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雪が降ってくる この街ではめずらしいねふたりの別れを 慰めてくれるのかいさよならを言えば もう二度と会えないからこのままどこまでも 一緒に歩いていたい若いふたりは 素直になれなくて何でも無いことで 意地を張り合っていた自分の気持ちが 照れくさくって冷たくした泣いている君の背中を 見つめることしか出来なくて時が過ぎれば 今夜のことだって 優しい思い出に変わるさ 君と歩いた雪の夜雪が降ってくる 悲しみを隠すようにふたりの想いを 凍らせてくれるのかい何かを言えば 色あせてしまうからこのまま黙ったまま 歩き続けていたい時が過ぎれば 今夜のことだって優しい思い出に変わるさ 君と歩いた青春
2004年07月31日
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<その1> いつも笑顔で!紳士たるもの常に笑顔を絶やさない。これは基本でしょうね。(みんなもそう言っている)僕の場合、顔が怖いので、なるべくヨン様のように(ここ、笑いを取るところ♪)ちょっと大丈夫か?という笑顔を振りまいております。そうすると、どういうリアクションが帰ってくるかというと・・・「へらへらしてるんじゃねえ!!!」「何、笑ってるんだ!!!てめえ!!!」という怒号とパンチが飛んできたりしますね・・・(涙)でもまあ、救われるのは・・・おばあちゃんには、おおむね好評だったりします・・・(涙)<その2> 女性には優しくこれも基本ですよね。出来れば・・・女性だけではなくて、子供とか猫とか犬とかゴキブリとか・・・生き物全般に対する寛容さが欲しいところです。女性だけに優しい!では、人格を疑われます。紳士たるもの、赤ちゃんからおばあちゃんまで女性には優しくしましょう。間違っても・・・マニアになってはいけません!!!<その3> 身だしなみにご注意紳士たるもの、ファションに隙があってはいけません。特に女性から嫌われる服装やセンスではいけません。臭いのも一部のマニアを除けば、ダメです。ちょっと考えても、奥が深そうですね。どうしましょう???(涙)<その4> 飽きて来ましたね。 紳士たるもの、このくらいでメゲテはいけないでしょう。紳士は我慢強くなくてはいけない。やせ我慢の一つやふたつは常に抱えているくらいでないと・・・この暑いのにブラックスーツですか?!・・・(斃れる)<その5> 私はそういう人間になりたい紳士の心得というと・・・なんだかお笑いに走りがちですよね。(笑)でも男性というのは、野蛮になりがちなので、こういう歯止めが必要なのでは!?頭が良かったり、力が強かったり、優れた能力があったりするほど・・・謙虚さが必要になるのでは!?「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」紳士たるもの、(It's) my pleasure.の精神ではないでしょうか。
2004年07月29日
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愛を求めないで 望むほどに苦しくなるから心の飢えは大きくなるばかり 愛して欲しいと思わないで自分を大切にしなければ 誰も愛せはしないだろう寂しさがあふれて流れ出していく 一人ぼっちの孤独な夜すべてが満たされた幸福の時間 それは永遠の一瞬すぐに満たされない気持ちが現れる君の孤独を抱きしめたい他人の所為にしないで 自分と向き合って欲しい愛されたいと君が望むなら愛することから始めよう孤独を恐れないで 一人の時間も必要さ繋いだその手の あたたかさホントの意味を知るだろう愛と勇気を与えてくれる 幸せのタネを蒔く人信じる心が奇跡を生み出す君の孤独を抱きしめたい僕の夢みたことは きっと君の内にあるはずすべての人の心を繋ぐそんなものがあるはずだ自分の影と戦い続ける 自分の孤独を知るために君の孤独を僕にくれないか 君の孤独を抱きしめたい
2004年07月27日
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H氏は幼稚園に来ていた。塀越しに中をのぞき見る。「小さい女の子は可愛いなあ~。さらって行きたいぐらいだ。おっとイケない、よだれが・・・」どこから見ても、怪しいおやじに見えたであろう・・・ほら、言わないことじゃぁない。「もしもし、ここで何をしているんですか?」制服警官が二人、H氏の後ろに立っていた。「えっ、いや、あの~、その~・・・僕は怪しいものじゃなくてですね・・・あっ、そうそう、ここで友達と待ち合わせをしているんですよ。」「・・・・・・ちょっと、一緒に署の方へ来ていただけますか。」「えっ!?・・・いや、その、ホントに僕は・・・」その時、H氏のピンチを助ける正義の味方?が現れた。「何やってるのよ、あんたは!?また、痴漢でもやったの?」「あっ、A子!助けてくれ~!!!」「・・・すみません。この人が何をやったか知りませんが、そんな大それたコトを出来る人じゃないので、カンベンしてやってくれませんか?」制服警官は互いに顔を見合わせた。「いや、実は変な男が幼稚園の周りをうろついているとの連絡があったものですから・・・近頃は何かと事件が多いものですからな・・・いや、そういうことでしたら・・・我々はこれで・・・」警官たちは、笑いをかみ殺しながらパトカーの方へと歩いていった。「A子~~~、おかげで助かったよ。ありがとう~~~。」「良いのよ、いつものことだから。・・・それよりホントにここで何をしていたの?」「・・・いや、ホントに子供たちを見ていただけだよ。さらって行こうとか悪戯しようとか考えていないよお~。」「・・・ホントに???私の子供に変なことしなかった???」「してない!してない!・・・そんな恐ろしいことするわけないだろう・・・僕だって自分の命は惜しいよ。」「何か、言ったか!?」「・・・いえ、別に・・・」友達が少ないH氏にとって、A子は数少ない知り合いである。友達と呼んで良いのかどうかは、別にして・・・。「おい、お金持ってるか?」「まあ、1万円ぐらいなら・・・?」「よし、焼肉食いに行こう!」「えっ?!」「1号!2号!3号!」どこに居たのだろう?A子の子供3人が突然現れた。「みんなぁ~、このおじちゃんが焼肉ご馳走してくれるって!」「わ~い!!!おじちゃん、ありがとう~~~!!!」「・・・はははっ・・・はぁ~~~・・・」「ねえ~、おじちゃんはママのお友達?」「ああ、まあそうだな。」「ママと不倫してるの?」「ば、ば、ば、バカなことを言っちゃダメでしょう!!!」「なあ~んだ、つまんないの。パパに言いつけようと思ったのに。」「あのね、そんなことを言っちゃダメですよ。ママから怒られちゃうよ。」「は~い。」「子供たちと何の話をしていたの?」「いや、こっちの話だから・・・」「???まあ、良いけど・・・それより、H氏も早く子供を作れば良いのに・・・」「いや、僕は子供を産めないよ。」「・・・バカなボケを言ってないでさ。あんたもいい年なんだし、いつまでもバカな夢見てないでさ、ほら、自分につり合う人と付き合わなきゃダメだよ。」「う~ん、そういうものかな。」「そういうものだよ。あんたってば、高校の時から高望みばかりしてさ・・・あんな女に入れ込むから・・・あたしにしておけば良かったのにさ。」「えっ、それってどういう意味?」「何でも無いよ。・・・もう、過ぎたことさ・・・」その夜。「もう、子供たちは寝たか?」「ええ、今日はおとなしく寝てくれたわ。」「そうか・・・それじゃあ、お風呂でもゆっくり入ってくれば・・・後かたずけしておくから。」「あら、珍しいこともあるものね。それじゃあ、お願いね。」「ああ・・・」A子は久しぶりにゆっくりとした気分で湯に浸かっていた。すると突然、夫が入ってきた。「きゃ・・・どうしたの???」「いや・・・ちょっと聞きたいことがあって・・・」「・・・なに?」「1号から聞いたんだけど・・・ママがH氏のおじちゃんと不倫しているって・・・」「何、バカなこと言ってるのよ。・・・そんなこと・・・あるわけ無いじゃない・・・」「ホントか?高校の時・・・何もなかったのか???」「バカねえ~・・・あたしの好きな人は、あなただけよ・・・」「そうか!そうだよな!・・・H氏なんか俺の敵じゃあないよな!・・・よし、A子!身体、洗ってやろう!」「えっ、良いわよ~。そんなあ~~~。」「良いから・・・遠慮するなって・・・ほらっ。」「ん~~~、あっ、そこは・・・」「ほら・・・ここが良いんだろう?」「あっ・・・・ダメ~・・・・・・」「ああ~~~、お金なくなっちゃった。A子と子供たちがあんなに食べるなんて!!!まるで追いはぎにでもあったみたいだよ。」H氏は電子レンジの前でひとり言を言っていた。今日の夕食は「おっ、これ食べよう」というふざけた名前のレトルトカレーだった。「これ、意外と美味しいんだよなあ~~~。」H氏はカレーが大好きだった。「それにしても・・・A子の奴・・・ヤッパリ僕のことが好きだったんだな。・・・モテル男は、辛いね~~~。」・・)今日も幸せなH氏だった。
2004年07月26日
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H氏は近所のスーパーに来ていた。お肉のコーナーでふと足が止まる。半額のシールが貼られた牛肉のパックをジッと見つめていた。「う~ん・・・1千円の牛肉が半額かあ~・・・???」・・)5分が経過した。「う~ん・・・牛肉は腐れるちょっと前ぐらいが美味しいって言うよなあ~・・・???」・・)さらに5分が経過した。気が付くと回りは買い物に来た主婦らしき女性たちでいっぱいになっていた。H氏は持っていたパックを急いで戻すとそこを離れた。「今日のディナーは何に消化?(クスッ)」おバカなことを考えながら、店内を1週してまたお肉コーナーへ戻ってきた。「今度はすばやく買うことにしよう・・・」そうつぶやくと、先ほど物色しておいた牛肉のパックを探した。「・・・・・・・・・ない。」「うお~~~、誰かに取られてしまったのか???」H氏は辺りをキョロキョロと見回しながら、ため息をついた。「僕っていつもこうなんだよな・・・・・・」しょんぼりとお肉コーナーに佇んでいるH氏の後姿には、男の哀愁が間違って出ていたかもしれない。そんなH氏の隣に一人の女性がやってきた。お肉コーナーの前でうなだれている中年男には一瞥もせずに、奥の従業員に声を掛ける。その声を聞いたH氏はハッとなった。「牛肉200グラム・・・1万円だってえ~~~???そんなお肉がこの世に存在するのか・・・???いや、この店にそんなものがあったのか!?もう何年もこのスーパーに来ているけど、そんなの一度たりとも見たこと無いぞ・・・???」うなだれていた首をゆっくりと右に傾ける。盗み見るようにその声の主を伺う。「げっげっげっっ・・・まだ若い娘じゃないか!?しかも・・・美人だ・・・」H氏のスケベ心・・・イヤ・・・好奇心は甚く刺激された。「これは・・・半額の牛肉どころではないな・・・彼女の正体を突き止めなければ・・・???」レジを済ませて店を出る彼女の後をH氏は柱の影に身をはみ出しながら伺っていた。「勝手知ったる何とかだな?ダテに何年もこの店に通ってないぜ・・・それっ!!!」「もしもし、お嬢さん。これ落としましたよ。」H氏は拾っておいたレシートを差し出した。そのクールな美女は、自分に声を掛けてきた人物の方を眉をひそめながら見た。「あっ!?」その人物を見た彼女は、うつむいたままレシートを受け取ると逃げるように走っていった。「・・・なんだ???仕様が無いな・・・」H氏には大変残念だが、追いかける体力が無かった・・・舌打ちをしながらH氏はスーパーに戻っていった。その夜。H氏の魔の手から危うく難を逃れた彼女は、タンクトップにミニスカートという格好で、200グラム1万円の牛肉をフライパンで焼いていた。背後から何者かが、その彼女の細い腰に腕を回して抱きしめる。「あ~ん、ダメよ。向うで待っていて・・・」甘い声を出して、彼女は身をくねらせる。「良いじゃないか・・・俺は肉よりも君を食べたいな・・・」そう言って、男はさらに手を伸ばす。「ねえ~、お願い。もうちょっと待ってて・・・後でね・・・」男が諦めきれないように手の動きを止めないので、彼女は気をそらすように話をする。「そうそう今日スーパーでね、変な男に声を掛けられたのよ。」「・・・またかよ。」「でも、今日の男は今までの中でもバツグンに面白かったわ。」「どんな風に?」「それがね、スーパーのカゴを持ったさえない中年男なのよ。それなのにカッコつけて”お嬢さん、落としましたよ”ってレシートを差し出すのよ。ビックリして、顔を見たら・・・鼻毛が・・・一本飛び出していて・・・もう~、笑いをこらえるのに逃げるように駆け出したわ。今でもそのときの顔を思い出すと・・・くっくっくくう~~~」「・・・笑いすぎだぞ。」男は少しヤル気を無くしてしまった。「ヤッパリ、カレーは牛肉だよな・・・」H氏は健康のためだ!と自分を慰めながら野菜カレーを食べていた。しかし・・・買い損ねた半額の牛肉に対する未練を断ち切れないでいた。それを振り払うかのように、今度は200グラム1万円の牛肉を買って行った女性の事を思い出す。「それにしても・・・いい女だったなあ~~~???今頃、何をしているんだろう???もしかしたら・・・僕のことを思い出しているかもしれないな。そして、せっかくのチャンスを逃したことを後悔して、泣いているかもしれないぞ・・・うふふっ」・・)今日も幸せなH氏だった。
2004年07月24日
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もしもピアノが弾けたなら・・・君のために、優しい歌を聞かせてあげたい。こころが疲れたときには、モーツアルトを弾いてあげようか?身体に休息が必要なように、こころにも音楽が必要なんだ。人間は食べるだけでは生きていけない生き物だから・・・こころにも栄養が必要なんだよ。もしも、ピアノが弾けたなら・・・「すべての武器を楽器に変えよう。こころに愛を、唇に歌を。」悲しいニュースがTVからあふれてくる。まるで世界が破滅に向かっているように・・・。もっと人を信じさせてくれないか?もっとひとを愛させてくれないか?例え一晩だけの夢でも、争いのない世界は創れないか。例えバカな考えのように思えても、僕は夢見ていたい。人間が変われるんだということを・・・私はそういう人間になりたい。
2004年07月23日
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黄昏の街で 君と別れた夕闇の中に 君が消えていく取り戻すことが出来るなら・・・何をすれば良い?涙さえ流せない 悲しすぎて二度と君に会えないと信じたくない抱きしめることが出来るなら・・・すべてを捨てる?何も言えなくて・・・黄昏の街で 君と別れた
2004年07月20日
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君と初めて会ったのは、高校の入学式だった。その渡り廊下は式の後の生徒たちの人波で混雑していた。僕はぼんやりとその列の後ろを着いて行きながら、自分の新しいクラスのことを考えていた。「4組って言うのは良いのか悪いのか全然わかんないなあ~???」その時の学年は500名以上の人数がいた。これだけの人数が居れば気の合う奴も少しは居るかな?僕は友達は2~3人居れば十分と思っていたのだが、案外難しいのかも知れないなあ~と考えていた。「あっ、ごめんなさい・・・」誰かと肩がぶつかってしまった。「いや、こちらこそ・・・」僕はその声の主に顔を向けながら反射的に謝った。「あっ!?」「雷に打たれたみたい」というのはこういうことを言うのかな・・・???そんなこと、考えた。その女の子はちょっと不思議そうな顔をすると、ぺこりと頭を下げて行ってしまった。その時僕が考えていたのは、「ショウゲキ」ってどういう字だったけ???ということだった。自分のクラスに辿り着くと名前順に席に着かされた。前の席の奴が僕のほうを振り返りながら早速自己紹介を始めた。「俺、木之下って言うんだ、よろしく。」「あっ、僕は工藤って言うんだ。よろしく。」すると後ろの席の奴も話に加わってきた。「あっ、俺も良いかな?近藤って言うんだ。これから1年間仲良くしてやってよ。」「おっ、良いねえ~。ハッキリしていて・・・俺、そういう奴好きなんだ。」木之下?はそういうと声を出して笑った。なんだかいきなり楽しそうな奴らが現れたみたいだ・・・???僕は教室を見渡しながら、さっきの女の子がもしかして同じクラスという運命のお導きという奴がないものかと期待してみたが・・・それは無いようだった。「ちぇ、残念だなあ~。もしかしたら・・・なんて思ったんだけど・・・まあ、良いか・・・これからすべてが始まるんだから・・・」教室の窓の外には晴れ渡った空と満開の桜が見事なコントラストを見せていた。まるでゲームの始まりの合図のようにチャイムが鳴った。
2004年07月19日
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最初の恋が、最後の恋になるなんてことがあるのだろうか?人間の本質は変わらないとしても、恋なんて移ろいやすく流されていく。人の気持ちも変わっていく。あんなに好きだったレコードだって、今は色あせた写真のようにどこかにしまい込まれたままだ。分かっているんだ。あの頃の僕がどこにも居ないように・・・あの頃の君ももうどこにも居ないって・・・でもそれが・・・泣きたいほど哀しいんだ。いくつかの恋をしたような気がするけど、それはやっぱりどこか違っていて、もしかするとそれぞれに色が違うのかも知れないし、僕の気持ちが変わって行ってるのかも知れない。めぐり合う人達はそれぞれに素敵だけど、何故か長続きしなくて・・・どこかしっくりしなくて・・・何が悪いのかな?誰とでも上手く付き合うって、もしかすると誰とでも上手く付き合っていない???太陽の周りを巡る星のように、もしかしてちっとも成長してないのかなあ~???僕はどこへ行けば良いんだろう?運命の人って、何人ぐらい居るのかな???まだ希望は残されているのかな???先の見えない不安に後ろを振り返ると、光り輝くような思い出がある。でも、見ちゃいけない。・・・もう、忘れなきゃ・・・最初の恋が最後の恋になったとき、その人は不幸なんだろうか?その後の長い人生をさまよい続けるのだろうか?僕は何をすれば良い?それとも、何もしちゃいけないのかな?その曲を聴くと、亡霊のように思い出が甦る。そのたびに胸が苦しくなる。もう許してくれないか?いつまでこんな想いを抱えて行かなくちゃいけないんだろう?手に入れることも手放すことも出来ないなんて・・・僕は何を後悔している?自分の未熟さなのか?それとも、つまらないプライド?・・・何も出来なかった自分の愚かさ・・・「First Love」の呪縛に縛られた自分を解放してやりたい。忘れようとするから忘れられないのかな?すべてを捨ててしまったと思っていたのに・・・またしばらく、憂鬱な日々が続くのだろう・・・夢を見なくなるまで・・・ずっと・・・・・・
2004年07月18日
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今日荷物を片付けていたらダンボールの箱の中から卒業アルバムが出てきた。懐かしさにページを開くと時間が戻っていくような気がした。若い頃の自分の顔はなんだか不機嫌そうな表情をしていた。(ダメじゃないか、自分。そんな顔していちゃ・・・)次に3年O組のページを見る。懐かしい彼女の姿を探していた。それを見つけたときに、何故だか胸が締め付けられるような気がした。忘れていた思い出がよみがえる。・・・泣きたい気分になった。そして、彼女の言葉を思い出していた。「はじめあなたに引かれたのは、なんとなく似ている気がしたからよ。そして可愛い弟みたいでなんだかほおっておけなかったの。あなたは私にないものをもっていたから・・・」「もしあなたが私だけを・・・私だけを一生愛して下さったら・・・あの人の影が消えてしまう日が来るまで・・・。でもそれは無理ね。あなたは私を愛してはいないのよ。私に好意は持っていてもね。」「私をあげます、あなたに。愛の代償ではありません。道具になりたいの、あなたの人生の道具に・・・。あなたはいつか、要らなくなった道具をしまう日が来るでしょう?そして・・・しまった場所さえも忘れる日が来るでしょう。」「あなたはひどい人です。あなたが寂しかった時・・・空虚だった時・・・そこに、たまたま居たのが私・・・だからあなたは私に引かれたの・・・でも、それは私でなくても良かったんじゃないの?」「さようなら。あなたはやっぱり・・・私を愛してはいないのよ。」この気持ちはなんだろう?哀しみ?切ないよね・・・僕は彼女を愛してなかったのだろうか?それとも・・・・・・僕はアルバムを箱に戻すと、それを押入れの奥へ押し込んだ。捨てることも出来ずに・・・。彼女からの手紙を燃やしたことがあった。読んだら焼いてしまってくれと書いてあったから・・・それがホントかウソも分からなかった。ユーミンの歌を聴くたびに彼女のことを思い出す。あなたは遠くで・・・・・・どうしているのかな?
2004年07月17日
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夏休みの思い出は・・・?おばあちゃんが生きていた頃は、毎年夏休みになると遊びに行っていた。家を出るとすぐ目の前がきれいな砂浜で、一日中海で遊んでいた。小学生だった僕は、どうしておばあちゃんが一人で暮らしているのかも考えることはなかった。毎日毎日海で遊んで、疲れると畳に寝転んで昼寝をした。・・・風が通り抜けていく。潮の匂いと草の香りが混ざっていた。おばあちゃんは遊んでばかりの僕に何か言うわけでもなく、とうもろこしとかスイカとか食べさせてくれた。時々近所の人が差し入れをしてくれた。僕は隣のうちのお姉さんが好きだった。「ぼく~、スイカ食べる?」「うん、食べる!」お姉さんはスイカを切るとニッコリ笑って、僕に手渡ししてくれた。「美味しい?」「うん、すごく美味しい!」「そう、いっぱいあるからたくさん食べてね。」「うん!」お姉さんはいい匂いがするので、よく抱きついては甘えていた。・・・幸せな少年だった。(笑)夏休みの間中、そんな生活をしていた。学校に戻ると夏休みの宿題というのが待っていた。明日持ってきますといいながら、ほとぼりが冷めるのをずっと待っていた。いい加減な先生は忘れてくれた。時にはできるまでやらされた。まだ、のんびりとした雰囲気が残っていたような気がする。宿題をまともにした記憶はあまりないが、勉強はそれなりにやっていたと思う。何故か宿題が嫌いだった。多分遊びの邪魔をされるのが嫌だったのだと思うのだけど・・・(^_^;)今と昔を比較しても仕方がないと思う。自分と他人を比較しても仕方がないと思う。人間は今を生きていくしかないのだから・・・。人間は自分を見つめていくしかないのだから・・・。夏休み・・・時には想いかえしてみませんか?
2004年07月16日
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「どうして・・・笑っているの?」彼女が不思議そうな顔をして聞いてくる。僕もどうしてなのか不思議な気持ちになった。どうして僕が笑っていたのか君に教えてあげたら・・・何かが違っていたのだろうか・・・?街に出ると大勢の人達が居た。そんな時、いつも僕は居心地の悪さを感じてしまう。旅の途中で立ち寄った見知らぬ街。見知らぬ人々。見慣れない風景。・・・そして、少しだけ笑ってみる。「ねえ、私のこと好き?」彼女は素敵に笑うことが出来る。僕はギコチナク笑う。僕は・・・ムカシ見た映画の空を思い出す。いつの頃からか・・・自分の居場所が無くなったような気がしていた。安住の地を探していたような気がする。それはどこにあるのだろう?旅を続けていれば見つかるのだろうか?空を見上げたら梅雨が終わったのが判った。「私・・・もう厭きちゃったな・・・」そういうと彼女はいなくなった。残された僕は海へ行った。砂浜に座って波を見ていた。・・・涙が零れた。どこに行っても同じ様に感じた。何を食べても同じ様な味がした。浅い眠りが嫌な夢を見せた。誰からも必要とされていないと思った。・・・僕はここにいても良いんですか?「どうして・・・笑っているの?」彼女がそう僕に問いかける。きれいな笑顔がまぶしかったから・・・。僕は心の中でそっとつぶやく。君の側にずっと居られたら・・・いいなって・・・。
2004年07月15日
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なんとなく恋の話を書きたくなって始めたら大変だった。ヤッパリ話を作るって難しい。例えば、設定をどうするとか?キャラクターをどうするか?ストーリー展開をどうするか?考え始めるとキリがないので、適当なところで書き始めては手が止まる。う~ん・・・???もう止めようかな???そう思いながらも一応日記なので、また新たな気持ちで書き始める。創作をすることは自分の力量を試されるようで、怖くもあり楽しくもある。書いていて楽しいこともあるし、苦しいこともある。自分と向き合うということは、そういうものなんだな。テーマとしては、「大切なサインを見落とさないように・・・」と考えたつもりだったけど、上手く書けないねえ~。(笑)で、もうこの話も終わり。プロポーズのシーンも書こうかな?と思ったけど、もういいでしょう。(笑)しばらく日記も休んで、旅に出ます。また、いつか逢えるかな?(笑)附記 どすこいさん、元気を取り戻せるように祈ってます。(笑)
2004年07月09日
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峠の目無しカーブを回ると目の前に大型トラックがいた。「ちっ!」舌打ちをしながらブレーキペダルを踏みつけステアリングを切る。ギアをすばやくローに落とすとトラックと路肩の間の隙間へ車を滑り込ませる。何とかすり抜けようとした時、道はもうそのスペースを使い切ってしまった。・・・車はバランスを崩して道下へと転げ落ちていく。周りの景色がスローモーションになった。・・・星の輝きが見える。「ヤバイな・・・死んじゃうのかな?・・・彼女は僕のために泣いてくれるのかな?・・・まだ死ねないよ!!!」その瞬間に、今度は猛スピードで記憶が甦る。お父さん・・・お母さん・・・伯父さん・・・伯母さん・・・加藤・・・ケイコちゃん・・・学校時代の友達・・・会社の仲間・・・麗花さん・・・!?「麗花!!!!!!」手術室の赤いランプが消えた。彼女は弾かれるように席を立った。息を詰めて祈るように両手を握り締めるとそのドアを見つめた。「最善は尽くしました。後は・・・意識が戻れば・・・大丈夫だと思います。運が強い人ですね・・・」医者は不安な顔の彼女に気が付くと優しく笑いかけた。「もしかして、麗花さんというのは貴女ですか?」「???どうして私の名前を???」「彼が何度もその名前を呼んでいましたから・・・きっとこの患者は大丈夫だなと思ったんですよ。(笑)」医者はそういうとにっこり笑って立ち去った。彼女は恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが溢れ出してきて、そうして両手で頬を押さえた。病室のカーテンを開けると朝の光が差し込んでくる。長く辛い夜が終わり、希望にあふれた朝が始まる。幸せってこういうものかもしれない・・・と彼女は思った。「ねえ、あなたって世界一運がいい人なのね。でもまだ、それに気が付いていない・・・。ねえ、早く目を覚まして・・・そして私を見て・・・」彼女はまだ意識が戻らないその愛しい人にそっとキスをする。「ふふっ、おとぎ話とは逆になったわね。さぁ、目を開けてちょうだい。百万回でもキスしてあげるから・・・」何故だか涙が止まらなくなった。彼が目を覚ますまでの時間は、きっと永遠の一瞬になるのだろう。いつまでも、いつまでも、涙は零れ続けた。僕は夢を見ていた。自分が世界で一番幸せな男であることをまだ知らなかった。目を開ければ、そこにサインが見えるだろう。僕のために涙を零している彼女の姿が・・・・・・・・)終わり。
2004年07月08日
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「今日は忘れられない日になりそうね・・・公平さんと初めてのデート・・・そして始まりの日・・・遠距離交際ってどうなのかしら・・・ううん、私は彼を信じるだけ・・・希望が持てなければ何も出来ないわ。」彼女は長い一日を振り返りながら、夜空の向うを見るようにふたりの未来を見つめようとするのだった。誰かが呼んだような気がした。遠くの方から、誰かが私の名前を呼んでいる。「夢・・・かな?」電話が鳴っていたようだ。父が取って話をしているようだ。不意に胸騒ぎがした。彼女は急いで電話があるところへ行く。「はい、分かりました。状況が分かり次第そちらに連絡を入れますから・・・はい、大丈夫です。任せてください・・・それじゃあまた・・・。」「お父さん、何かあったの?」「・・・麗花・・・」「ねえ、今の誰からの電話?ねえ、教えて!何があったの!?」「・・・桜井からの電話だ・・・公平くんが・・・OX中央病院に運ばれたらしい・・・詳しいことは何も分からない。多分、事故だろうと・・・桜井も動揺していた。どうしていいか分からないと・・・それで私に確かめてもらいたいと・・・」「どうしよう・・・お父さん・・・私・・・どうしていいか・・・さっきまで、ついさっきまで・・・一緒に居たのに!!!」「大丈夫だよ、麗花。きっと、大丈夫だ。・・・とにかく病院へ行ってみよう。何か分かるだろう・・・?」長い夜になりそうだな・・・と和泉は思った。「こちらに桜井公平という者が救急車で運ばれたと聞いて来たのですが・・・分かりますか?」「え~と・・・ああ、その方でしたら今、手術中ですね。詳しいことは主治医の方から聞いてください。今は・・・無理でしょうけど・・・そちらで待っていて頂けますか。」不安と恐怖で押しつぶされそうだった。だが、今は黙って耐えるしかない。彼女に出来ることは・・・今は・・・祈ることだけなのだから・・・「私は、ちょっと電話してくる。・・・向うでも心配しているだろうからね・・・」「・・・・・・」父親は娘の初めて見せる姿に心を痛めていた。こんなことになるのなら・・・と考えても仕方のないことを思ったりした・・・なんだか・・・娘が遠くに感じてしまうのだった。父親というものは寂しいものだな・・・もし彼が・・・そうなった時、私は娘に何をしてあげられるのだろう???そう思うと悲しかった。妻が亡くなった時のことを思い出していた。・・)続く。
2004年07月07日
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「そういえば、もうすぐ七夕ね。」電話が切れた後、彼女はなんだか落ち着かない気持ちを持て余すように部屋のベランダから夜空を見上げていた。「・・・何を話したのか・・・なんだかよく思い出せないわ・・・そうそう、車で来るって言ってたわね・・・彼は道は知っているのかしら?それにランチはどこに行くつもりなのかしらね?・・・なんだか眠れそうにないわね・・・織姫はどんな気持ちで1年間を過ごすのかしら・・・???」***電話が鳴っている。彼女は台所の作業を中断して時計を確認した。・・・約束の時間まで、後1時間か・・・「はい、和泉です。」「あの~・・・桜井ですけど・・・」「あら?公平くん?・・・どうしたの?」「ごめん・・・ちょっと言いにくいんだけど・・・」彼女は悪い想像が頭に浮かんで表情を曇らせた。「何か・・・あったの?」「うん・・・実は・・・道に迷ったみたいで困っているんだ。麗花さん、ここがどこか分かるかな?」「まあ・・・ふふっ・・・どこから電話しているのかしら?」「うん・・・OXコンビニのOX店という所からだよ。」「あら、それなら家のすぐ近くだわ。ちょっと、そこで待っててくださいね。私が迎えに行きますから・・・」「うん、分かった。麗花さんが来るまで一生でも待ってるよ。」「まあ!?そんなに待たせないと思うけど・・・ふふっ」「ごめんね!待ってるから!・・・ゆっくりで良いよ。」「分かりました。それじゃ・・・ね。」彼女は自分の悪い想像が外れたことが、何故こんなに嬉しいのか・・・ちょっと不思議だった。そして、何故涙が零れそうなのか・・・不思議だった。***「どこに連れて行って下さるのかしら?」「う~ん、ごめん。どこに行ったら良いのか、教えてください。」「ふふっ、思った通りだったわ?桜井さんって、この街のことあまり知らないでしょう・・・どうするつもりなのかなって不思議に思っていたのよ。」「はははっ、その通りなんだ。まぁ、何とかなると思ってたんだけどね。やっぱり、和泉さんに頼るのが1番良いかな。」「ふふっ、分かったわ。私に任せてくださる?」「もちろん!和泉さんの言う通りにするよ。例え火の中、水の中ってね。」「ふふっ、桜井さんって・・・素直なのね?」「まぁね。人間、素直なのが1番良いよ。」「ふふっ、そうかも・・・ね。」彼女はなんとなくこうなるような気がしていた。そして、そうなった時のためにちゃんと用意をしていた。・・・どうして私の思った通りになるのかな?・・・まるで何もかも、あらかじめ用意されていたみたいにコトが進んでいくわ・・・不思議ね・・・「それじゃ、海に行きましょうか?もう夏も近いことだし・・・」「おお、良いね。そうしようよ!それじゃ、出発~って・・・どっちに行くの???」「ふふっ、あっちよ。」「おお、了解!」この人と一緒なら・・・きっと何があっても楽しいだろうな・・・何故かそう思えた。何故か・・・そう信じられるような気がする・・・。私が作ったお弁当もきっとおいしいって食べてくれるに違いない。その思いは、やがて確信へと変わっていくのだろう。この出会いを偶然と思わずに・・・精一杯・・・サインを信じて・・・・・)続く。ナオさんへ、この作品を捧げます。
2004年07月06日
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人にはそれぞれ自分のライフスタイルというものがある。僕の場合は、朝起きると軽いストレッチをやった後、ジョギングというか散歩をする。それから軽く筋トレをやって、シャワーで汗を流した後、スーツに着替えて、伯母さんが用意してくれた朝食を頂く。学校が会社に変わっただけで、もう十何年もこんな生活を繰り返していた。伯父も伯母も僕のことを実の子供のように・・・いや、それ以上に可愛がってくれた。特に伯母は子供が出来なかった所為もあるのか・・・必要以上に可愛がってくれたような気がする。もしも僕がこの家を出て行ったら・・・ふたりはどう思うだろう・・・?「公平、今日は一緒に私の車で会社に行こう。ちょっと話したいこともあるしな・・・」「はい。了解です。」いつも僕は駅まで歩いて電車で会社へ行く。例え父親のような存在とはいえ、社長と一緒に出勤するのはさすがに周りの眼が気になって耐えられなかった。もちろん、僕がこの会社に入るときからみんな知っていることではあるけど・・・。「昨日も遅かったようだが・・・何か急ぎの仕事でもあるのかい?」「いいえ。ちょっと夏休みを取りたいと思っているのでスケジュールを調節しているんです。」「ほう~、どこか行きたい所でもあるのかい?」「ええ、行動なくして希望なしと言うところです。」「・・・どういう意味かな?」「あっ、すみません。こっちの話です。気になさらないでください。」「はははっ、まぁ良いけど・・・ところで昨日和泉の奴から電話をもらってな・・・お前にもよろしくと言っていたよ。」「そうですか・・・伯父さんの親友というだけじゃなくてとても立派な方ですね。また僕からもお礼の電話をしておきます。」「そうか・・・ところで和泉の奴の娘さんはどうだった?」「ええ・・・とても素敵なお嬢さんでしたよ・・・」「そうか、そうか。・・・気に入ったか・・・」「えっ!?」「いや、何でもないよ・・・お前もそろそろ・・・結婚ということも考えないとな~」「まだそんな資格はないですよ。」「いや、女性次第で男は変わるんだよ。今にお前にも分かるさ・・・其の時が来ればな・・・」「・・・・・・」「うわ~、緊張するなぁ~。なんて話そうかなぁ~???