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雨宿りで一緒になった二人「旦那、御出馬御出馬」と南町奉行所の右門のところへ伝六が事件を知らせて来ます。下谷の煉塀小路の榎妙見境内で侍が殺されていたというのです。斬り合ったあとは、と聞く右門に、刀には手もかけていないというのです。そこへ第二の殺人事件の知らせが入ってきます。それは柳原の髭すり閻魔堂だというのです。右門と敬四郎の駕籠が殺人現場へと走っていきます。あばたの敬四郎は、右門に手柄を越されまいと第一の殺人現場へ急いでいきます。右門は途中で方向を変え、第二の殺人現場に向います。髭すり閻魔堂にはたくさんの人が集まっていました。そのなかに、与吉の姿がありましたが、右門がやって来たのを見ると急いでそのばからいなくなってしまいました。 伝六が榎妙見境内で見た侍の死にかたと同じで、右門は絞殺と見たが、首筋に残った針の先ほどの傷に目がいきます。懐のものを確認すると金槌と三寸釘を持っていました。右門は「髭すり閻魔様にお参りするのは今日が初めてだ」と言い、ひと回りしようと伝六にいい、樹々のある裏に行くと、杉の木に呪の人形が打ちつけられているのを見つけます。すると、右門はこれから妙見様に行くといいます。妙見様へ来た右門は、何かを探すように見て回っていると、ここにも呪の人形が打ちつけられていたのです。二つとも同じものでした。翌日、右門は上野の天海寺に行く途中、侍の一団に囲まれている武家娘の千鶴を救います。昨日上野で与吉を囲んでいた侍達でした。右門の家を覗いてどうしょうかと迷っているような女の姿があります。そのとき右門は家にはいませんでした。また与吉の姿もありました。右門の家を覗いていた女と探るようにしていた与吉の二人が降りしきる雨の中雨宿りで一緒になります。与吉「とうとう本降りになりやがったぜ」与吉は女に声をかけて行きます。与吉「おっ、ねえちゃん、そこは濡れる、もっとこっちへ来な」 与吉「おっ、濡れたら体に毒だぜ」 引き寄せた相手も嫌な様子ではなかったのだが、何となくばつが悪くなり、二人は顔を見て愛想笑いをうかべますが、結局は気まずさでお互いそっぽを向き雨が止むのをまっている雰囲気になったとき、店の中からいい匂いがしてきたようです。 店の中をのぞき込み、与吉の胃袋は我慢できないようです。与吉「ちきしょう、・・・よえいんだ、おいらこの匂いに」 与吉「おっ、ねえちゃん、同じ雨宿りをするなら、中に入った方が利口だぜ。おれ、奢るよ、なあ、どうだい、いいだろう。・・・よし、早く来ねい」女は与吉に気を許したようで、にっこり笑って、与吉と店に入ります。 与吉はこの女のことを知ってての行動なのでしょうか。 続きます。🎥『右門捕物帖・南蛮鮫』前回までの投稿掲載分は、ページ内リンクできるようにしてみました。下記のそれぞれをクリックしてご購読することができます。右門捕物帖 南蛮鮫・・・(1)この記事の下のコマーシャルの下にも、橋蔵さんに関するものを載せています。時々下の方へスクロールしてみてくださいね。このブログのために今まで作った表題画像も掲載しています。
2026年02月28日
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与吉の表情が、一息ついたときに変った大友柳太朗の「右門捕物帖」の第3作。江戸の町を恐怖におとしいれた連続殺人事件に挑む、むっつり右門と謎の男・与吉が火花を散らす捕物娯楽作品。この巾着切りの与吉、実は幕府の隠密の役が橋蔵さんです。黒装束ものはお手のもの、隠密ものは「水戸黄門・天下の副将軍」から2度目になりますが、この作品では「お正月映画らしく、本来は暗い性格をもつ隠密稼業を溌溂とやってみたい」と言っていた橋蔵さんは、隠密ものの決定版ともいうべき演技で、のびのびとした演技を見せていました。