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LM2さんComments
西安餃子というのがある。
ガイドやブログを見ると、広東料理の精巧さを小麦で再現した芸術餃子だと説明する人もいる。
餃子は、小麦だから、中国 北 文化で、米は南だから中国南文化だと思っていた。だから西安という名前を冠した餃子に対して、ちょっとした違和感と、疑問が芽生えていた。
そんなアンテナを立てて、図書館検索で、“餃子”検索をしたら、2冊の素敵な本が出てきた。
【送料無料】餃子ロード
価格:1,890円(税込、送料別)
【送料無料】1つの生地で餃子も、めんも、パンも!
価格:1,575円(税込、送料別)
甲斐大策氏の「餃子ロード」(現在絶版、古書高価取引中)と荻野恭子さんの「1つの生地で餃子も、めんも、パンも! ユーラシアの粉物語」という本だ。
荻野さんは、30年近くをかけて50か国以上を旅し"1つの生地"で作れる、世界各地の餃子、めん、パンを紹介してくれる。
西は、チェニジアのブリックまで、取り上げられている。
荻野さんの本は、写真付きで、広大な世界を生地という1つの尺度で、各地の文化の違いをわかりやすく把握できる。
一方、甲斐氏の「餃子ロード」は、最初の印象は、何が書いてあるかよく分からない固さがあった。
甲斐氏の旅行記だろうと思った。
世の中に沢山、旅行記があるが、そのどれも、新しい体験が並べられて、なにか、その先のプラスアルファーが不足しているものが多くて、旅行記ギライになっていたので、この本も必要なところだけ読み飛ばして返却しようと思った。
ところが、ここに書かれている内容に引き込まれた。
プルーストの失われた時を求めてのように、目にした餃子から、筆者の過去の別の記憶が立ち上がり、それらが、点々と並べられ、ロシアが侵攻してくる前のアフガニスタンの様子も語られる。
なによりも、筆者がアフガニスタンから中国まで大陸を旅し、餃子風な各地の食べ物を、その場の空気の中で食べ、感じた世界観が語られる。
こんな日本人がいた事を誇りに思う。
ぼくなりに、この本の一番重要なところは、筆者が、イスラムの知識人に合い、オシャクとマントウの語源を聞き出したくだりだと思っている。
スパイ警察の目を盗んで、ぎょうざ を探るため、イスラムの知識人に、ジェームス・ボンドばりに尾行をまいて会いに行く。
何かと思えば、オシャクとマントウについての質問である。
オシャクとは、アフガニスタンの餃子の原形とされる食べ物で、小麦粉の皮でニラを包み茹であげる。羊のミートソースやヨーグルトとコリアンダーを載せて食べる。
大陸を餃子もしくは小麦の生地で貫くと、新たな視点が得られる。
また、小麦を食べる民族の方が強い、という視点ももらった。
たしかに米より、小麦食の方が、移動、携帯、手軽さがある。
馬に乗る人たちも小麦だと思う。
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