そうそう・・・ランチ、ランチ・・・」行動なくして希望なし・・・僕は早速電話することにした。有給も上手く取れたし・・・後は当たって砕けろだ!・・・いや、砕けちゃダメだよ・・・。「はい、和泉です。」「もしもし???桜井公平と申します。え~っと、麗花さんですか???」「あら、桜井さん?・・・お久しぶりです・・・元気でしたか?」「はい、元気です。麗花さんも元気でしたか?」「ふふっ・・・どうしたのかしら?何か御用ですか?」「えっ、いや、和泉社長から家にお電話を頂いたそうで・・・その~、わざわざありがとうございました。」「あら、そうだったんですか・・・あいにく父はまだ帰って来てないんですけど・・・お電話頂いたこと伝えておきますね。」「はい。よろしくお伝えください。」「御用は・・・それだけ?」「いえ、あの~・・・もし、良かったらでいいんですけど・・・ランチの約束は、まだ時効になっていないでしょうか?・・・出来たらぜひどうかなと思って・・・ダメかな?」「ふふっ、憶えていてくれたんですか?」「はい!それはもうずっと気になっていました。男に二言はないですからね。」「まぁ、男らしいんですね。」「いや~、そんなことはないですけど・・・良かったら今度の土曜日の11時に車で迎えに行きますけど、どうですか?」「え~と・・・分かったわ。その日の予定を空けておきますね。」「本当ですか?・・・良かった!!!じゃあ、楽しみにしていますね。必ず、行きますから・・・待っててくださいね。」「ええ、私も楽しみにしていますわ。」「それじゃ、また・・・」「はい・・・」こんなに上手くいっていいものだろうか???誰かに騙されているんじゃないだろうか???きっと僕は今、世界で1番幸運な人間に違いない・・・・・)続く。
2004年07月05日
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「桜井~!!!なあ~に、仕事しているんだ!お前は!!!労働基準法に違反するぞ~!!!」「加藤、うるさいよ。もう少しで終わるからちょっと待っててくれよ。」「イヤ、待てない!もう1週間も待たされてるんだぞ~!」「まぁ、そう言うなって・・・ほら、愛してるからさ・・・」「・・・いつもそう言って誤魔化すんだから・・・もう、騙されないわよ・・・」「ぷっ!・・・わはははっ・・・」僕らは思わず顔を見合わせて笑ってしまった。こういう冗談が通じる相手というのは貴重である。加藤と僕とはいわゆる、長い付き合いという奴である。「桜井~~~、人より仕事のできるお前が、人より仕事をしちゃ~いけないよ~。俺の立場も考えてくれ~~~」「何を言っているんだ。僕より仕事の速いお前に言われたくないね。」「それはだな~、俺がお前より仕事がいい加減だからだよ~~~。お前のようにはやりたくても出来ないのさ。」「分かった、分かった。互いに褒めあっていてもしょうがない。・・・で、何の用なんだ?」「・・・いや、用というほどのことはない。久しぶりに男同士の愛を深めようと思ってな・・・」「もう、その冗談は良いよ。・・・女子社員から変な目で見られるのもたまらないし・・・」「何を言っているんだ。変な虫が付かないようにとケイコからも頼まれているんだからな・・・」「おっ、ケイコちゃんはどうしてる?元気かい?」「おおっ、元気、元気。元気すぎて困っているよ・・・お前に会いたがっているよ。」「そうか・・・しばらく遊びに行ってなかったものな。」「そう、そう。これから付き合ってくれよ。ケイコに今日はどうしてもお前を連れて来るようにとキツク言われているんだ・・・頼むよ。」「・・・分かった。親友と親友の妹の頼みを断るわけにはいかないからな。」「良し!じゃ~、行こうか。」僕らはいつものように笑い合いながら会社を後にした。でも僕の心はずっと・・・守れなかった約束を忘れることは出来なかった。「なぁ、加藤。・・・運命の人って、いると思うか?」「どうしたんだよ?急に・・・」「いや、人と人の出会いって・・・偶然なのかも知れないけど・・・もしかしたら・・・誰かの手によって用意されているのかも知れないなって思う事があってさ・・・」「う~ん・・・俺とお前もか?」「そうだな・・・」僕はずっと心に引っかかっていることを言葉にしていた。誰かに話すことで整理が付くかも知れないと思った。「・・・この前の出向先で何かあったのか?」「うん。すごく素敵な人に出会った・・・」「そうか・・・ケイコが聞いたらガッカリするだろうな・・・」「えっ?・・・そうなのか・・・?」「・・・そうだよ・・・」「・・・ごめん・・・」「良いって・・・知らないことにしておいてくれ・・・」「・・・分かった・・・」なんだか返って話がややこしくなってしまったみたいだ・・・?僕は自分が混乱していると思った。恋というものは・・・厄介なものであるらしい・・・?・・)続く。
2004年07月04日
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「もうそろそろ、お花の先生がいらっしゃる頃ね。その後は、お茶の先生と・・・なんだか花嫁修行みたいね・・・私はお父さんに騙されているのかしら?・・・日本の大切な文化を守って後世に伝えて行かなくっちゃいけないって・・・文化をおろそかにする国は滅びてしまうって・・・それは私だってそう思っているけど・・・今日はどの着物にしようかしら・・・なんだか気が進まないわね・・・さっきの話・・・彼はどう思っていたのかな・・・?」何かが・・・心に引っかかって・・・どうしてもスッキリしない・・・何か大切なことを忘れているような・・・漠然とした不安が胸の中から消えない・・・「私は・・・何を知りたいのだろう・・・?」彼女の部屋は、若い娘の部屋にしては少しあっさりしていたかも知れない。父親の地位からしても、もっと豪華なインテリアが置かれていても不思議ではないと思われるが、彼女のセンスには合わないのかも知れなかった。オーク材で作られたアンティークの机の上には在りし日の家族の写真が飾られている。彼女はそれをそっと手に取ると、子供のように母親に話しかける。「ねぇ、お母さん・・・憶えているかな・・・お母さんに聞いたわよね。お話の中に出てくる”白馬の王子様”って、本当にいるの?って・・・そうしたらお母さんは・・・信じていればきっと逢えると思うわよって笑っていた・・・もしかすると白馬には乗っていないかも知れないわね・・・そうしたらどうやって分かるのかしら・・・確かお母さんは見れば分かるわよって言っていた・・・秘密のサインがあるんだって・・・子供っぽいこと言っているなぁ~、私・・・(笑)でも本当に私にもそんな人が現れるのかな?・・・ううん、もしかするともう会っているのかも・・・?」彼女は窓を開けてベランダに出る。遠くの空を見つめながら・・・物思いに耽る・・・夏の匂いがするような気がした。・・)続く。
