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『転校』18.9.2007(Tue)BV:大岡さん、仲田さん、樋口さん、福田さん 今日はそうとう暑かったらしい。 俺は朝の8時前から19時まで、会社から出ることはなかった。19時過ぎに会社を出るたが、言われるとおり暑い。 しかし、昼間の暑さに比べれば、たいしたこと無いそうだ。 暑いからビールとなるはずが、ズブロッカにした。なぜかは分からない。 もっぱら、話は大岡さんと。 王監督の現役時代を見たことがあるかと聞かれた。当たり前と思っていたが、大岡さん世代は見たことが無いそうだ。 と言うことは長島も。 「渇」の張本もだそうだ。 言うならば、現オリックス。昔で言うと阪急ブレーブスの山田久志を見たことがあるくらいだと。 王監督の現役時代を知らないと。 確かに、大岡さんより年上だが、福田さんが生まれた1977年に王監督が756号を打って世界記録をつくった。大岡さんはそれよりも後に生まれたわけだ。 ちなみに、堀内(前巨人監督)を知らない。高橋一三(かずみはこうだっけ?)も知らんそうだ。江夏も田淵も、ヤクルトの安田も。 ところで、うちの息子が転校になる。俺が転勤になるからと言うわけではない。 と言うのは、今行っている小学校が狭いからだ。だいたい1学年4組ある。 そして、転校先の小学校はと言うと、1学年に1組のみ。 町が思ったように子供が増えなかったらしい。 ちなみに。俺は郡部にいる。 (なんたって1つの郡の中に1つの町しかない変なところだ。) 息子の小学校は生徒が800人以上。転校先はだいたい230人くらい。一人当たりの運動場の面積は5倍以上になる。 同じように700人以上の小学校がもう一つある。ここは運動場が広いから、大丈夫。 この三つの小学校へ組みなおすそうだ。 話しを聞くと問題山積みで中途半端。 子供の育成会と小学校が一部会わないところが出るなど、転校した子供はどうなるだろうか。 何年もかけて友達を作ったのにまた一から友達作り。 いじめや、不登校に関する町の対応、ケアはどうなるのだろうか? ちなみに、町は親が何か言っても相手にしない対応らしい。 町は「どうなるるか、わからない」と言い続けて、いきなり、「はい決定!」。 また、転校する地区の中で、ある地区は転校するかしないか選択できるそうだ。 「何故。そこだけ?」 「町の議員さんがそこにはいるの?」 俺は息子が転校するのは仕方ない(息子はいやだろう)が、問題は解決して欲しいものだ。 GoodNight
2007.09.20
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『薬院』14.9.2007(Fri)BV:大岡さん、馬尾さん、樋口さん今晩は、ちょっと離れた薬院のバーに行った。西鉄薬院の駅から少し入ったところで、ちょっと探すのに苦労する。ビルの一階にあり、入り口の前がビルの駐車場になっているため「へぇー」って感じだった。ドアを開けると、棚があり簡単な飾り物が置いてある。棚を横目に左に軽く折れると、カウンターが見える。棚の後ろはボックス席だった。カウンターの中には女性のバーテンダーが一人座っている。と思ったら、カウンターの中は一段低い。目に付くのはバックの棚の最上段にあるオールドボトル。いや、低いところにもオールドボトルはあるようだ。シマッタと思ったのは眼鏡を持ってこなかったことだ。銘柄が良く見えないものがある。仕方がない。初めてのバーと言うこともあり、カウンター決めはやめて、メニューをみた。値段は安くもなく、高くもなく。ただ、メニュー上にカスクが載っているのはいいもんだ。ボウモアのカスクを頼んだ。以前に飲んだことある奴だ。ラベルは以前のかもめの奴。懐かしいと言いたいところだが、あたらしいボトルにはそれほど出会っていないが。新しい奴も古い奴も、どちらも好きだ。アルコール度数は56度。「オオー。久しぶりにこの度数。」次にカリラのカスクを頼んだが、無いそうだ。仕方がない。じゃあ、ラフロイグのカスクにした。思ったよりもきつくなかった。その後はカウンターの中の女性と話をした。なんと、以前俺がよく通った店にいたそうだ。「あったことあるのか」 カスクばかり呑む金も無いので、テキーラにかえた。クエルボ1800にしたが、これも切らしているらしく、マリアッチのゴールドでおさまった。二杯ほど呑むと、男性のバーテンダーが出てきた。聞くところによるよ、俺のおばさんが住んでいる家のそばだった。その上女性バーテンダーは同じ町だった。「なんだそれ」三杯目をどうするか考えたときに、女性のお客さんが入ってきた。そろそろ、引き時だ。帰りがけに名刺をもらったが、男性がオーナーで女性が店長だった。 その後にBVに向かい、何を呑んだか忘れてしまった。たぶん、クエルボだな。今日はお客が多い。二杯をさっと呑んで、帰っていった。なかなか、新しい店は探せない。でも、今晩のバーはよかった。 GoodNight PS。久しぶりのナッツ登場。 水がなくなると、水入れを転がして教えてくれるようになりました。 少しずつ、色も変わってきて。 そうそう、耳が離れました。でもでかい!