この役は、橋蔵さんの軽妙な演技を発揮するのにふさわしい役でした。ラストでの右門と与吉とが対決するところがあるのですが、やはり大友さんと相対するには橋蔵さんでなければバランスはとれなかったでしょう。▲第71作品 1961年1月15日封切 「右門捕物帖 南蛮鮫」 むっつり右門 大友柳太朗お花 丘さとみ千鶴 大川恵子妙姫 松島トモ子徳川家光 山城新伍あばたの敬四郎 進藤英太郎おしゃべり伝八 堺俊二島右京之亮 柳英二郎松平伊豆守 山形勲南蛮鮫の辰 阿部九州男轟部平太 戸上城太郎下駄屋の平助 夢路いとしちょんぎれ松 喜味こいし土井大炊頭 香川良介水野甲斐守信之 坂東吉弥村井信濃 明石潮与吉 大川橋蔵3代将軍家光の頃、江戸の巷に次々とおこる連続侍殺し。首筋に針先のような傷、近くの木には呪の藁人形が残されていた。目前の杉の大木に釘づけされた呪の人形。着物の紋から、右門は殺された侍達は水野藩の侍と推理する。何者かが主君を呪い殺そうとしていた。上野天海寺に丑の刻まいりの場所を聞こうと出かけたさいに右門は、水野家の侍たちに追われている千鶴を救う。千鶴の父は、江戸家老によって放逐された松本藩の重臣だった。右門が丑の刻まいりの場所で見張っていると、新たな場所でまたしても殺人事件が……あばたの敬四郎の代わりに今夜むっつり右門と子分のおしゃべりでん六は、 品川に着く囚人船の出迎えに行っていました。その中の一人南蛮鮫の辰という男が右門は気になったのです。公方様のところでいい思いをしている同心あばたの敬四郎達、こちらも上野に花見に行こうということになりました。行った先の上野では、大勢の侍達を相手にひょっとこの面を付けた男が立ち廻っていて、ちょうど来合わせた右門にぶつかり、その男は右門の顔をみて驚いた表情を見せます。 侍達は男を追おうとしますが、右門が無粋な刃物三昧でかき乱されては、役目がら黙って見逃すわけにはいかないといわれ、侍達は引きあげて行きます。その様子を見ていて人達をかき分け、さっき右門にぶつかった男が右門に近づいてきます。 男「おう、右門の旦那」そう声をかけ、右門が振り返ると、近くに寄って行き、男「えへっへっへっへ、旦那にあやかりとうござんすよ。日本一だってねえ」伝六が「持てるんだぜ、旦那」男「はあ、おいらもぞっこんまいったね」 伝六が急に不機嫌な態度で、伝六「ふざけんじゃねえ、奴」男 「奴じゃねえやい。名めえのけんは与吉、生まれは江戸の葛飾台だ、分ったかい」 「わかったな」と与吉に言われ、「分かった」というように首をふる伝六、与吉「よーし、じゃ、仲良く頼むぜ」 右門が与吉に話しかけます。右門「おう、おめえ何で追われていたんだい」 与吉「えっ、えへっへっ、旦那のめえだがね、ちょいとやりそこないましてね」右門はそう言う与吉を笑いを浮かべた顔で見ます。 伝六が与吉に「スリか」と聞くと、与吉は「そう」とあっけらかんと答えると、慌てて与吉を取り押えようとしたので、与吉は右門の顔を見て、 与吉「旦那に惚れた証拠に、白状したんですぜ、捕まえるんですかい」右門「伝六、放してやんな」与吉「じぁ、お目こぼしを」という与吉を見みだけで、伝六に帰ろうといってさっさと行ってしまいます。 口惜しそうな伝六を笑っていた口惜しそうな伝六を笑っていた与吉の表情が、一息ついたときに変ったのです。たのです。 続きます。この記事の下のコマーシャルの下にも、橋蔵さんに関するものを載せています。時々下の方へスクロールしてみてくださいね。このブログのために今まで作った表題画像も掲載しています。
2026年02月01日
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