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25日は午前中に鵠沼皇大神宮人形山車のパレードが行われるとのことで
妻と長男と共に見物に行ってきました。
この皇大神宮は東海道線の北側の鵠沼地区にある歴史深い神社。
神宮境内には樹齢600年の巨木など樹木が多く、かって烏が多く棲んでいたことから
「烏森神社」ともいわれているのである。
この烏森神社が我が母校(高校)の裏にあるため、高校時代のクラブ活動のランニングの為に
幾度となくこの神社の鳥居を往復したことを懐かしく想い出したのであった。
幼き頃、亡き父の妹がこの神社の近くに嫁いでいたため、例祭の折、祖母に連れて行かれ
この山車のパレードを見た記憶があるが、この神社の例祭は毎年休日に関係なく8月17日に
開催されるため、なかなか休日と重ならないためこの山車のパレードを見学できる機会が
長年なかったのである。
駅に着いてみると多くの市民が既に駅前高架広場に集まっていた。
北口駅裏の通りに行って見ると既に9台の山車が一列に整列中。
この人形山車は、明治中頃に皇大神宮の9氏子町内会がそれぞれ製作したものとの
ことで、参進行列の順番は決まっており、宮之前町の那須与一、上村町の源頼朝、
清水町の神武天皇、宿庭町の源義経、苅田町の徳川家康、大東町の楠正成、
仲東町の浦島太郎、原町の日本武尊、最後に堀川町の仁徳天皇という順で山車が並でいた。
三層式・総高約8メートル、最上部にそれぞれの人形が飾られ、下層はまわり舞台
で、時々激しく回転させることができる独特の造り。
屋台の中では若い男女がその町内特有の囃子の演奏・競演を行っていたのであっ
た。
先頭には人形山車の旗を持つ長老の姿が。
まずは宮之前の一番山車の『那須与一』
屋島の戦いで、平氏方の軍船に掲げられた扇の的を射落とすなど功績を挙げた有名
な源氏方の武士。若々しい勇壮な顔立ち。久しぶり(50年近く?)の面会。
次は上村の『源頼朝』。
もちろん鎌倉幕府を開いた人物。
鎧を付け烏帽子を被り、左手をかざしていました。
清水町の『神武天皇』
日本神話に登場する人物で日本の初代天皇。
神武天皇の実在性には疑問の声も聞こえてきますが・・・・。
宿庭町の『源義経』
平安時代末期の武将。鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母弟。
河内源氏の源義朝の九男として生まれ、幼名牛若丸と呼ばれた人物。
苅田町の『徳川家康』。
1603年,征夷大将軍に任じられて江戸幕府を開いた人物。
現在、NHK総合大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で北大路欣也が演じている人物。
大東町の『楠正成』
鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将。
建武の新政の立役者として足利尊氏らと共に活躍。南朝側の軍の一翼を担い、
湊川の戦いで尊氏の軍に破れて自害した人物。
仲東町の『浦島太郎』
虐められている亀を助けるが、亀に「礼がしたい」と言われ、竜宮城へ。
乙姫に迎えられ、踊りや食事の歓待を受ける。三日たって、さすがに帰りたくなる。
みやげに玉手箱を渡され、「絶対開けるな」と言われる。
故郷に帰ると、見たことのない風景。
それもそのはず、出発してから三百年たっていた。
悲嘆に暮れ、玉手箱を開けると煙を浴びて老人に、という子供の時に教わった話。
右手で吊り竿を担ぎ、左手に玉手箱。
原町の『日本武尊(ヤマトタケルノミコト)』
日本武尊は、日本神話の中でももっとも武力に優れた英雄のひとり。
最後に堀川町の『仁徳天皇』
日本の第16代天皇。
人家の竈から炊煙が立ち上っていないことに気づいて税金を免除し、その間は倹約のために
宮殿の屋根の茅さえ葺き替えさせなかった、と言う記紀の逸話のある人物。
そして数年後?の御歌。
「高き屋にのぼりて見れば煙立つ民のかまどはにぎはひにけり」
9台の人形山車が勢揃いする神奈川県最大の山車祭として知られているのである。
1982(昭和57)年、「かながわのまつり50選」に指定されたとのこと。
この山車に登場する人物の鵠沼皇大神宮との関係は如何に。
頼朝・義経・那須与一は源氏の勇で鎌倉が近いので理解できた。
そして楠木正成は鎌倉幕府の終焉に関与したから?
日本武尊は腰越にある小動(こゆるぎ)神社に祀られているから?
浦島太郎は江の島の弁財天との関係?
後は仁徳天皇、神武天皇と徳川家康は?
巡行を開始すると、背の高い山車は動くと上部がゆらゆらと揺れるため、歴史上の人
物達が列を成して歩いているようで面白かったのであった。
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