2007.09.15
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『馬鹿』10.9.2007(Mon)BV:大岡さん、馬尾さん、仲田さん、福田さん昨日は林さんの送別会だった。料理がとてつもなく多く、こりゃ食わないかんと思って、一生懸命食ったら、案の定眠くなった。いつものことだった。俺は二次会で帰ったが、ずいぶん遅くまであったようだ。ところで、今晩はバドワイザーにした。昨晩は、キリンの富士山麓18年。これがとてつもなく旨い。呑み放題だから、三、四杯呑んだ。どちらも日本ではキリンビールが販売している。そういうつながりで呑んだのではない。何も決めてないから、バドワイザーとなった。でも、一番好きなビールだ。林さんも仲田さんもずいぶんよっぱらったそうだ。今晩も馬鹿げた話をした。ところで、最近まったく仕事に意欲がなくなってきた。俺の同期で、「こいつは社員の中で一番愛社精神がある奴」と思っていた奴が、「もう無い!」と言ったのがきっかけかもしれん。特に俺がいる部門は、問題だ。俺も問題だ。だって1年いるが、いまだになじめない。上から目線で屁理屈(本人は理論だと思っている)をいう。以前、他の部門の奴らから、「なんであんな態度をとる。」と言われて。本人らに意識は無いことを言うと、「わざと言うほうがまだよい。無意識だったら、手が付けられない。」確かに、俺がいる部門は「体」より「口」が先。だから、社内の活動も遅れており、それを屁理屈で終わらせる。もう俺も、この部門のために何かをしてやろうなんて考えが薄れてきた。 しかし、こう思うのは、これで何度目だろうか。この繰り返しだ。 俺は馬鹿だろうか。 でも、今日で少しふん切りがついてきた。 GoodNight
2007.09.12
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『袖口』4.9.2007(Tue)BV:馬尾さん、樋口さん、福田さんGuest:熊本さん 天神で降りた。 丸善に、平積みされていた本は、1冊だけとなって棚に立てられていた。売れたわけではなく、1冊だけ残して、在庫にしたか返本されたようだ。 ジュンク堂は5冊注文して、3冊表に出してあった。今では2冊。1冊を誰か買ってくれたのだろうか。 福岡の大きな本屋さんには並べてもらった。しかし、片隅に置かれたり、すぐに返本されたりと大変だ。イムズにあるマウンテンルートにはいつでもある。ここだけが頼りだ。でも、こちらも、なかなか減らない。 やっぱり、そんなに売れるものではない。地道な活動が大切だ。 久しぶりに献本をしてみようかと思う。 しかし、どこに出そうか。 少しだけがっくりして、中州の入口のホテルのバーに行った。思ったよりもお客が多かった。スタッフも慣れてきたのだろうか、旨く裁けるようになった。 しかし、今晩もやってくれた。 食べ物など頼まないのに、取り皿とフォークが置かれた。 心で少しだけ、笑った。 アベックが多い。何せ、13階で見晴らしがいいからやってくるわけだ。 それも案外年配。(オヤジ!てめぇー、ちょい悪か!)どうせ、ひとりぼっちの嘆きと思われたたくないから、黙っておくが。 ひとりぼっちだったので、3杯もマッカランをストレートで呑んでしまった。 その後、地下鉄に乗ってBVへ。 熊本さんがいらっしゃった。料飲の課長さんだ。何故だろうか、高校生時代の写真をもたれていた。 「おお、ヤンキー。」 見るからにそのポーズに、その髪型。 今日はタラモアデューにした。スピリッツをはずしてみた。 たまにはいいか。 ところで、BVのスタッフの中にカフスをしているものがいる。俺も以前はカフスをするようなシャツを着ていたが、最近はもっぱら綿100%のボタンダウンでカフスなんてやってない。バーテンダーという手元を見られる職業、きらりと光るアクセントはどう取られるのだろうか。バーテンダーで金属製のブレスレッドの時計をしているものを見たことがない。当たり前だ。シェイカーを振るたびに、チャラチャラと音がするわけだからしていない。時計をしていたとしても革バンドのぴちっとして目立たない時計。では、カフスはどうだろう。たとえば老舗のバーのバーテンダーでもしている人はいる。もちろん、老舗のバーのバーテンダーで袖をボタンでとめてぴっちりしている人もいる。どっちでもいいのだろうか。俺はカフスが好きだ。だって、かっこいいし、おしゃれだもん。 GoodNight
2007.09.11
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『疲労』4.9.2007(Tue)BV:大岡さん、馬尾さん、仲田さん、福田さん やはり、今晩は俺が小倉から帰ってきた話題だった。それと、携帯電話をへし折った話。 何気なく、ズブロッカを頼んだ。 「ズブロッカ。」 時々思うが、それしかないのか。それは、俺が街のバーに行かないから知らないだけのようだ。以前は、あんなに待ちのバーを回っていたのに、最近はトンとご無沙汰だ。 そういえば、残暑見舞いも来ていたバーもあったので、行ってみてもよい。 しかし、今月、来月は物入りで金が無い。 10月後半まで待つとする。 行きたいバーは決めている。 そこは、カクテルが主体だがウィスキーも良いものを持っている。 果たして、何が呑めるやら。 今日は、軽くあおって帰るとする。 何せ、まだ小倉からの歩きの疲れが残っている。 GoodNight
2007.09.08
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『帰還』31.8.2007(Fri)BV: 林さん、大岡さん、馬尾さん、樋口さん、仲田さん、中川さん、福田さんGuest: 池上さん、赤木さん、酒田さん 今日で林さんは、ラウンジをやめる。南福岡にある漢字の名前のバーに勤めるそうだ。 林さんはBVとラウンジで3年勤めた。 ここを辞めるから終わりではない。 南福岡まで行けば会えるのだから。 すぐに行ける。博多駅から三つか四つ先だ。 だから、「今後もよろしくね」で別れた。 店に出るのは9月の10日くらいだそうだ。 街のバーだし、雰囲気は違うだろう。 そして9月9日に林さんの送別会。 俺も呼ばれた。 林さんには思い出がある。 二年ほど前だったか、春吉のイルパラッツォでのカクテルコンペに林さんが出た。 普段BVのカウンターの中でシェイカーを振っている林さんが、舞台でシェイカーを振っている。 俺は感動して、涙がじんわり浮かんだ。 その姿が、いまだに頭に残る。 林さんが作ったカクテルを試飲したプラスチックのコップはいまだ家にある。 忘れない。 クエルボを呑んで、BVに移動した。 ピアノの席には、池上さんと赤木さんがいらっしゃる。 ピアノの席は満席で俺が座る余地は無い。 俺はカウンターの端に座った。 隣には、スポーツ用品メーカーの酒田さん。 引き続き、クエルボにした。 最近は、ウィスキーを呑むことは少ない。 何故だろうと考える必要は無い。理由は簡単だ。 スピリッツは、ウィスキーとほぼ同じアルコール度数。そして安い。 量を呑む俺はスピリッツがむいている。 ただそれだけだ。 以前は、シングルモルトを中心にいろいろなウィスキーを呑んでいた。 まさしく、林さんがBVのカウンターに入っていた頃。 その頃一番呑んでいたの、やはりアイラ系のウィスキー。 特に印象深いのは『ラガヴーリン』。いろいろな想い出はある。 『ボウモア』もずいぶん呑んだ気がする。 しかし、ラベルが変わってBVでは見ていない。 アイラではないが、『ダルモア』や『グレン・リベット』なんていうのもずいぶん呑んだ。 忘れてはいけない、『タラモアデュー』。これはアイリッシュ。俺のお気に入りだ。 もちろん、国産だってある。『余市』や『竹鶴』。 サントリーの樽もある。 でも、今はスピリッツ。 ウィスキーかと思うが、呑みたくなれば頼むだけだ。 俺がクエルボを数杯呑むと、池上さんと赤木さんは帰ることになった。 池上さんは東京から帰って来られて、林さんと会って、選別を渡されたそうだ。 池上さんは9日は来ることができない。 赤木さんはいらっしゃるだろう。 酒田さんも帰って行かれ、残ったのは俺だけ。 