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私は剣の道を行きます新吾は四明岳にある梅井多門の墓に報告をしています。・・・・・先生、私は先生のお志をついて、宿敵武田一真を倒し、日本一の称を得ました。・・・だが、その自信も納富一無斎先生によって打ち砕かれました。白根弥次郎の邪険にも不覚をとりました。・・・でも、私は、多門先生と庄三郎先生に育てられた剣の子です。どんなに険しくとも、苦しくとも、私は剣の道を行きます。先生、どうか見守っていてください」 合掌する新吾は背後に足音が近づくのに気づきます。その足音は、夏目六平太でした。新吾が「六平太」と言うと、六平太は新吾に今度こそ本当の門弟にして欲しい、井伊家の家臣でいるより新吾の家来でいる方が楽しいのだ、という六平太に、「困った奴だ」という新吾。 六平太が新吾の腕の傷に気がつき、「もしや、大賀に」と聞く六平太に新吾は「大賀陣蔵は死んだ。白根弥次郎に不覚をとったのだ」と言います。 その時、六平太の耳が何かを察知しました。白根弥次郎が中院通朝の輿を襲っているところに、死んだはずの新吾が立塞がったので、弥次郎はびっくり、新吾は、弥次郎の師納富一無斎先生に助けられたのだといい、 新吾「また、よからぬことを企んでいるようだな」弥次郎は、邪魔だてすると貴様も一緒に、といってくる弥次郎に新吾「弥次郎、やめろ」と言うと、弥次郎は「やかましい」と剣を振り上げてきます。しばらく二人はじっと相手の出方をみていて動かないでいましたが、弥次郎は新吾に「今日は見逃してやる、改めてけりをつけるぞ」と言い捨て去って行きます。 助けてくれたお礼にやってきた中院通朝に新吾が聞きます。新吾「相手の男を御存知ですか」道朝「恐らく、金で買われた男でしょう」新吾「金で買われた?・・・」 山村与八郎という男から金を受けとっていたところを見ていた一無斎は、弥次郎を杖で何回も叩くと、一緒に山へ帰るようにいいますが、弥次郎は一生懸命励んできたが報われるものは何がある、日本一の葵新吾に打勝ったのだから、この腕て身を立てたい、山を降り人並みの楽しみを味わいたい、というのです。一無斎は、剣は心だ、というと、心はなくても剣は強くなる、強い者が勝ち弱い者が負ける、そういってはむかう弥次郎が師に剣を振り上げ負けて斬られる覚悟したが、斬ることが出来ない一無斎は、弥次郎との子弟の縁を切るのです。その様子を見ていた山村与八郎は、京都所司代牧野河内守のところに、中院道朝を襲ったが邪魔が入り達成できなかったことの報告に行っていました。河内守は「裏の方からいけなければ、表からせめる手もある」というのです。 続きます。🎥『新吾二十番勝負』前回までの投稿掲載分は、ページ内リンクできるようにしてみました。下記のそれぞれをクリックしてご購読することができます。新吾二十番勝負・・・(1)新吾二十番勝負・・・(2)新吾二十番勝負・・・(3)新吾二十番勝負・・・(4)新吾二十番勝負・・・(5)新吾二十番勝負・・・(6)新吾二十番勝負・・・(7)新吾二十番勝負・・・(8)新吾二十番勝負・・・(9)新吾二十番勝負・・・(10)新吾二十番勝負・・・(11)この記事の下のコマーシャルの下にも、橋蔵さんに関するものを載せています。時々下の方までスクロールしてみてくださいね。
2025年09月17日
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むやみに剣を抜かれるのは、よろしくない崖下に落ち気を失っていた新吾が目をあけると納富一無斎の顔がそこにありました。「あなたは・・・」と言い新吾が起き上がろうとするのを、「傷は浅いが動かぬ方がよい」と一無斎が言います。 新吾の「どうして私を」の問いに、一無斎は、崖の下にあの男の死骸の傍に気を失っているところに通り合わせた、というのです。あの男とは大賀陣蔵でした。「傷口から察すると、相手は私の弟子の白根弥次郎」と言うのを聞いて、新吾が聞きます。新吾 「では、あなたは、納富一無斎先生」一無斎「ご存じか」 新吾は、真崎先生から、今の世に権勢といわれるのは納富一無斎唯一人だと、よく聞かされていたと。新吾 「でも、納富先生は、ずっと以前に、山の中にお入りになったのでは」一無斎「世を捨て山にこもった身が弟子に裏切られ、再びこの世に老醜をさら す。・・・己の蒔いた種をかりとるために山を降りねばならんとは、 ・・・業の深いことです」といって立ち上がり「では、おだいじに」と言い小屋を出て行く一無斎に、新吾が「納富先生」と声をかけます。新吾はお願いするのです。新吾「何卒、一手御指南ください」「体にさわるぞ」と一無斎がいうと、新吾「いえ、かまいません」 一無斎「あなたは日本一の剣士、我らごとき老いぼれの及ぶところではない」と言い去りかける一無斎めがけ、「御免」と抜打ちに斬りつけると、一無斎の姿は目の前になく、振り返った新吾の前に現れると、 新吾の振り上げた剣をおさえる一無斎の杖が重く、新吾はどうすることも出来ないのです。 しばらく新吾はどうすることも出来ない苦痛を浴びるのです。それは新吾の剣士としての自信を根本から崩していくほどの凄まじい一無斎の剣の極意でした。一無斎はそんな新吾に、「心正しく、精進おこたわざれば、天下無敵の剣、・・・自愛され」そして 一無斎「むやみに剣を抜かれるのは、よろしくない」そう言いい杖をおろし去って行く一無斎の後姿を、呆然と見ているだけの新吾でした。 そして新吾は一無斎の言葉を噛みしめ山に登っていきます。 「情けない、これが自源流代将か。天下第一の剣か・・・」新吾は自分自身に投げかけるのです。 続きます。🎥『新吾二十番勝負』前回までの投稿掲載分は、ページ内リンクできるようにしてみました。下記のそれぞれをクリックしてご購読することができます。新吾二十番勝負・・・(1)新吾二十番勝負・・・(2)新吾二十番勝負・・・(3)新吾二十番勝負・・・(4)新吾二十番勝負・・・(5)新吾二十番勝負・・・(6)新吾二十番勝負・・・(7)新吾二十番勝負・・・(8)新吾二十番勝負・・・(9)新吾二十番勝負・・・(10)この記事の下のコマーシャルの下にも、橋蔵さんに関するものを載せています。時々下の方までスクロールしてみてくださいね。
2025年09月04日
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