわいそうなことをしました。とても残念です」と初一念で対応していたら、森田先生と同じ気持ちになり叱りつけられるようなことはなかったと思われます。

初一念で対応すると、今後の対策として、入り口に取手を取り付けることを思いつくかもしれません。
初二念、初三念で対応すると、今後こんな恐ろしい思いはしたくない。
兎小屋の掃除をするのはもう懲り懲りだということになります。


初二念、初三念の感情は、怒り、理屈、弁解、言い訳、ごまかし、否定につながるものです。
だから初一念をきちんと掴まえるように日頃から訓練をしましょう。
そのツールとして「初一念ノート」とボールペンを持ち歩いているのです。
「純な心」を体験してみたい方はぜひ取り組んでみて下さい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.04.24 06:26:29
コメント(0) | コメントを書く
[純な心、直感、初一念] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: