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ここ数日かなりの頭痛に悩まされていた。朝はなんだか気だるい感じがするし、喉も痛い。ベッドから起きる気がしない。これは風邪をひいたかもしれないなぁ、と思うものの、咳も鼻水もないので、頭痛止めを飲みのど飴をなめながらほっておいた。だいたい朝起きるのは苦手。「怠け病」はいつものことだ。今日もだらだらと起きて大学に行き、頭痛止めを飲みながら一日を終えた。帰ってきてメールをしたり写真を撮ったりして、ふと気づくと、またかなりの頭痛がする。なんだかいつまでも治らないな~、と思って試みに熱を計ってみた。体温計を脇に挟んだままネットなどをしていると、いつまでも計測が終わらない。そろそろピピッといって計り終わるのが普通なのに・・・と思って体温計をはずしてみると…えっ!体温計は「39.2℃」を指して、いまだに点滅を続けている。熱なんてないだろう、あっても微熱くらい・・・と思っていたのでぎょっとした。それ以上計るのが怖いので計測中止。熱があるとなると急に具合が悪い気がしてくるから不思議。今まで平気でいたのに。それにしても、9度以上の熱で気づかないなんて。ここ数日ほっておいたけど、ずっと熱があったのかしら。大事をとって寝ることにします。
Jan 31, 2006
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最近見たってわけでもないですが、書いていなかったので。ちなみに原題では「ライオンと魔女と洋服ダンス」。wardrobeを訳し切れなかったのか、カッコ悪くなっちゃうからか、日本では「ライオンと魔女」で通ってますね。でも本当は洋服ダンスが重要なのに。有名な本なので知ってる人も多いと思います。私も小学生の時にシリーズを読みました。うちでは特に姉がはまって、飼っていた白猫をリーピチープと名づけました。本(続編ですが)では白いねずみの名前です。映画は、よく出来てました。ディズニーということでどうしても子供だまし感が抜けませんが、主人公の少女はずいぶんよくやってるし、CGのライオンやビーバーも素晴らしかった。魔女役のティルダ・スウィントン(V.ウルフの「オルランド」の印象が強い)も冷たそうな感じが良く出てました。強いて言えば、そもそもの戦いの理由がよく描けていなかった気もします。LOR程のレベルには達してませんが、続きが楽しみな映画です。個人的に面白かったのが、Turkish delightというお菓子の話。魔法で何でも出せる魔女に何が欲しいかと聞かれて「Turkish delight」と答える子供。確か日本語訳の本ではプリンとか、なんか全然違うものになっていた気がします。「Turkish delight」ってよくトルコのお土産でもらう、もっちりとしたお餅状のあま~いお菓子ですが、確かに美味しい。戦時中だし、そういう甘いものなんてきっととても貴重だったんでしょうね。でも、日本語に置き換えると「生八橋が食べたい」と言ってるようなおかしさがあります。なんかシブい。おまけとして思い出されたのが、この原作の作者C.S.ルイスを描いた映画「Shadowlands」でした。アンソニー・ホプキンス演じるC.S.ルイスは、なんだかポッシュで気難しい堅物と言う感じだった覚えがあります。オックスフォードの文学サークルのようなものでLORのトールキンとも仲が良かったとか。いつだったかテレビで見たドキュメンタリーによると、トールキンとC.S.ルイスはお互いを自分の本のキャラクターとして登場させているそうです。20世紀を代表するファンタジーの大作二本が、同時期のオックスフォードの学者2人から生まれたと言うのもなんだか不思議ですね。
Jan 30, 2006