そう思って、奥のボックスを見ると、見たことあるやつ。 また卒業大学の自慢話だろうか。 そして、ピアノの席で福田さんと話をされているのは、以前よく呑んだ気さくな方だ。 今日は同僚の方とでも飲んでいるのだろう。 いつもののりのいい声で、福田さんと話す。 俺が好きな声だ。 今日は、揃っている。 いい気分だ。 俺も帰ることにした。 それでもいい。 林さんとはまた会える。 南福岡でまた会える。 と言うわけで。俺は博多駅の新幹線ホームに走った。 すでに新幹線はホーム入っていた。 新幹線に飛び乗ると、できるだけドアに近い席に座る。 目を瞑り、再びドアが開いたときが終点。俺が降りる駅。 ほんのわずかな時間、目を瞑るだけだ。 急いだ分だけ『クエルボ』の酔いが回る。 ふと、起こされた。 ホームに立つと、見知らぬ駅? 「やってしまった。」 最終の小倉行きに乗った。俺は家と反対方向に乗っていた。 思い足取りで、改札口に向かう。 俺は改札口で、2,050円を払った。 持っている290円の切符は関係ないそうだ。 じゃあ、払い戻しをしてくれとお願いすると、特急券と乗車券の払戻料金に210円ずつかかるそうだ。 「ばかか!」俺は心で言った。 420円払って、290円払い戻すやつはいないだろ。 どんな料金体系か、信じられん。 その駅員も、真顔で言うからビックリだ。 小倉駅で博多駅行き始発の時間を調べた。 「4時55分」 ともかく、俺は小倉駅を出てモノレールが見えるほうに一旦出た。 時計は、いや月はすでに9月になっていた。 若者がうろうろしている。 俺は24時間やっているマクドナルドに入ることにした。 さて、どうする。始発まで5時間近くあるぞ。 まずはコーヒーを飲んで気分を落ち着けた。 ここで朝までボーっとするなら、博多まで歩いて帰るか。 博多まで67.2キロ。さっき時刻表で見た。 果たして、帰り着くのだろうか。 そう思うと、マクドナルドのコーヒーを飲み干し、俺の脚は動き出した。 博多の方向はわかっている。 俺は小倉駅を背にして、右に歩く。 見上げれば、新幹線の高架が見える。 これに沿って歩けば、博多に着く。 しかし、途中長いトンネルがある。 そこはどうする。 いや新幹線よりも在来線がいい。 ともかく在来線に沿って博多の方向に向かう。 小倉駅のそばにはおばさんが立っている。 何度も声をかけられるが、「博多に帰る」と言って、ただ歩く。 おばさんは意味が分かっただろうか。 西小倉駅が見えてきた。 多分小倉駅から1キロもなかったろう。 西小倉駅の前の道は静かだ。 人影どころか、車の往来もない。 見知らぬ土地を深夜に歩くのは、あまりいい気分ではないが、今歩かねば、二度と歩くことはない街。 それも深夜。 しばらく歩くと太い道に出た。 これが国道三号線かと思ったが、違うようだ。 北九州年高速道路の下をくぐって歩く。 24時間やっているスーパーが見えた。 そのまま歩くと新幹線の高架が現れその真下をくぐる。 新幹線の高架はやはりトンネルに入っていった。 先ほどより車の往来は多い。 在来線と少しはなれた。 在来線に頼るよりも国道三号線の方が確実に福岡に帰ることができると思った。 しかし、俺の頭の中には国道三号線に出ても、朝までには福岡にはつくわけがない。 在来線沿いを歩いていれば、4時55分の小倉駅発とうまく会えるのではないかという甘い考えが浮かんだ。 しかし、線路の上を歩くわけには行かない。 国道三号線を歩き、感を頼りにJRの駅でも探してみてもいい。 いけるところまで行く。 果たして、どれくらい歩けるのだろうか。 不安ではなかった。 俺は右に曲がり、きっぱりと在来線と別れた。 しばらく歩くと、ローソンが見えてきた。 ローソンで地図を見て現在地を確認した。 国道三号線までそんなに遠くなかった。 俺は地図を棚に戻し、ローソンを出た。 目の前に道路案内の看板が見えてきた。 大きく「3」という数字が書いてあり、福岡とも書いてある。 トラックの往来も多い。 心の中では「出たな」と。 しばらくは、国道三号線を歩く。 道路の脇に店の明かりはない。 つぶれてしまった店。 