2004年07月03日
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「ねぇ、お父さん。・・・私、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・」日曜日の朝、食事が済んだ後の和泉家は休み特有のゆっくりとした雰囲気が流れていた。新聞を読みながらお茶をすすっていたその家の主は、可愛いひとり娘の顔を見つめながら質問の続きをジッと待っていた。「あの~・・・この前、家にお見えになった男の人・・・桜井さんのコトなんだけど・・・」「あぁ、桜井くん?・・・彼が帰ってしまってもう1週間になるかな?・・・それで彼がどうかしたのかい?」「えぇ、彼が初めて家に来た時・・・お父さんと何か話をしていたじゃない?・・・私は朝食の用意をしていたから、もちろん内容は知らないけど・・・なんだか様子が変だったから・・・ちょっと気になるというか・・・一体何のお話だったのかなぁ~って・・・?」父親はしばらく考え込むように腕組みをしたまま動かなかった。それから表情を崩すと、ちょっと意地悪するように尋ねた。「どうしてそんなことを知りたいんだい?」「えっ!・・・それは・・・私にも関係のある話なのかなぁ~ってふっと思ったから・・・違う?」「う~ん、女の感と言う奴か・・・?」父親はまたしばらく考え込んだ後で、ようやく踏ん切りがついたように話し始めた。「この話は、桜井くんからお前には話さないようにと言われたんだがな・・・まぁ、もう彼もいないことだし・・・時効ということでいいかな?」「まぁ、そんな大層な話なの?」「いや、そういうことではないんだがな・・・彼の伯父さんというのは私とは大学時代の親友なんだよ。お互いにライバルと言うか・・・二人とも企業家として社会に貢献していこうと誓い合った仲なんだ。そして時々再会してはお互いの情報交換しながら刺激しあっていたという訳さ。・・・そんな時、彼の弟夫婦が交通事故で亡くなるということが起こった。その時、奇跡的に助かった彼らの子供・・・それが公平くんさ・・・その子供を、伯父である彼が引き取って育てると言う話を聞いたんだ。私はすごく感動してね。思わず・・・」父親が急に黙り込んだので、どうしたのかと娘は不思議そうに首をかしげる。あきらかに様子が変な父は、それを誤魔化すようにお茶をひと息に飲み干した。「・・・ヤッパリ、公平くんの言うとおり黙っていた方が良かったかな?」「お父さん!ここまで来てそれは男らしくないわよ。」娘はそれは断じて許さないという風にきつい口調で言った。父親も観念したように言った。「分かった、分かった。・・・怒ると怖いものな・・・死んだ母さんに似て・・・」「何か、言いましたか!?」「いや~、なんでも・・・それでだな。その子が大きくなったら私の娘と結婚させないか?と言ったんだ。」「えっ~!?」「いや、つい、男同士の友情って奴で・・・すまん!」「・・・それで?」「それで公平くんにその話をしたところ、自分は伯父さんからそのような話は聞いたことがないと言うんだな。そしてお嬢さんはこの話を知っているのかと聞くので、いや、まだ話はしていないと言うと・・・自分もこの話は聞かなかったことにするので、お嬢さんにも話さないようにと言われたんだ。」「ふ~ん・・・」「自分のようなものにそのようなお話をしていただいたのはありがたいけれども・・・お嬢さんにはお嬢さんの意思があるのだから・・・例え父親といえどもそのようなことを言ってはいけないと言っていたよ。」「・・・そうよ。もし、そんな話をしていたら・・・しばらくは口を利いていなかったわね・・・」「おい、おい。ヤッパリ、そうなのかい?」「・・・知らない!」そういうと彼女は、しょんぼりしている父親を横目で見ながら自分の部屋に向かった。案外、父もロマンチストだな~と思った。そうして・・・死んだ母親のことを思い出した。・・)続く。
2004年07月02日
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「桜井さん・・・ランチ一緒に・・・どうですか?」デスクの電話機を見つめながら考え込んでいた時に、そう声をかけられて僕はビックリしてしまった。「えっ???」危うく椅子から転げ落ちそうになる僕を見て、声の主が小さく驚く。「まぁ、大丈夫ですか?」その心をくすぐるような声は僕の胸をドキドキさせた。「あぁ・・・和泉さんか・・・大丈夫だよ。ちょっと考え事をしていたものだから・・・ごめんね。」彼女はホッとした顔を見せながら、ニッコリと微笑んだ。「ねぇ、たまには私とランチを一緒にどうですか?・・・ダメ?」「う~ん、実は電話がかかってくるのを待っているんだ。・・・ゴメンね。」彼女はハッとしたような顔をして言った。「もしかして・・・恋人からの電話を待っているとか?」「えっ、そんな人はいないよ。仕事の電話さ。」「そう・・・良かった・・・」「うん?何か言った???」「いえ、なんでもないわ・・・」それから話をそらすために口調を変えながら言った。「食事はちゃんと取らなくてはダメよ・・・それから・・・女性の誘いを断るものじゃなくてよ・・・ジェントルマン失格ね。」「・・・ゴメンね・・・」「・・・もう、良いわ。他の人と行くから・・・それじゃあね。」そう言うと、彼女は怒ったように行ってしまった。「まずかったかなぁ~・・・でも、折り返しすぐにかけてくると言ってたから、どうしようもないよなぁ~・・・」僕はなぜか取り返しのつかないことをしてしまったような気分になった。でも・・・その時はまだ何も分かっていなかったんだ・・・締め切りのある仕事を任されていた僕は、本当に時間が足りなかった。ばたばたと仕事に追われているうちに約束の期間が終わろうとしていた。僕がこの街にいることが出来るのもあと1週間となっていた。男って言うのは、仕事に囚われていると、どうしても他のことがおろそかになってしまうようだ。「和泉さん・・・ランチ一緒に・・・どうかな?」仕事のメドが付いた時、僕は思い切って彼女を誘ってみた。すると、彼女はびっくりしたような顔を見せたかと思うと、今度はとても悲しそうな顔をして言った。「ごめんなさい。・・・父の用事でこれから急いで出かけなくちゃいけないの。・・・また今度、誘ってね。・・・絶対よ。」「うん、分かった。また、今度ね・・・」そうして、僕は約束を果たすコトなくこの街を後にした。何か忘れ物をしたような気持ちを感じながら・・・・・)続く。
2004年07月01日
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