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携帯を盗まれてしまった。帰りの電車でバッグのいつもの内ポケットに携帯がないことに気づいた。無意識に別なところに入れてしまうこともあるので、探したけど見つからなかった。とりあえず家に帰って(どこかから呼び出し音が聞こえることを期待して)自分の番号に電話してみると、つながらない。おかしい。問い合わせのために携帯のネットワーク会社に電話をしてみると、今日、私の番号から3ポンドくらいの電話をかけた形跡があるという。明らかに私ではない。ということは、やっぱり盗られたのだ。思い当たることがないわけではない。最後に携帯を見たのは授業の終わった1時ごろ。そのまま友人達と大学近くのパブにランチを食べに行った。パブは混んでいて、(嫌だったけど)床に荷物を置くしかなかった。一応、隠すようにバッグの上にコートを丸めて置いておいた。続いて私と背中合わせの席に三人組の男女(若い男2人とおばさん一人)が座り、おばさんは私の荷物の横に自分の荷物を置いた。そのまま私達も、後ろの人たちも昼ご飯を食べていた。後ろの人たちのほうが先に食べ終わり、帰り支度をしていた。と、おばさんは自分の荷物(ジョンルイスの緑の買い物袋)をやたらがさがさとさぐっている。なんだかずいぶんがさがさしてるし、隣にあるわたしの荷物に触れられるのが気分が悪いので、私はバッグを手で引き寄せた。と、おばさんは私のほうを見て、「Sorry!」といってにこっとした。悪い人には見えなかった。私が「It's OK」と言うと、3人組は去っていった。でも、その時しかありえない!あんな平然とした顔をして、微笑みながら、あの50は過ぎているだろうおばさんが、私のかばんから携帯を盗んでいったのだ。きっと、あの緑色の袋には穴が開いていて、おばさんは自分の荷物に手を入れるふりをしながらその先にある私の荷物を探っていたのだ。常套手段に違いない。どうしても信じられないのは、あの人たちが(恐らくは)盗人集団だということ。外人のようだったけど、身なりはきちんとしていたし、だいたいゆっくりとランチを食べていた。この国には明らかにチンピラに見える若者とか、子供とか、見るからに盗みそうな人たちはいっぱいいるし、そういう時はこっちだってもっと気をつける。でも、あんな普通に見える人たちが盗人なんて・・・でも、おそらくそれが狙い目なんだろう。大学周辺は大英博物館もあるし、観光客や留学生が多い。あの辺のパブで外人の近くに席を取り、食事をするふりをしながら同じ手で荷物をあさっているんだろう。そんな手に、まさか自分がひっかかるなんて思わなかった。気をつけてなかったわけじゃないし、ずっと目に入るところに置いておいたのに。それでも今日は座った席が悪く、いつもの安心なルール(荷物は壁際か目の高さに置く、貴重品は別にしておく、等)が守れていない状況だったのも事実で、私は何度か席をかわりたいと思ったし、ちょっと落ち着かない状態だったのも確かなのだけど。幸いなこととすれば、電話代の被害が3ポンドくらいですんだことと、携帯の本体が最近無料でアップグレードしてもらったものだったこと、それからうちにアップグレード前に使っていた本体がまだ残っていること。盗難届けを出したので電話はすぐに止めてもらったし、携帯本体も「ブラックリスト」に載せるそうだ。三日で新しいSIMカードを送ってくれると言うし、番号も変わらないらしい。ようするに、三日すれば前に使っていた携帯が普通に使えるようになるということだ。コールセンターの人のめずらしく手際の良い対応に、きっと携帯盗難ってすごく多いんだろうなー、と思わされた。それにしても悔しい。せっかくビデオフォンが手に入ったところだったのにな。もう最新機種を手に入れるのはやめよう。アップグレードの代わりに値引きをしてもらったほうがよさそうだ。
Jan 27, 2006
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この間久々に、ロンドン市内で終電の時間を無視して飲みました。法律でパブの営業時間が自由になったので、いつまででも飲めるだろうと思いきや、今までどおりに11時になると閉まってしまう店ばかり。ようやく探したパブで飲んでいるとそこも1時には閉まってしまう。そこから開いている店を求めて深夜のソーホーを随分うろうろしました。基本的に田舎者なので、酔っ払いや客寄せでにぎわう風俗街自体が珍しくて落ち着かない。なんだかうるさいし、汚いし、危なっかしいし、ようやく見つけたオープンカフェでは目の前の通りで暴走族が休憩中で、排気ガスを浴びながらのお茶。