すでに明かりが消えている車屋。 「暗い」 後ろから来る車のライトで前方を確認する。 少しずつ上りになってきた。峠だ。 人に襲われるより、幽霊か化け物に出会うんじゃないかと、そっちのほうが恐ろしかった。 時折背筋を通る冷たいもの。 「何だ!」 ずいぶんと歩いた。 ふと、国道三号線が高架になっている。 人は歩くことができない。俺は、民家の間を通って迂回した。 右手に国道三号線の高架を確認しながら。 八幡東区の看板が見える。 駐車場に猫。 冗談半分に「にゃー」と言ったが、なんとなく言わなきゃよかった。 黙っている猫は不気味だった。 夜中の2時過ぎ、明かりがついている家がある。 人の声がする。 民家の間を歩くのは俺一人。 早く、車の往来がある国道三号線に出たい。 しかし、国道三号線に出るには、大きな公園を迂回しなければならなかった。 暗い公園を横目に歩く。 後ろは振り向きたくなかった コンビニが見えてきた。 そのまま歩くと国道沿いの明かりにたどり着きそうだ。 大きなショッピングセンターのあたりに出てきた。 右手はスペースワールド。 左手に店じまい中のマクドナルド。 JRの八幡駅だ。 国道三号線を選んでJRの駅に着くとは思わなかった。 「運がいい」 まだ歩ける。 その思いは、JRの八幡駅を横に見るだけで、俺の脚は止まらなかった。 国道三号線と在来線はほとんど並んで走っている。 牛丼の吉野家が見えた。 腹が減ってきた。 ここで食うか。 いや、もう少し歩けば黒崎駅。 きっと、遅くまでやっている店があるはず。 しかし、その思いは裏切られた。 店は開いていない。 すでに3時半は回っている。 あたりまえだ。 国道三号線と在来線が離れてきた。 折尾までが限界かと感じた。 ふと、工事中で通行止め。 ここで、選択を間違った。 何を考えたか、俺は左に曲がってしまった。 それから何度か曲がり、方向を見失った。 ずいぶんと歩き、気がつくと駅がある。 筑豊電鉄の穴生(あのお)駅。 初めてやばいと思った。 近くに派出所があったので入るが、巡回中だったので誰もいない。 コンビニに入って道を聞く。 折尾は無理だ、ひとつ手前の陣の原で始発を待つ。 5時過ぎに始発が通ると読んだ。 そのコンビニから車で7、8分といわれた。まっすぐ歩けばよい。 いざ、歩いてみると車の7、8分は相当な距離だ。 在来線の線路が見えたが、駅は見当たらない。 ふと、俺の前で車が止まった。 「何だ」と思った。 車から人が降りてきて、俺の後ろの工場の門を開けた。 今から出勤か 「陣の原はどっちですか」そうたずねてみた。 このまままっすぐ線路を登るだけだった。 5分ほど歩くと駅があった。 時間は4時55分。 ちょうど始発が小倉駅を出たころだ。 自販機で水を買い、やっとのどを潤す。 ホームのベンチに独り座り、列車を待つ。 ホームにアナウンスが、そして左手に明かりが。 ホームに列車が滑り込む。ドアが開くが乗り込むのは俺独り。 俺はいつものようにドアの近くに座り、眠りに入った。 もう間違えてはいない。 絶対だ。列車内のアナウンスも確認した。 安心して眠りについて、目がさめる、通路に人が立つほど乗っていた。 見覚えのある駅を過ぎる。 博多駅に着くと、ほとんどの乗客は降りた。 俺は南福岡まで乗った。 そう、林さんが勤めるバーがある駅だ。 まさか、今日、南福岡に行くとは。 ほんの少しだが、心で笑った。 南福岡駅前でタクシーを拾い、家に向かう。 1,500円ほどの距離だ。 「その門でとめてください」 タクシーが止まると、ナッツをつれたかみさんが朝の散歩に出ようとしていた。 びっくりしたようなかみさんの顔。 「泊まってくればよかったのに」 「いやぁ」 小倉駅と陣の原駅は16.1キロ。国道三号線を通ったし、迂回したし、道を間違えた。 20キロいってるかも知れんな。 もうこんなことは、やりません。 GoodNight PS。「ナッツよ。俺の顔には達成感はあったか。」 GoodMorning
2007.09.07
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