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【6月6日】
この日はモーニングコール5:30、朝食6:00、出発7:00とハードスケジュール。
慌ただしく朝食を済ます。
目指すはコンヤ経由カッパドキア。移動距離430km、6時間のバス移動。
ホテルのローケーションもありこの日の早朝散歩は諦めた。
バス移動中、前方に羊の群れが道路を塞ぐ。バスも最徐行で追い抜く。
コンヤまでの道はひたすら左右草原の中。
大理石の切り出し場が車窓から見えた。
途中道路脇のレストランでトイレ休憩。
ここの名物のヨーグルトにはちみつ、ケシの実をかけたものに挑戦。しっかりした味。
そして昼食。あまり代わり映えしない!!
ビールは必須の主食。
そしてコンヤ市内のメブラーナ博物館に入場。
メブラーナ博物館は施舞集団として知られるイスラーム神秘主義の一派、
メブレヴィー教団の創始者メブラーナの霊廟。敷地内は、僧院、ジャミィ、修行場も。
緑色のタイルで覆われた円錐形の屋根を持つ霊廟は、13世紀に造られたものと。
メブラーナの死後、1925年にアタテュルクによって修行場は閉鎖、教団も解散させられたと。
ユニークな形と色の尖塔。
トルコ石の色に似た緑タイルのとんがり屋根を持つ塔が印象的で、コンヤのシンボルとして
親しまれているとのこと。青空に青タイルの屋根がより一層映えていた。
園内は多くの種類、色のバラが満開。
トルコの名所はどこもバラが大切に育てられていたのであった。
青空の下で赤、ピンク、白、黄色、紫・・・・・と様々なバラの庭園。
メブラーナ博物館内に入る為に入口に向かう。
博物館の中は土足厳禁なので、入り口で靴に青い
ビニール袋を被せて入場。博物館内はそれほど広くは無かったが高さはかなりあった。
残念ながら館内は写真撮影禁止とのこと。
メブラーナ博物館の中に入るとまずメブラーナ教の発展に力を尽くした名僧(聖人)の棺が
並んでいた。棺はきらびやかでターバンが乗っていた。
いちばん奥にメブラーナの棺が。全ての遺体は棺の中の地中に埋葬されていると。
隣の部屋にはメブラーナが着ていた服や手書きの詩の本、コーランの分厚い写本、
13世紀頃の祈り用絨毯などが展示されていた。
そして出口付近の中央部にはイスラム教の開祖、ムハマンドのあごひげが入っているという
銀の小箱も展示されていた。
メブラーナ教というと独特の旋回舞踊、「セナ」で有名とのこと。
セナは太鼓と笛の単調な音楽にのせて、真っ白な衣装と高い帽子を身に付けた聖人たちが
クルクルと回り続ける踊りで音楽がだんだん速くなるにつれて、クルクル度も激しくなり、
自分の心を忘れて紙の世界に入ると。旋舞の儀式は3時間以上も踊り続けるとのこと。
夜はライトアップされて、幻想的な景色になるそとのこと。
最後にドームだけシャッターを。
更にバスはカッパドキア目指して進む。
220km/3時間の更なる移動。
途中目の前に、日本の東名高速を移動していると錯覚するような富士山そっくりの山の姿が。
山の名前はエルジェス火山で標高が3916m。富士山よりは140mほど高いと。
冠雪も見られ正に「トルコ富士」と呼ぶにふさわしい火山。
車が進むにつれて、コニーデ型の対象性がずれて来たが、それにしても綺麗な山。
早朝出発が功を奏したため、明日最初の見学予定地の地下都市カイマルクをこの日に
訪ねた。
入り口の両脇には土産物売り場が。見事な日本語の売り込みの声が姦しい。
カッパドキアで確認されている36ヶ所の地下都市の一つで、1964年に発見。
都市の広がりは4km 2 ほど、地下8階まで確認されており、深さ65mに及び、通気孔の
深さは85メートル、家畜部屋、地下1階のワイン製造所や地下2階の食堂、寝室、穀物貯蔵室、
学校など様々な部屋があり、地下7階には教会まで造られているが、現在は地下4階まで
一般公開されていた。
チケットをもらい入口へ。
カイマルク地下都市は、ヒッタイトによって建造され、その後キリスト教徒がアタブ人の
迫害から逃れるため地下に移り住んだと。
地下案内図。
カイマルク地下都市は、約15000人が暮らしていたと推測されているが、この数字も様々な
説が唱えられているとのガイドの説明。
中に入ると地上よりもかなり涼しい。
4.5畳から10畳くらいの居住区や、食堂、教会も。
通路もやや屈まないと通れない高さの場所も。
何人でどれ位の時間でアリの巣のような迷路と居室を完成させたのであろうか?
考えると気が遠くなるのであった。
これは敵の侵入を防ぐためか、石の扉が通路には残っていた。何人で開閉したのであろうか?
見学を終え、更にこの日のホテルに向かっているともう一つの富士山の様な山が。
霊峰『エルジェス山』。
大昔は火山として活動していた山で、数億年前のこの山の再三の噴火によって生じた
火山灰や溶岩が中央アナトリア地方に何層も堆積し、その後、気の遠くなるほど長い地球の
歴史の中で侵食を繰り返し、出来上がったのが、カッパドキア。
すなわちエルジェス山はカッパドキアの生みの親。
・・・もどる・・・
・・・つづく・・・