なんだかすっかり気分をそがれて、2時半に解散、それぞれナイトバスで帰ることに。もう絶対あんなところであんな時間に飲みには出ない!と誓いたくなりました。以前深夜にロンドンに出たときも、かなり嫌な思いをしました。一人で夜中のウォータールー駅に着くと、もう地下鉄は終わっている。仕方なくバスを探して駅の外に出ると、外では怪しい人々が無言で(お互いそっぽを向きながら)マッチ箱のようなものを渡している。ようやくバス停を探して待っていると、大きな犬を連れてリュックをしょった中年の女性が「私はスコットランドから来てバスの乗り方が分からないのよー。誰か教えてー。」と言いながらふらふらしている。でも、バスが来ると慣れた様子で定期で乗り込んだ。その女性はバスの中でも挙動が怪しく、落ちた定期を拾おうとかがんだら、開いていた背中のリュックの中身が全部飛び出した。すると、落ちたものの中には本や水に混じって、いくつもの注射器。それで挙動がおかしかったのだ。やっぱり田舎者なんだと痛感しますね。こんな思いをして外で飲みたくないと思ってしまう。家で美味しいワインでも買ってゆっくり飲んだほうがよっぽど楽しい。他の2人(独身、市内在住)は慣れた様子で、全然不快に感じている風でもなかったけど、今度はお酒を持ち寄ってうちで飲みましょう、とうことに。それにしても、ナイトバスがあるからいつでも帰れるというのは嬉しい。ロンドン市内を縦横に走る真っ赤なロンドンバスのいくつかは、深夜12時を過ぎると日中より長距離のルートに変わり、早朝まで途切れることなく走り続け、酔っ払った市民を家に連れて帰ります。早々に終電を迎える電車や地下鉄の時間が終わると、ナイトバスの時間になります。私の住んでいる町も普段はロンドンからのバスなんて出ていない田舎なのに、ナイトバスの時間になると直行便が出ます。乗ると一時間以上かかるロンドン市外の終着駅なのに、料金は日中の市内バスと同じ一律料金だし、トラベルカードも定期も使えます。深夜なのに、普段の電車よりもかなり安い料金で直行で帰れるんだから、こんなにありがたいことはありません。何よりも、何時になったって公共の交通機関で安全に帰れる、という安心感が嬉しい。こういうところはやっぱり市長のケンの力かな、と感心させられますね。それでもやっぱり公共交通機関の料金は高すぎますが。
Jan 22, 2006
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先日、転勤でイギリスを離れる知人のために、カードを買いに行きました。「Good Luck」や「New Job」と書かれたカードを探していると、不思議なことに気づきました。「Good Luck」系のカードには、四葉のクローバーやhorse shoeに混ざって、やたらと黒猫のイラストが多いのです。 今までは黒猫と言えば悪運の兆しだと思ってきました。「目の前を黒猫が横切ると悪いことがおきる」なんて、よく聞きますよね。気になったので帰ってきてネットで調べてみると、思ったとおり、イギリスでは黒猫は幸運の兆しのようでした。「夢に黒猫が現れると幸運の兆し」、「黒猫をなでるといいことがある」、特にスコットランドでは「目の前を黒猫が横切ると良いことがおきる」なんていう全く逆の連想があるようです。でもやはり世界の大部分では黒猫は魔女の猫なので悪運を呼ぶとされているので、イギリス人の中でも混乱があるようで、「どっちが正しいんですか?」なんていう書き込みもあったりしました。同じ黒猫でも、国や文化によって色んな解釈がされるものですね。個人的には黒猫を飼っていたこともあるし、特に幸運も悪運も呼ばない普通の猫だと思いますが・・・
Jan 20, 2006
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今週の月曜日から、毎日夜中に「人体解剖番組」をやっている。このシリーズは(私が知る限り)二回目で、前回も結構見ていた。番組の趣旨は、有名なドイツ人の解剖学者が観客の前で死体を解剖し、人体のつくりを説明するという過激なもの。前回のシリーズでは基礎知識的な人体構造の解説だったが、今回のシリーズは様々な病気に焦点を絞っているようだ。そもそもこの解剖学者が有名になったのは、Plastinationとか呼ばれる特殊な方法で死体の水分を抜き、血管や皮膚、筋肉、臓器等を保存した人体標本を見せる展示会のようなもので、随分前に私も見に行ったことがあった。献体されたというたくさんの人体が、血管やら臓器が丸見えの状態で、それでも人の形をして飾られている。血管だけが残るように保存された人体や、筋肉が見えるように保存された人体は、驚くほど綺麗で、不思議と気持ち悪くは見えなかった。テレビの手術シーンでは目を覆いたくなることも多いのに、いったん死んでしまうと人間もただの「物」になるようだ。自分も含めて辺り中にいつも人間はたくさんいるのに、ほぼ絶対に見ることのない部分を見せられる。帽子をかぶってたり、馬に乗ってたり(もちろん馬も展示品)バスケットボールをしてたりと、ちょっと悪趣味な展示の仕方が笑えた。日本でも展示会をしたという話なので、見た人も多いかもしれない。そんな解剖学者が、観客(解剖学の学生や献体希望者らしい)の前で人体を解剖していく。昨日のテーマは「癌」だった。大腸癌で亡くなったという女性の死体を解剖し、腸を引っ張り出しては「ほら、ここに癌がある!」、リンパに乗って転移しやすいと言う肝臓と肺にも癌を見つけ、「ここにも見つけた!」と、かなり強いドイツ訛りの英語で興奮気味に説明する解剖学者の姿はちょっと異様だった。それでも(イギリス人の医者の助けで)普通の腫瘍と悪性の腫瘍の違いなどをとても判りやすく説明し、どういう経緯で癌が転移するのかを解説し、最後には乳がん等の自己診断の仕方などまで教えてくれた。説明を受けてしまえば、なんていうことはない、簡単な理屈に見える。世の中にはアレルギーや花粉症なんていう生死に関わらない病気に関する情報はあふれかえっているのに、一体どれだけの人が癌に関する正確な情報を知っているだろう。生死に関わることとなると、むしろ知りたくない、自分には関係ない、と思う気持ちが強くなるのかもしれない。触れてはいけない「謎」のようなものにしておいて、普段は考えない。養老孟司もよく言っているが、脳化社会と呼ばれる現代では「身体」が重視されない。死体を隠し、死ぬ事実から目をそらし、脳だけで生きてるような錯覚を持つ。うちでも家族に癌が出て初めて、パニックに陥り、本を読み漁り、情報収集をするようになった。「今までは忘れてたかもしれないけど、やっぱり身体が大事でしょ」と、急に事実を突きつけられるようなものだ。そんな時代だからこそ、身体の実感を与えることのできるこういう展示会や番組が必要になるのかもしれない。
Jan 18, 2006
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先日見るともなしに見ていたドキュメンタリー番組。1990年のある日の早朝のこと。イギリス北部のある団地で、ある一家がぐっすり眠っているところを突然警察の手入れによって起こされる。泣き叫ぶ4人の子供とパニックになる母親。両親は警察に連行され、子供たちは別々にソーシャルワーカーに連れて行かれる。容疑は「悪魔信仰による子供虐待」。事の始まりは、その一家の子供の一人(当時5歳)がやたらお化けを怖がって授業に差し支える、という学校からの届出だったらしい。親の養育能力を問う地域の民生委員のような役割を果たすソーシャルワーカーが子供をインタビューし、家庭での養育に問題があるとした。それにとどまらず、他の子供達もインタビューした上で、その家庭では悪魔信仰の儀式が行われており、子供達はその犠牲になっている、という驚くような判断を下したのだと言う。その判断に従って警察は両親を逮捕した。下は3歳から上は10代までの子供達は別々な部屋に閉じ込められ、ソーシャルワーカーによる取調べを受ける。「悪魔信仰」の証拠を子供達の口から聞き出すことが目的だった。決まりだったらしく、当時の取調べの様子はすっかりビデオで残っていた。3歳の子供にソーシャルワーカー達は「お化け」に関する質問を繰り返す。「そのお化けは痛いことをするの?」「もし抵抗したらお化けは何をするの?」早朝に叩き起こされた上に親兄弟と引き離され、恐怖から泣き叫ぶ子供に「質問に答えたら家に帰してあげるから」と執拗に質問を続ける様子はプロっぽくはなかった。年上の子供には性的虐待についての質問が繰り返された。「どうやって赤ちゃんが出来るか知ってる?」「男性の生殖器をなんて呼ぶか知ってる?」どうやら、悪魔信仰では子供を妊娠させて胎児を食べる、という儀式があり、その事実を子供から引き出そうとしているようだった。もちろん性的虐待を裏付けるための身体検査もあった。ビデオで見る限り、子供の返事は「お化けは夢の中だけ」「何のことか分からない」等、儀式も虐待も全く否定するものばかりだった。身体検査からも何の証拠も得られなかった。でもソーシャルワーカー達は子供達の「夢」や「お化け」に関する証言を曲解し、悪魔信仰の儀式が行われている証拠だと決め付けた。さらに子供の一人が、(たぶん夢の中で)お隣のリサが一緒にいた、と証言したことで、取調べは団地の他の家にも波及した。最終的には4家族12人の子供が取調べを受け、なんと10年以上の間、親子離れ離れの生活を強いられることとなる。もちろん、悪魔信仰なんていう事実はなく、子供虐待も全くなかった。一人の子供が異常にお化けを怖がっていた、というだけのこと。一体どこをどうしたらそんな荒唐無稽な話になるんだろうと不思議に思うが、どうやら当時アメリカで悪魔信仰による事件が増えていて、ソーシャルワーカーたちが「こんな傾向に注意」というガイドラインを貰っていたというような背景があったらしい。疑心暗鬼とはまさにこのことで、「悪魔信仰」に特に気をつけようという思いから、ないものまであるように見えてしまった、というだけのことらしい。それにしても、1990年なんてそんなに大昔なわけでもない。70年代のカルト映画なんかには、この悪魔信仰や新興宗教をテーマにしたものが多い。「ローズマリーの赤ちゃん」とか、「Wickerman(邦題が不明)」なんかが思い出される。実際にそういう宗教がはやったという話(本当かどうかは不明)も聞く。でも、この悪魔信仰の話、やっぱりテレビの見すぎでは?と思わずにいられない。犠牲になった家族がかわいそうで仕方ない。成人した子供達は「あのソーシャルワーカーたちの取り調べこそが虐待だった」と証言し、現在裁判を起こしているということだ。
Jan 13, 2006
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だいぶ前のことですが、ダンナの実家で飼っている犬に噛み癖があって困ると言う話を書きました。随分いろいろな方から心配していただき、そしてその後の報告をするとお約束したのでちょっと書いてみようと思います。年末に帰国し、一年ぶりに見た犬は、随分大きく立派になっていました。最初だけちょっと吠えられましたが、すぐに慣れてじゃれてくるようになりました。姑の話が信じられない位いいコにしていて、じゃれて甘噛みすることはあっても決して痛くは噛まないし、お手やお座りもこなすお利巧ぶりでした。集中力や物覚えもよく、くわえたものを口から出す「ちょうだい」を教えるとすぐに覚え、それで随分と扱いやすくなりました。(姑の話では口に入れた石ころを無理に取り出そうとして噛まれたということだったので。)普段の居場所は居間に限られているものの、散歩は一日三回。犬としてはかなり幸せな扱いを受けていると思います。ちょっと気になったことがあるとすれば、名前を呼ばれても来ない、散歩に行きたがらない、なんでも口に入れようとする、というようなことでした。特におなかを壊しがちだったので変なものを口に入れないよう獣医さんから言われているらしく、それで姑もちょっと神経質になっていたのかもしれません。でも、「ちょうだい」を覚えた後はすんなりと口から出すようにもなりました。毎日散歩に行くうちに、犬も私たちに随分慣れ、嬉々としておもちゃを持ってくるようになりました。きっともうこの犬も大丈夫ね、なんて思っていた矢先の、日本滞在の最終日のことでした。今まで足元で遊んでいたはずの犬がいないので辺りを見ると、自分でケージに戻ってなにやらくちゃくちゃと噛んでいます。どうやらティッシュのようでした。