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2025.03.02
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カテゴリ: 読書
先日大阪で開催された「中国語書籍を読もう会」でトミモさんが紹介された小説《长安的荔枝》。
「おもしろそう!」と感じ、帰宅してすぐネット注文しました。


表紙のデザインがめっちゃ素敵(^-^)。


付録はライチ輸送のための当時の経路図。


しおりは誰かからもらった中国みやげ♪

というわけで、昨日から今日にかけて2日で読み終わりました。
中国のサイトでは「所要時間1時間45分」と書いてありましたが、
私は読み終わるまでにトータル3時間弱かかりました。字数は少ないです。

さらに途中ウィキペディアで「楊国忠」を調べたり「楊貴妃とライチについて」などを


娘(現在東京在住)の部屋に忍び込んで高校時代に使っていた世界史資料集を持ち出し
「唐代の文化」とか「都市案内・長安」とか「農民の過酷な生活」の項目を読みましたが
小説の背景の理解に役立ちました(^-^)

小説の主人公は李善德という唐の時代の長安の下級役人。
明算科出身の理系男子。
計算が得意。
ローンを組んで長安でマイホームを手に入れたばかり。

そんなどこにでもいるような平凡なお役人の李善德がある日、
皇帝の「嶺南のライチを生のまま長安に輸送する」という命令の
実行担当者に任命されます。

ライチは当時

1日経つと変色し
2日経つと香りが変わり
3日経つと味が変わる



また、嶺南と長安の間の距離は約5000里。
通常であればたどり着くのに一ヶ月以上はかかる距離なのです。

​果たして李善德は絶対不可能と思われるこの任務を成功させることができるのか? ​​

っていうお話です。一言で言うと。

読後の私の感想は、

​めっちゃ良かった!(^-^)

です。何というか構成に隙がないというか。


繰り返します。そして実験が失敗する度に問題点を洗い出し、データを取り
改良を加えていく・・・これって本当に理系の研究の進め方ですよね。
理系男子という主人公の設定が生きていると思います。

また、異国の商人苏谅や嶺南でライチを栽培する女の子阿僮などの
李善德を助ける個性豊かな人物達が生き生きと描写されています。

また、お役所内部の駆け引きがリアルに描かれていて、「お役所仕事」って
今も昔も変わらないのでは?と思ったり。

そして、私が何よりも心惹かれたのは何といっても主人公の李善德という人物です。

嶺南から長安へ新鮮なままのライチを届けるという到底実現不可能な任務を
前にして、彼が決心したのは

​たとえ最終的に失敗となっても、とにかく全力でこの任務に挑む!

ということです。決して逃げたりはしない。

また、​嶺南で譲り受けた奴隷をちゃんと人間として扱ったり。
そして、実験を重ねていくうちに長安までの経路の途中の集落の農民たちの置かれている
過酷な状況に気が付いてしまったり。

というような感じで、長安のお役人という職に就いている人物にしては珍しく、
人としての普通の良心を持ち合わせているんですよ。

ラストはちょっと涙が出ました。
李善德、良い人です。応援したくなる。

ドラマ化、映画化されるのも分かります。

​実証実験を行った時に李善德が作成した図、どうなっているか見てみたいです。





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Last updated  2025.03.02 19:39:16
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