賭場あらし
伊三郎は、娘達を連れ信州に向かいます。
田中屋長次郎のところには、親分筋が集まって、伊三郎からの件で話をしようとしていました。その中で唯一人、小幡の初五郎は耳を貸しませんでした。
忠治が大戸の関所を破って信州にという噂は、加部安左衛門の耳にも入っていました。その安左衛門のところに忠治が来ています。国越えの理由を述べ、あとひと月もすれば上州に騒動が起きてしまうので、それまでに米を集めたいと話します。
そして、金のことなら心配いらない。「忠治は名を捨てる決心でございます」と言う忠治を見て安左衛門は「えっ」と。忠治は、かたぎの衆には迷惑はかけないといい、人目につかない隠れ家を用意してほしいとお願いするのです。
お町や浅二郎ほか子分達が安左衛門を訪れている
忠治の帰りを待っているところに
、言われた任務を終えた三ツ木の文蔵が合流します。
そこへ忠治も隠れ家として裏山の蕎麦小屋を借りられたという朗報を持ってきます。
くつろいだ小屋で、文蔵が半月で調べあげた絵図面をひろげていると、文蔵が今夜、守屋の幸吉が胴元で大きな盆がひかれることをいいますと、
忠治 「よーし、三人ばかりで、せぶみをして来い」
ということで、文蔵、浅二郎、才市の三人が 盆が開かれている座敷に押し入ります
。
誰だといわれ、
文蔵 「名乗るほどの者じゃねえ、 その寺箱をこっちによこしな
」

浅二郎が 一人をつかまえ
て、
浅二郎「へっへっへ、 よしな
、てめえ達の手にあう相手じゃねえぜ」
と 相手を突き飛ばすと
三人は ドスを抜き
寺箱をさらって行きました。




そのことを、留守をしていた守屋の幸吉に知らせると、「奴らだ」と言い、貸元たちに伝達します。小幡の初五郎のところに清水の次郎長一家が草鞋を脱いだのを、伝達に来た幸吉の子分が見ていました。
次郎長は、忠治が関所を抜けて信州に来ているようだな、と初五郎に問うと、その噂が伝わったのは二、三日前、夕べは賭場あらしがあったようで、
初五郎「まさかとは思うのですが、どうお考えになります」
次郎長「聞くまでもねえだろう」
まだお目にかかったことはないが、そんなことをするお人ではないだろう、と次郎長はいうのです。
賭場あらしは忠治一家の仕業に違いない。今夜もきっと暴れるだろうと伊三郎が長次郎に話をした通り、夜になる と忠治一家が二手に分かれて動きます
。文蔵と喜蔵組の方は全員で押し込んでいき、浅二郎と才市組は、才市達が最初に押し込み、みんなを牽きつけ外へ連れ出したすきに、浅二郎が 一人中に行き立廻り
、 守屋の幸吉を斬り
寺箱を持っていきます。 





忠治は盗んだ寺箱の金、 五百八十両を安左衛門に渡します
。米の買入は済み米蔵にあるということを聞き、一通り荷がまとまったところで上州へ送るという手配も頼みました。
雲風の多右衛門のところでは、伊三郎や長次郎が集まり、寺箱を狙った一味を突き止めるのに、雲風の上賭場二つを利用し、そこで大きな開帳があると噂をひろめ、誘き寄せることを考えました。伊三郎は「かかるよ、きっと来るぜ」と自信満々です。
噂が広まり、忠治一家は動きます。 賭場に向かう
途中、文蔵と浅二郎は
浅二郎「どっちを先にやるね」
文蔵 「 三番町だ
、それからほそい町を襲って引きあげよう」
浅二郎「 よーし
」
政右衛門が物陰からその様子を見ていました。



(
伊三郎の張った網にむざむざかかってしまうのでしょうか、心配です。 )
続きます。
(m.wの独り言・・橋蔵さんの鼻掛けスタイルは、なんてカッコいいんでしょう。
好きだなあ
次の場面でもお目に掛れますよ。)
水戸黄門・・・(6) 2023年11月28日
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