使った後のゴミをテーブルの上から盗んでいったらしい。ダンナが取り返そうとケージに近づくと、なんと威嚇の姿勢をしてうなり声を上げます。今までに見たことのない態度でした。これはまずいかも、と私が思ったときには遅く、「ちょうだい」と言って出したダンナの手を、ガブッ!!容赦なく噛みました。ダンナは血が滴る手で犬の鼻面を押さえ、かなりきつく怒りました。叩いたり暴力を振るったりはしていないものの、犬はしまいには鳴き声をあげて逃げようとして、追い詰められたところでガタガタと震えていました。私は一部始終を側で見ていましたが、全く訳が分かりませんでした。なんでティッシュなんてものであんなに威嚇してきたのか、どうして「ちょうだい」を聞かなくなったのか、どうして手を差し出しただけで噛み付いてきたのか。分からないまま、次の日の早朝にはイギリスに帰国してきました。出発日の朝も犬はダンナを見ると震え、いつものように寄っては来ませんでした。そんなわけで、残念ながら状況は改善していません。聞くと、今までに姑は二回、舅は4回噛まれているそうです。普段はとてもいいコにしているだけに、急に野生に返ったように凶暴になる犬の気持ちが分かりません。これでは訓練士を頼んでも効果は上がらないかもしれない。でもこのまま噛み癖が直らないと、いつか他人を噛んだりして大変なことになるかもしれない。今も途方にくれています。こんな犬の気持ち、分かる方いますか? でも普段は無邪気でかわいい子なんです・・・
Jan 11, 2006
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1月6日にイギリスに帰ってきてから二日、寝る間も惜しんで論文を終わらせました。昨日、二本の論文をなんとか期限に間に合うように書き終えました。分かってはいたことだけど、やっぱり日本にいる間は全然集中できず、毎日毎日「勉強しなきゃ・・・」と受験生のようにつぶやく日々でした。せっかくの帰国だったのに、残念。論文の一本は、日本語の「母音の無声化」について書きました。日本語(東京で話される標準語)は「そうです」の「す」、「つくえ」の「つ」などが無声化、つまりささやき声のような声帯を震わせない音として発音されることで知られています。日本語を母国語とする日本人なら普通、気づかないことでしょう。それでも面白いのが、無意識ながらもほとんどの人が、ある一定のルールに乗っとって無声化をしていると言う事実。一般に「い行」と「う行」しか無声化しない、無声化は二文字はつづかない、アクセントによって無声化する母音が違う、などなど、調べてみると意外に複雑なルールがあります。でも、日本人の頭の中には、無意識下で何か共通の認識があるはずで、そのルールを探すことが音韻学の役目です。記述的な音声学との違いはそういうところにあります。興味のない人には全くつまらなく聞こえるでしょうが(そして父親にまで「そんなことより何かもっとすることはないのか」と言われてしまった)、そういう小さな現象の一つ一つを解明していくことが、人間の脳の中で言語がどのように保存されているかを知る鍵になるかもしれない・・・と、そんなところです。いや、だからそれが何になる、と言われると困ってしまいますが。そしてそれに関連することで今回驚いたのが、ボランティアで日本語を教えている姑が日本語教師養成講座でこの「母音の無声化」について習ったと言うのです。テキストを見せてもらうと、他にも言語学で取り扱うようなかなり難しい言語現象についての言及があちこちにありました。それを見て思ったこと。これだけの勉強を、学校で英語を教える教師が英語に関してしていたら、日本の英語教育はもう少しましになるかもしれない、ということ。こうしたちょっとした言語学の知識が言語教育にはかなり役に立つはずです。どうして日本語教師になるためのテキストはあんなに素晴らしい出来なのに、英語教師育成に同じようなエネルギーがそそがれないんでしょう。外国人を雇えばいいわけじゃないですよ!と文部省に言ってやりたい・・・
Jan 10, 2006
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