森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.11.22
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カテゴリ: 感情の法則
集談会の世話活動を頼む場合、普段から忙しくしている人と暇を持て余している人がいる場合、どちらの人に頼んだ方がよいと思われますか。

暇を持て余している人の方が頼みやすいと考えてしまいますがそれは考えものです。
身体面、精神面の両方が弛緩状態に陥っているために、エネルギーか枯渇気味な人なのです。
たとえ引き受けてくれたとしても、見るべき成果は期待できないと考えた方が無難です。
イヤイヤ仕方なく引き受けているので、きちんとその役割を果たして、他の人から感謝されることは期待できません。
世話役を引き受けることで、弛緩した身体・精神状態を、いきなり緊張状態に切り替えていくことは至難の業なのです。
どちらかというと身体の廃用性萎縮現象が進行し、認知症などで会話能力が衰えてくるのです。
そういう人に世話活動を頼むというのは本人も依頼する人も疲弊してきます。
世話活動は神経症のアリ地獄から地上に這い出し、ある程度生活の好循環が戻ってきた人に頼む方が効果が期待できます。



確かにキャパオーバー気味の人は難しいでしょう。
でもよく考えてみると、集談会や発見会活動で大きな成果をあげて貢献している人は、それぞれみんな忙しく生活している人達ばかりです。

介護や子育て中の人も難しいかも知れません。
そもそもそういう人は毎月集談会に参加することが困難です。
でも例えば定年退職した人はどうでしょうか。
その後仕事を始めても、フルタイムでなく負荷を落とした仕事をしている人もいます。
また病気療養中の人や家事専業の人はどうでしょうか。
そういう人たちの中で、身体面や精神面で緊張感を持続して取り組んでいる人は、いったん引き受けるとみんなから頼りにされるようになります。
それはいったん引き受けたからには、なんとかみんなの役に立ちたい。
気づきやアイデアを活かして、問題点の解決や改善点、改良点が次々に見つかり行動に弾みがついてくるからです。
緊張感を持った生活のことを森田では「無所住心」と言います。

神経症を克服して、神経質性格のプラス面を仕事や生活の中で開花させている人です。
そういう人はますます人間として魅力にあふれた人になることができます。

今年の秋冬野菜の収穫が始まりました。鍋料理や大根サラダが楽しみです。






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Last updated  2025.11.22 06:20:04
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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