刺客 ?
あの清七と名乗る男がそうではないか
酒井讃岐守は、新吾を父子対面の日まで彦根に引き止めておくため、新吾のあとを由紀姫に追わしたのです。その由紀姫は町人の娘多加になり、彦根に向かっていました。
水面を見つめていると、
多加女
、・・・貴方は普通の女ではない。何かすぐれたものを持っている。
私は多加女が好きだ
。・・・今まで逢った
どの女の人より好きだ
」と恋い焦がれる新吾が現れます。何としても引き止める、彦根で上様と御対面していただくのです、と強い決心をするのです。



新吾は彦根城に着いていました。
記とが話をしていて、六平太が夏目の甥の夏目六平太と告げられます。 夏目六平太が新吾に挨拶をします
。
六平太「お許しくださいませ。なにぶん主命なれば」


井伊直惟が「
私が命じたのです
」と言い
直惟 「実は、酒井讃岐守様から、あなたの身辺お守りするよう頼まれたのです」
新吾 「 讃岐殿から
」
新吾の評判を恐れた西丸の太田備中守が秘かに刺客を送っている、というと、
新吾は「 刺客
?
」と・・・





新吾は六平太に聞きます。
新吾「 白根弥次郎という男では
」
六平太「いいえ、伊賀流の達人、大賀陣蔵とか」
新吾「 伊賀流の忍者
」
もしかして、あの清七と名乗る男がそうではないか、新吾の中で疑惑が深まっていったのです。




その清七は、薬売りの姿をした大賀陣蔵が彦根に入ったのを見て、新吾の近辺に来ていることを察します。
ある夜、寝静まった頃、清七が部屋から出て動きます。新吾はそれを察知します。忍びの支度をした 清七が外の様子をうかがいながら動き廻るのを新吾が見ていました
。

清七が「あっ、新吾様」と言うと、新吾はやはり刺客であったかと思い、
新吾「とうとう 化けの皮がはがれたな
。・・・わしをつけ狙う忍者とは、 お前のこ
とだったのか
」



違うという清七の言葉を新吾は受け入れません。
新吾 「 黙れ
。伊賀流の大賀陣蔵とは、汝のことであろうが」
新吾に何かいおうとした清七が、屋根の方に目をやるや「 あっ危ない
」と叫び、新吾も屋根の方に視線を走らせます。


暗闇につつまれた中、 新吾目掛け手裏剣が
次から次へ飛んできます。




その隙に屋根にあがり、大賀陣蔵であろう 黒装束と闘っている清七を見守っている新吾
、そこに六平太が大勢の者を連れやって来ます。陣蔵は引きあげようと下に飛び降りた時、 新吾が振り下ろした一刀に傷つきますが
、素早くその場を逃げて行きます。



賊を追おうとする清吉、六平太に、新吾は「追いかけても無駄だ。・・・到底お前達でも追いつくまい」といいます。
かぶり物をとった清七に向い、「貴様も仲間か」という六平太に、新吾が「 違う
」と、
新吾「 清七のおかげで
、わしは助かったのだ」



清七「何卒、お許しください」
清七は、新吾に身分を明かすことになります。
続きます
。
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新吾二十番勝負・・・(15) 2025年11月14日
新吾二十番勝負・・・(13) 2025年10月06日
新吾二十番勝負・・・(12) 2025年09月17日
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